なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「白子のつゆそば」@串揚げ アンジュの写真 毎週のことですが、だいたい木曜昼あたりで仕事が煮詰まる。この日(10日)も完全に煮詰まって、チョイと銀座を散策がてら、4丁目の「串揚げ アンジュ」へ。
 前回「大粒あさりのつゆそば」をいただいて、そのクォリティの高さに驚きましたが( http://ramendb.supleks.jp/score/324240 )、その際ランチメニューの片隅の、「奇妙」なエントリが気になっておりました……曰く、「白子のつゆそば」(1200円)。築地界隈含め、アレコレ食べ歩いてきましたが、こんなメニューは見たことない。白子と言えば旬もそろそろ終わりかけ、このチャンスを逃す手はありません。丼は、約8分で到着。
 おおぉ……湯気の向こうから、大ぶりな鱈白子が豪快に姿を現す丼景色。まずはスープを一口……うん、実に上質な鶏スープ。スッキリとした飲み口ですが、口の中に鶏の滋味と旨みがゆったりと広がり、あとから深みのあるコクがジンワリ追いかける。ラーメン専門店の派手なスープから見れば地味ですが、実に丁寧な仕事を感じさせるスープで、とても串揚げ屋の二毛作メニュー用とは思えない。串揚げ屋の社長さんなのに昼は中華しか作らないという、ご主人コダワリのスープと思われます。
 麺は、中太でほぼストレート、「大粒あさり」の一品とは違う麺を使っている模様。高加水率特有のプリプリとした口あたりで、コシ・弾力・歯切れと三拍子そろっていますが、「大粒あさり」の麺ほどは、個性が感じられません。しかし、スッキリとした甘さが上品なスープに実によく合う。
 さて、注目の白子ですが、これがなかなか面白い。白子と言えば、ポン酢・ソテー・天麩羅・味噌焼きなどなどレシピも豊富な食材で、私も大好物なのですが……下処理しただけの白子を、薄味のスープだけでいただいた経験は、さすがにない。箸で切り分け、スープと一緒にレンゲにのせて、一口いただきますと……微妙な塩加減が、微妙に磯の香りを誘いつつ、マッタリとした風味を豊かに花咲かせながら、微妙な苦みを残して喉奥に消える。実に繊細な味わいですが、なぜかスープのコクがグッと深まって……写真の通り量もタップリ、心ゆくまで堪能できます。
 ―――繊細なスープで客の味覚を研ぎ澄ました上で、白子本来の風味をのびのびと伝え切り、もはや麺さえ、食感の変化をつけるだけの「脇役」に過ぎない……食材本来の美味さをドンと中心に据え、作り手の趣向でゆがめることなく、最大限に活かし切る。これはまさに、「日本料理」の世界ですな……ご主人が身を包む中華店風のコック服が、一種の「ジョーク」にさえ思えた一杯でした。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 3件

コメント

まだコメントがありません。