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「担々麺」@串揚げ アンジュの写真 夏日となった水曜日(22日)、降り注ぐ日差し、猛烈な蒸し暑さ……こんな日は、担々麺に限ります。お気に入りの銀座「アンジュ」へ。
 13時過ぎの入店で、例によって先客1名と閑散。注文を待ちうけるコック服姿の社長さんに、「担々麺」(950円)を注文、おもむろに調理を開始されますが……フライパンにスープを加えながら、なにやらしきりに炒めておられます。「オーダー・ミスになっちゃったかな」と心配するうち、丼は約7分で到着。
 では、スープを一口……おぉ、実に「濃密」なコク。白胡麻系の芝麻醤と、この店特有の旨みの強いベーススープ、それに「何か」が加えられて、ムンムンと風味が溢れだすようなコッテリ感の中で、味が完全に一体化しています。一つは肉そぼろからのエキスだと思われますが……この「そぼろ」、牛肉の風味が極めて強く、それをフライパンでスープに移したものか、「牛脂」特有のコッテリ感。もう一つは、おそらく「バター」だと思われ(間違っていたらスミマセン)、スープ・具材に一貫した風味を宿らせて、全体の一体感を強めています。社長が念入りに振っていたあのフライパン、あの中で「何か」が起きていますな……ちなみに辣油も、スープにふりかけるのではなく、スープに完全に馴染ませてから出すタイプで、これも極めて珍しい。
 麺は、この店特有のプリプリした中太麺。加水率はやや高めですが、実にスープによく馴染む麺で、淡白な甘みがコッテリしたスープを受け止めて、相性は抜群。具材も面白く、「牛そぼろ」(?)に加えて、炒めたキャベツ細切りが沢山のせられ、特有のスッキリした甘みが辛コッテリしたスープと実によく合う上に、「バター」(?)で具材・スープの味をスムーズに連続させて……そのセクシーな「ライン」がたまりません。
 ―――以前にも書きましたが、担々麺とは「コク・キレ・旨み」を、芝麻醤・辣油・ベーススープで「抽象化」した「総合芸術」。しかも敢えて最初から味を一体化させず、その混じり合い・変化を楽しませながら、味の「輪郭線」を浮かび上がらせていくという、油彩画や点描画のような「芸術品」だと思っていましたが……それを逆に、最初から味を一体化させた上で「コク・キレ・旨み」の全てをキッチリ打ち出し、ついでにキャベツに合わせてしまおうという、もはや「天才」の領域の「前衛芸術」。しかも、独特のコッテリ感が、誰をも引き込む魅力を持っています。「アンジュ」の本業は串揚げ屋のはずですが……社長、あなた一体何者なんでしょうか?

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