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出直し最初のレビューは自分が日本一だと思う塩ラーメンの店、旬麺しろ八。あれは高1の冬。新宿にある高校に通う僕は新宿のラーメン屋を食べ歩いていた。移転前のこの店は大通りから一本入った一見判りづらい所に位置する。店の前に行くと、ラーメン本の掲載記事が立て看板に貼り付けられている。記事では醤油らーめんが紹介されていた。店に入ると6席程しかない極狭の店内。穏やかそうな店長さんがお迎え。店長が元戦場カメラマンだというのを聞いて「イメージにぴったりだ!」と思い、その後ジロリアンだと聞いてショックを受けたのは数年後の話。小さめの食券機の前に立つと何故か僕の指は塩らーめんと中盛りのボタンを選んでいた。席に着くとエコ志向なのか普通の箸と割り箸が両方ある。ちなみに今は確か割り箸は置かれていない。今思えばあの時代はエコが叫び始められてそこまで年月を経ていない時期だったので、客に選択肢を用意する「押し付けないエコ」は時勢にマッチしたものだった。僕は休日はマイラーメン箸を鞄に忍ばせるエコ志向な学生(笑)だったので、もちろん割り箸は選ばなかった。着けていたマフラーと学ランを横の椅子に置かせていただき、出来上がりを待つ。塩らーめんがテーブルに置かれる。「丼、お熱いのでお気をつけください。あと味が薄かったらおっしゃって下さい。」とのこと。軽くかき混ぜてまずスープを一口。うまみはある。けど薄…い?いやでもこれは先程の発言でもあったとおりこれがこの店の塩ラーメンなんだろう。とりあえず食べ進めてみよう。麺もうまい。トッピングのバランスもいい。茹でた季節の野菜もそのままいける。食べ進めるうちに冷えた体にラーメンが染み渡る。そして半分ぐらい食べた時に気が付く。口の中に旨みが充満している。鼻から抜ける香りにも最初に感じた薄さは感じない。もう体全体がこの塩らーめんに支配されたような感覚。ものすごく心地がいい。こういうことかよ、店長。これはカエシを足してもらってはいけない。最強の尻上がりラーメンなんだ。その後は夢中で食べ進め、もちろんスープも全部…あれ?何か黄色のようなオレンジ色のようなものが沈んでいる。ホタテだ。最初にスープをかき混ぜたものの沈殿してしまっていたんだ。でも最後の何口かはホタテの濃厚な旨みもプラスされたスープをいただく。こんなサプライズ。店長、やるね。同級生に自慢したい、でも自分だけの店であって欲しい。そんなアンビバレンスと心地よい食べ上がりによるほっこりとした心のちょっと複雑な背反をもって帰り道、靖国通りを歩く。その時から何杯もの塩ラーメンを食べたがずっとここのそれが自分の中でダントツの一位であり続けている。移転後はホタテが上に乗っていたり、最初の時期はカエシがちょっときつかったりしたが、今は割と元のいい状態に戻っていると思う。ただ一つ。塩らーめんの器に関して。口の狭い器に戻して欲しい。口の広い今の器だと、あの顔全体が芳醇な香りに包まれ、体全体に染み渡る感覚があまり感じられない。これに関しては今度他のお客さんがいない時間を狙って訪れ、店長に頼んでみようと思う。ではまた。
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出直し最初のレビューは自分が日本一だと思う塩ラーメンの店、旬麺しろ八。
あれは高1の冬。
新宿にある高校に通う僕は新宿のラーメン屋を食べ歩いていた。
移転前のこの店は大通りから一本入った一見判りづらい所に位置する。
店の前に行くと、ラーメン本の掲載記事が立て看板に貼り付けられている。
記事では醤油らーめんが紹介されていた。
店に入ると6席程しかない極狭の店内。
穏やかそうな店長さんがお迎え。
店長が元戦場カメラマンだというのを聞いて「イメージにぴったりだ!」と思い、その後ジロリアンだと聞いてショックを受けたのは数年後の話。
小さめの食券機の前に立つと何故か僕の指は塩らーめんと中盛りのボタンを選んでいた。
席に着くとエコ志向なのか普通の箸と割り箸が両方ある。
ちなみに今は確か割り箸は置かれていない。
今思えばあの時代はエコが叫び始められてそこまで年月を経ていない時期だったので、客に選択肢を用意する「押し付けないエコ」は時勢にマッチしたものだった。
僕は休日はマイラーメン箸を鞄に忍ばせるエコ志向な学生(笑)だったので、もちろん割り箸は選ばなかった。
着けていたマフラーと学ランを横の椅子に置かせていただき、出来上がりを待つ。
塩らーめんがテーブルに置かれる。
「丼、お熱いのでお気をつけください。あと味が薄かったらおっしゃって下さい。」とのこと。
軽くかき混ぜてまずスープを一口。
うまみはある。けど薄…い?
いやでもこれは先程の発言でもあったとおりこれがこの店の塩ラーメンなんだろう。
とりあえず食べ進めてみよう。
麺もうまい。
トッピングのバランスもいい。
茹でた季節の野菜もそのままいける。
食べ進めるうちに冷えた体にラーメンが染み渡る。
そして半分ぐらい食べた時に気が付く。
口の中に旨みが充満している。
鼻から抜ける香りにも最初に感じた薄さは感じない。
もう体全体がこの塩らーめんに支配されたような感覚。
ものすごく心地がいい。
こういうことかよ、店長。
これはカエシを足してもらってはいけない。
最強の尻上がりラーメンなんだ。
その後は夢中で食べ進め、もちろんスープも全部…
あれ?
何か黄色のようなオレンジ色のようなものが沈んでいる。
ホタテだ。
最初にスープをかき混ぜたものの沈殿してしまっていたんだ。
でも最後の何口かはホタテの濃厚な旨みもプラスされたスープをいただく。
こんなサプライズ。
店長、やるね。
同級生に自慢したい、でも自分だけの店であって欲しい。
そんなアンビバレンスと心地よい食べ上がりによるほっこりとした心のちょっと複雑な背反をもって帰り道、靖国通りを歩く。
その時から何杯もの塩ラーメンを食べたがずっとここのそれが自分の中でダントツの一位であり続けている。
移転後はホタテが上に乗っていたり、最初の時期はカエシがちょっときつかったりしたが、今は割と元のいい状態に戻っていると思う。
ただ一つ。
塩らーめんの器に関して。
口の狭い器に戻して欲しい。
口の広い今の器だと、あの顔全体が芳醇な香りに包まれ、体全体に染み渡る感覚があまり感じられない。
これに関しては今度他のお客さんがいない時間を狙って訪れ、店長に頼んでみようと思う。
ではまた。