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「中華そば」@中華そば 青葉 中野本店の写真最近、「ラーメン二郎にまなぶ経営学」なんて本を書店で見かけます……「もしドラ」流行りの昨今、いろんな本が出ますな。でも、経営学的なケーススタディとしては、「戦略論」から中野「青葉」を見た方が面白いんじゃないかしら。それも流行りの「ブルーオーシャン戦略」から……そんなことを考えながら、中野の路地をウロつきます(1日)。

 まず、この店構えがいい。店主は屋台を意識したのだそうですが、昔は店舗でも、こんなラーメン屋が多かった。日陰でラーメンをすすり、温まった背中に吹きそよぐ、路地の風が心地いい。食べ終わって暖簾から出るとき、風呂から上がったような爽快感があって……そんな「郷愁」に誘われるのは、昭和40年代以前に生まれた方だけかもしれませんが、この点が重要なポイント(後述)。

 券売機は入口左手、青葉には「中華そば」「つけめん」に、「特製」「大盛」のバリエーションしかないことは有名ですが、これもとっても重要なポイント(後述)。今日は「中華そば」(650円)を、ポチッとな。

 スープはご存知の通り、豚骨・鶏ガラをシッカリ炊き込み、脂を取り除きつつゼラチン質で濃厚さを出す独特の動物系に、煮干・昆布に鰹・鯖節などを使った魚介系を合わせるWスープ。数々の「インスパイヤ」を生みだした、伝説のスープです。

 麺は太めの中太ストレート。モチッとした口当たり、歯切れに余韻を残すシッカリとした歯応え、そしてコシ。しなやかな細麺が当然だった和風ラーメンに、この「食べ応え」を持ってきたところも、重要なポイント。そして、チャーシュー、メンマ、ナルト、ネギ・海苔といった具材類も、まだまだ一線級のクォリティ。

 公式HP上の店主独白によれば、「東京ラーメンは(中略)、私にはもの足りなく(中略)九州ラーメンは(中略)ニオイや脂が強すぎるので苦手」で、「両方の良さを取り入れ」るべくWスープが誕生。麺も、「東京」「九州」の細麺でもなく、「家系」ほども太くない。

 ……これのどこが凄いのか。この店がオープンしたのは96年、バブル(90年)前後の「豚骨背脂系『超こってり』」ブームの直後です。イケイケだったバブルの頃、アッサリした「東京ラーメン」なんか見向きもされず、若者を中心にコッテリ・ギタギタが好まれました。当然、オジサン・お年寄りもついていけるはずもなく、ここに市場趣向の二極化が生まれました。

 バブル崩壊後の96年、イケイケだった30~40歳代は50~60年代生まれ、屋台に郷愁を覚える世代が、そろそろギタギタにもついてゆけず、当時20歳代の「新人類」や50歳代以上の「団塊の世代」も、シメにギタギタはご勘弁という空気が漂っていました。かといって、「アッサリ回帰」も寂しいし……ここに、「ニッチ」ではなく「マス」が狙える「ブルーオーシャン」(競争のない新たな市場)が開けたのです。

 「マス」相手の商売ですから、味のバリエーションやトッピングなどという「ニッチ」はあっさり捨てる。店主は「色々な具材・適切な量・妥当な価格のバランスを考え」たとHPに書かれていますが、これぞまさに「価値向上とコストダウンの両立」で、「ブルーオーシャン戦略」の真骨頂。

 ―――青葉が切り開いた「ブルーオーシャン」たる「豚骨魚介」、いまや膨大な種類が巷に溢れ、「レッドオーシャン」(血で血を洗う市場)と化していますが……その前に、先行した青葉が進めたのは、効果的な店舗展開やカップ麺などを通じた「ブランド」構築。いくら海が赤く染まろうとも、その「ブランド」を活かしながら、「高付加価値化」(ボッタクリ化)もせず「マス」相手に生き残るとは、戦略として実に見事。非常にいい教材だと思いますが……誰か使いません?

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投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

ドモです!

丑年生まれの私は何処に位置しますかね?(笑)
僕の社会人人生はバブル崩壊後
いい思いを全くしてません(汗)

入社は94年
そうですねぇ~会社帰りのラーメンと言ったら
まだまだギタギタコッテリが流行っていました。。。
その辺りでしょうか、本格的に食べ歩きを始めたのはw
「ちばきや」や「13湯麺」「がんこらーめん」など好き好んで食べてました。。。
青葉は有名でしたね~
いつか行けるだろうと油断していたら
実際に本店に行ったのは数年前w
初めて行ったのは船橋でした。。。
どちらかと言うとアッサリが好きな私でしたが
船橋で食べた時、非常に美味しくて興奮したのを今でも覚えております。
豚骨系があまり好きでなかった私を変えたのは「青葉」「とみ田」「兎に角」辺りかもしれません。。。
ただ、本店に行った時には、僕の舌が肥えてしまったのか、味が変ってしまったのか、
感動よりも少々残念な気持ちになってしまいました。。。
本当は普通に美味しかったのに、無駄な知識がそう感じさせたのかも知れません。

バブルとともに歩んできた青葉の戦略
確かに頷けますねぇ~

バブル世代の今後は何処へ

僕は、やはり老舗系清湯や煮干し醤油、あるいはそれらの洗練されたものを好んでいくのでは?
なんて思いますw

なんだかんだで原点回帰なんぢゃないかとwww(笑)

因みに先日、鎌ヶ谷の目黒屋で
隣のおばちゃんが一人で濃厚なつけ麺中盛りと野菜まで付けて
美味しそうに食べていました(爆)

パワーフルだぜぃ

Liberty | 2011年8月4日 12:41