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【取材事項】店主は惜しまれて閉店した中華そば べんてん出身。スープの味や使う材料は修行先を踏襲しつつ、新たな食材を加えて微妙にアレンジを施す。麺は自家製で中華そば べんてんから譲り受けた製麺機を使う。調整都合上、べんてんと同じ番手の切刃だと細くなるので若干太めに打っている、とのこと。本日ひっそりと正式オープン。製麺室が併設された白を基調とした店内は、かつての雑然とした中華そば べんてんとは比較にならないほど清潔感がある。また昨今店主が味見する際、同じレンゲを使い回したり麺の茹で湯に浸ければ殺菌されると思って一部で客が精神衛生上の問題提起されている。こちらの店も一々丁寧に味見をするのだが、同じレンゲは使い回さず、いくつも並べて使う度に流し台のシンクに置く1回こっきりで使い捨てるという徹底ぶりには感心する。流石べんてん時代、キメ細やかな仕事で有名だった彼らしいやり方である。基本のメニューは「ラーメン」、「つけめん」、「塩ラーメン」の三品。人気順は塩ラーメン>つけめん>ラーメンの模様。特に塩ラーメンはデフォルトで辛味が少量かかってお得だったり、油の入ったお玉を直にガス火で熱して油を仕上げにかけて”バチバチ!”音を立てる圧巻のパフォーマンスはまさにべんてんを彷彿。また同業者(製麺raboや勢得などなど)に人気が高かったべんてんだけに、筆者が「当時いろんなラーメン店主がこぞって訪れたでしょう?」と店主に話を振ったら「いいえ、自分はもう何年も食べ歩きとかしてないので誰が誰だか分からないし、今どんな味が流行っているのかもさっぱり・・・」だって。【レポ本編】「つけめん玉子(中)」+「メンマ(小)」100円+「チャーシュー(小)」150円+「辛味(別皿)」100円やや濁りつつもさらりとしたスープは修行先に負けないほど豚骨、鶏ガラ、煮干し、鰹節、昆布などをふんだんに惜しげもなく使っており、時間が経過するにつれ素材の旨味がふくふくと増し、そのしたたり落ちる筋の通った分厚く凝縮されたコクと香気は一体となり荒波のように打ち返す。魚粉や香味油の化粧で誤魔化さないスッピンの美しさはインパクトこそないが味の基礎を築き上げる。また、つけダレ特有の砂糖とお酢の甘酸を効かせているものの出汁の味を邪魔しない絶妙な塩梅。自家製の断面四角のストレート太麺はべんてんのそれより太くすることで加水は上がり、むっちりとしたハリは引くも、モチモチ感が増してうどんなようなコシを備える。かん水臭は感じられずプルプルと瑞々しく、小麦由来の楚々とした甘味は麺を啜るたびに自然と頬が緩む。具材はトッピング(小)とはいえ器に溢れんばかりの細切りチャーシューに甘辛メンマどっさり盛り、味玉、ネギ、海苔。別皿の辛味は焙煎唐辛子に干し海老の芳香が入り混じり、辛さ一辺に留まらない膨らみのある辛味は後を引き実にクセになる。辛味を全部加えてすっかり味が濃くなってしまったのでスープ割りを2回所望してやっと安らぎのフィニッシュへ落ち着いた。素材本位の正統硬派なつけめんは確かにべんてんのDNAをしっかり受け継いでいる。今の時代では多少物足りなさがあるが、単発の刺激を求めるよりも何度もリピートしたい安堵な味わいは一億総評論家時代において別のベクトルにある。その証拠に筆者が訪れた際にかつてのべんてん常連が多数いたけど、皆さん口を揃えて「この味なんだよなあ、うん!この味。またすぐ来るよ」と帰りに店主に声を掛けていた。ラーメンデータベースのような口コミサイトやブログの評判を気にして他店を研究しトレンドを意識して100点を狙うような味ではない。たとえ垢抜けなくても自分を見失うことのない95点でいい、そんな静かな闘志を燃やす時流に左右されない古風で慎ましい一杯は唯一無二不滅の存在ですな。
店主は惜しまれて閉店した中華そば べんてん出身。
スープの味や使う材料は修行先を踏襲しつつ、
新たな食材を加えて微妙にアレンジを施す。
麺は自家製で中華そば べんてんから譲り受けた製麺機を使う。
調整都合上、べんてんと同じ番手の切刃だと
細くなるので若干太めに打っている、とのこと。
本日ひっそりと正式オープン。
製麺室が併設された白を基調とした店内は、
かつての雑然とした中華そば べんてんとは比較にならないほど清潔感がある。
また昨今店主が味見する際、同じレンゲを使い回したり
麺の茹で湯に浸ければ殺菌されると思って一部で客が精神衛生上の問題提起されている。
こちらの店も一々丁寧に味見をするのだが、同じレンゲは使い回さず、いくつも並べて
使う度に流し台のシンクに置く1回こっきりで使い捨てるという徹底ぶりには感心する。
流石べんてん時代、キメ細やかな仕事で有名だった彼らしいやり方である。
基本のメニューは「ラーメン」、「つけめん」、「塩ラーメン」の三品。
人気順は塩ラーメン>つけめん>ラーメンの模様。
特に塩ラーメンはデフォルトで辛味が少量かかってお得だったり、
油の入ったお玉を直にガス火で熱して油を仕上げにかけて”バチバチ!”音を立てる
圧巻のパフォーマンスはまさにべんてんを彷彿。
また同業者(製麺raboや勢得などなど)に人気が高かったべんてんだけに、
筆者が「当時いろんなラーメン店主がこぞって訪れたでしょう?」と店主に話を振ったら
「いいえ、自分はもう何年も食べ歩きとかしてないので誰が誰だか分からないし、
今どんな味が流行っているのかもさっぱり・・・」だって。
【レポ本編】
「つけめん玉子(中)」+「メンマ(小)」100円
+「チャーシュー(小)」150円+「辛味(別皿)」100円
やや濁りつつもさらりとしたスープは修行先に負けないほど
豚骨、鶏ガラ、煮干し、鰹節、昆布などをふんだんに惜しげもなく使っており、
時間が経過するにつれ素材の旨味がふくふくと増し、
そのしたたり落ちる筋の通った分厚く凝縮されたコクと香気は一体となり荒波のように打ち返す。
魚粉や香味油の化粧で誤魔化さないスッピンの美しさは
インパクトこそないが味の基礎を築き上げる。
また、つけダレ特有の砂糖とお酢の甘酸を効かせているものの出汁の味を邪魔しない絶妙な塩梅。
自家製の断面四角のストレート太麺はべんてんのそれより太くすることで加水は上がり、
むっちりとしたハリは引くも、モチモチ感が増してうどんなようなコシを備える。
かん水臭は感じられずプルプルと瑞々しく、
小麦由来の楚々とした甘味は麺を啜るたびに自然と頬が緩む。
具材はトッピング(小)とはいえ器に溢れんばかりの
細切りチャーシューに甘辛メンマどっさり盛り、味玉、ネギ、海苔。
別皿の辛味は焙煎唐辛子に干し海老の芳香が入り混じり、
辛さ一辺に留まらない膨らみのある辛味は後を引き実にクセになる。
辛味を全部加えてすっかり味が濃くなってしまったので
スープ割りを2回所望してやっと安らぎのフィニッシュへ落ち着いた。
素材本位の正統硬派なつけめんは確かにべんてんのDNAをしっかり受け継いでいる。
今の時代では多少物足りなさがあるが、単発の刺激を求めるよりも何度もリピートしたい
安堵な味わいは一億総評論家時代において別のベクトルにある。
その証拠に筆者が訪れた際にかつてのべんてん常連が多数いたけど、皆さん口を揃えて
「この味なんだよなあ、うん!この味。またすぐ来るよ」と帰りに店主に声を掛けていた。
ラーメンデータベースのような口コミサイトやブログの評判を気にして
他店を研究しトレンドを意識して100点を狙うような味ではない。
たとえ垢抜けなくても自分を見失うことのない95点でいい、そんな静かな闘志を燃やす
時流に左右されない古風で慎ましい一杯は唯一無二不滅の存在ですな。