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何気なく見ていたこのサイトで閉店(9/14)を知り惜别の念に駆られ駆けつけた。
私的にラーメンの原点的な店だった。
別れを惜しむ客の列に並ぶこと1時間弱、小料理屋風のカウンター5席に寡黙な店主、
職人というかもはや匠の風格、実に名残惜しい。

メニュー構成の潔さからもラーメンに対する並々ならぬ情熱と敬意が伺える。
さて、最後のラーメンは以前から好きだった醤油を選択。
注文のたびに刻む葱の小気味よい音が切なさを増幅させる。

出された一杯、ああこれだと澄みきったスープを頂く。
H氏によると「真昆布の耳や豊後水道で取れた煮干し、その他、焼きアゴも使用」とあり
昆布や魚介のじんわりとした旨味が先行しつつ、動物系の旨味も下支えし、それが
弱めのカエシと相まって調和し、実にふくよかな旨味に溢れつつもすっきりとした味わいで
麺を喰らう事を忘れぐいぐいと飲んでしまう。
弱めとも思えるカエシは厳選されたスープを堪能するために不可欠とも思える塩梅であろう。
香味油は少なめだが不足感なし、むしろスープを壊さないように敢えて抑えている感も受ける。

麺、三河屋製麺の中太麺で、加水率若干高めのストレートはしこしことした麺がスープに合う。
具、ロールチャーシューはプリプリとしたもので、崩しながら食べると実に旨い。
葱はシャキッと切り立てで新鮮、多めのメンマは歯ごたえが良い。
味玉もネットリとした黄身がとても旨い。
あくまで脇役ではあるが味が淡白なだけに、確り味付けされたチャーシューや味玉の存在が際立つ。
冬季限定の柚子がないのが少し寂しいが、総じて凄まじい幸福感。

これだけまとまった完成形のラーメンが他にあるだろうかと思えるほど
他の追随を許さない至高かつ至福のラーメンがここにはある。

そして一つの時代がまた終わろうとしている。
誠に勝手ながら江ぐちや勇次のように復活を果たして頂けることを切に願う次第である。
今まで本当にご馳走様でしたと言いたい。

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