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「野菜もりそば(甘味半分)+生玉子」@板橋大勝軒なりたやの写真[大勝軒系の若手の苦悩?]

こちらも徒歩圏内なのに、未訪だったお店。
近いから、いつでも行けると思ってたわけじゃないんですが、
「当たり」のお店であるという予感が小さかったというか、
ま、ともかく初訪です。

12時ちょい前到着、カウンターだけの店内は、ぴったり満席。
1分で一席空き、着席。
カウンターに囲まれて調理風景が丸見え。
狙いなのか、借りた店舗の間取りの都合か、前者ならチャレンジングな店主さん。
大勝軒系でも、かなり若手のようです。
予習どおり、店内に「甘味抜き・半分もできます」の貼紙。
そんなに甘いんだったらどうしよう、と甘味半分でオーダー。

丸見え厨房だけに、南池袋のような茹で置き・炒め置きはしてませんね。
麺茹でも、野菜炒めも、リアルタイムでやってます。
厨房の活気がカウンターに伝わってきていいですねえ。
テレビもついてますが、厨房見てるほうが楽しいや。
あ、俺のそばができた!待ってました。いただきます(-人-)。

多い多いと書かれていた麺ですが、丼に擦りきりい一杯というところ。
大勝軒なら普通の量ですね。
二席向こうの女性は、私より多い麺を食べてます。あれが中盛かな。
大勝軒系の白くて中太、もっちりタイプですが、軟いと固いの丁度境目くらい。
なかなかの感触ですよ。

つけ汁、量が多いです。野菜炒めが完全に沈んじゃってます。
せっかくの炒めたての野菜が........。
甘味を抜いた汁は、乱暴に言えばちょっと間の抜けた感じですね。
醤油の塩辛さと甘さをメインに、
野菜炒めから出たと思われる唐辛子のピリ辛がアクセント、
縁の下で鰹や鯖あたりが支えてるって雰囲気かな。
この時点では、生卵は弄りません。

チャーシューは、比較的小さめに切られています。
水分控えめのサクサクタイプ。
よく噛むと、シミシミと汁が絞り出てくるやつです。

いつも大勝軒でスープ割すると、スープの多さでチャプチャプ腹になっちゃうし、
実は本当の山岸流は、スープ割ではなく、麺の下に溜まってる茹で汁で割るのだ
と知ったので、それを早速試してみようと思ったのですが、
よく湯きりされてますね......それでも少しだけ茹で汁が残ってたので、
それで割り、ここで生卵を溶いて、これを〆にいただく。
けっこう塩辛いのは確かですが、もともとの味付けがワンパンチ「不足」してたので、
溶いた卵で適度に薄められて、飲めました。
生卵の用法は、これが私的にはベストかなあ。


もともと、大勝軒・山岸氏のこだわりは、
麺:たくさん食べられるように、消化によい軟目の茹で加減
汁:労働の疲れを取るために、甘めの味付け
割り:スープではなく、麺丼の底にたまった汁で割る
野菜:汁の上に海洞爺湖の中島のようにてんこ盛り
というものであったようですが、後発のラーメンブームの影響で
麺は固めを要求され、
汁は甘さより濃厚さが要求され、
麺の湯切が甘いと批判され、
それらとの葛藤の渦に揉まれているように思われます。

大勝軒系の新店は、あくまで伝統的な山岸流を継承しようとする店と、
流行や自分の嗜好に合ったものにアレンジしようとする店の
どちらかに分かれて来ているようです。
大勝軒 十五夜 新宿御苑店まる福 大勝軒 江古田駅前店は完全に後者のようですが、
大勝軒まるいちやここ「なりたや」は、どっちつかずの両睨みというスタンスですね。
よく言えば、山岸流を守りつつ、お客さんのニーズにも柔軟に対応していこうという姿勢で、
それはそれで好感が持てるのですが。
それがこの店の、美味しいけれど、どこか中途半端という印象につながっていると思います。

でも、「甘味抜いて」というお客さんの声に応えようとしたり、
「全部入り」というメニューを出したり、
試行錯誤しながら成長していっているお店だと思います。
甘味に関して、「でも初めての方は甘味を抜かないでお試しください」
という件の貼紙がありましたが、それに店主さんの心の声というか
意地を見たような気がしました。
たしかに、甘味を抜かずにオーダーしてたら、丁度よいバランスだったのかも。

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