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2016年8月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区神田

台湾ラーメン

台湾ラーメンの元祖「味仙」の東京進出。8月2日オープンで開店当初は100人の行列ができた、という噂も流れていたので様子見していたが(正しくは4-50人?)、そろそろ大丈夫ではないかと10日に行ってみた。13時半着で14番目。思ったほどではなかった、というべきか、まだこんなに並んでいた、というべきか。行列整理を外部の警備員に頼むほどのことだからまだすごいのだろう。(その日の夜、5-60人並んでいて早終いだったという投稿有り)

「名古屋発台湾ラーメン(アメリカン)」って、一体どこの国や〜!?というギャグが流れているが、名古屋の「味仙」で誕生した「台湾ラーメン」(台湾にはこういうスタイルはない)でアメリカンというのは辛さが控えめなメニューのこと。
あとで書くが通常メニューは小ぶりの丼、アメリカンは通常のラーメン丼である。
また支店によっては辛さを増した「イタリアン」というのも存在するらしいが神田店には無い。

台湾ラーメンの誕生は常連さんのひと言がきっかけである。札幌味噌ラーメンや東池袋大勝軒のつけめん誕生も常連のひと言がきっかけだったが、ラーメンにはこういう話が少なくない。ちなみに台湾では「名古屋ラーメン」として逆上陸しているらしい(笑)。

「元祖の東京進出」と言ってはいるが、一般的によく知られているのは「味仙 今池本店」。私も最初に行ったのはここだ。夜しか営業していない。こちらの店主は郭明優さん。そして東京進出を果たしたのは「郭政良 味仙」である。元祖の郭明優さんの兄弟で末っ子。5人兄弟が名古屋で「味仙」を出しており、細かく言えば、そこで系列も分けられる。

さて、神田の「味仙」だが台湾ラーメン800円。丼は本店のように小ぶり。つけめんのスープが入っている容器をイメージしてもらえばいい。しかし麺は通常の量が入っているので、スープの中を麺が泳いでない。大袈裟に言うとまぜそばのような状態。具はひき肉、唐辛子、長ネギ、ニラ、もやし、など。辛い物が好きな私はそんなに辛くなく美味しくいただけるが、食べ終わると口の周りや唇がヒリヒリする辛さ。辛さが苦手な方はアメリカン必須。いや、むしろ行く必要は何なのか?を問いたい。

だいたい本店と同じような感じでいただけた。1回でいいかと思いきや、神田から山手線に乗り、目黒で降りる頃には「もう一回食べてもいいかな」と後を引く感じがさすがである。なお、11日から14日の日曜まで盆休みなのでご注意を。

お店データ

郭 政良 味仙 東京神田店

郭 政良 味仙 東京神田店

東京都千代田区神田鍛冶町3-3-21晴花ビル1F(神田)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。