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2017年2月16日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区高円寺

らぁめん

巡り合わせが悪い店ってある。何度も臨時休業に当たってしまうとか。今回は珍しいケースの「不運」な店。なにも店が悪い訳じゃない。自分が100%悪いのだ。まず一回目は中野から中央線に乗って、隣の高円寺駅へ、と思ったのに高円寺に止まらない。そう特別快速に乗ってしまったのだ。次の停車駅は三鷹駅。その日は高円寺まで戻って食べる気力が無く、三鷹の未食店「さくら井」に行った。
そして今回は新宿駅から。特別快速が来るのはわかっていた。その次の電車に乗るんだ、と自分に言い聞かせたにも関わらず、頭が別なことを考え始め、ふと来た電車に乗ってしまった。当然、次の中野でも気が付かづ、やっぱり高円寺を通り過ぎてから「しまった」と。
今回は後の予定もなく、時間は相当無駄にしてしまったがこの店へ。
駅からだとちょっと歩くが環七通り沿い。昔だったら「いい場所」なんだと思うが駐車場が無いので意外とつらそうな立地。
店名は店主ともう一人の名前からそれぞれ一文字ずつ取って付けたらしい。店内には製麺機があり、となるともちろん自家製麺。メニューは醤油味と塩味で他にトッピングの組み合わせ。らぁめん730円を注文。
清湯醤油に太めの平打ち手揉み麺風固めの麺。具は柔らか煮豚のチャーシューとメンマ、海苔、葱。油が浮いて見えるが、見た目はごく普通のビジュアル。店主も「シンプルながらもどこか懐かしい味わい」を目指しているようで、それが形になっている。最初、独特の香りがあったがあとは気にならず、ぐいぐい食べ進められた。全粒粉入りのもちもち太麺が印象的でおいしくいただける。ガツンと印象に残ったり、新店の中での差別化は難しいが、「懐かしさ」と「おいしさ」で近所には受けるのではないかと思うが、開店1ヶ月経った平日の14時頃は残念ながらガラガラだった。何か特徴があれば、とは思う。あるいは限定で弾けるか。基本、おいしいので今後の動向に期待したい。

お店データ

らぁめん山と樹

らぁめん山と樹

東京都杉並区高円寺南5-21-7 高円寺マンション107(高円寺)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。