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2021年6月5日の大崎裕史の今日の一杯

尾道ラーメン+煮卵+ネギ、瀬戸内の塩ラーメン

「東京ラーメンショー実行委員会」監修のもと、「楽園タウン池袋」1階に「東京ラーメンショー」で活躍した「ご当地ラーメン」「ご当人ラーメン」を出店し、全国のご当地ラーメンを紹介。第一弾は「活龍」(茨城県つくば市)、第二弾は「拉麺 久留米 本田商店」(福岡県久留米市)、第三弾は「真卓朗商店」(静岡県沼津市)、そして第四弾が尾道(広島県)の人気店「尾道ラーメン 喰海」。2021年6月4日に約1年間の期間限定で出店。催事以外では東京初出店。

尾道生まれ尾道育ちの店主は、高校生の頃から『わしゃあ将来ラーメン屋をやるで〜』と豪語し、地元の人気店で修業した後、そんな夢を2003年に実現。風光明媚な尾道の海岸沿いに店を構え、地元の評判もよく、観光シーズンには観光客で大行列を作っている。
安心安全な食材にこだわっており、スープはとんこつ鶏ガラ、野菜などから取った動物系スープと瀬戸内の小魚から煮出した魚介スープを合わせたWスープに背脂ミンチ。あっさりしているのにコクのあるスープに仕上げている。ネギはラーメン業界でも人気のある九条ネギ。

まずは基本メニューの「尾道ラーメン」に「煮卵+ネギ」をトッピング。(780円+120円+120円)
私は地元の本店と催事で何度も食べているが、ちょっと印象が違ったので店主に聞いてみたら「うちも進化していますから!(笑)」と笑って答えてくれた。油も醤油感もやや強め。醤油は小豆島のマルキン醤油。尾道では背脂ミンチを醤油に浸けておく店が多いが、こちらはスープに入れておく。溶け出さないような作りをしており、背脂にもスープにもいい効果を出せるそうだ。麺は平打ち縮れ。通販だと冷凍麺のため、壊れることを防ぐためにストレート麵にしているのでそれを先に食べた人は違った印象になるようだ。

続いて、地元では珍しい「瀬戸内の塩ラーメン」(880円)
「瀬戸内の粗塩と尾道ラーメンが出逢ったあっさりだけど豚のコクが入った今までにないタイプの瀬戸内塩ラーメン。」麺とスープは尾道ラーメンと同じでトッピングにはもやしが加わる。100円高いのは塩ダレに手間と原価がかかっているのだろう。背脂ミンチをスープに浸けているので塩ラーメンでも違和感はなく、おいしい。むしろ新鮮。試食会で両方食べた人の中にも「塩が気に入った」という人も少なくなかった。でも、まずは基本の尾道ラーメンを、そして二回目(二杯目)に塩ラーメンを、というのをお勧めしたい。

尾道ではもも肉が多いチャーシューも肩ロースにしており、味も沁みておいしかった。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。