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2019年5月30日の大崎裕史の今日の一杯

あら炊き豚骨らーめん

秋田新幹線の大曲駅にある「麺屋十郎兵衛」。ラーメン食べ歩きをしていたラーメン好きが2010年にオープンした店で2017年7月21日の「今日の一杯」でも書いている。2013年11月にはすぐ近くに姉妹店「自家製麺 佐藤」も出店。2018年2月には盛岡に支店「麺屋十郎兵衛 盛岡南店」を出し、秋田県ばかりか岩手県にも進出。2017年2018年の東京ラーメンショー、2019年の札幌ラーメンショーにも出店し、勢いのあるグループだ。
しかし、いずれの店も駅から遠く、他県から来た人には車がないとお勧めしにくい場所にあった。しかし、4軒目がなんと秋田駅ビルに2019年3月22日にオープン。秋田駅に降りたらまず1杯、もしくは帰りに早く駅に着いて秋田を離れる際の一杯として重宝できる。しかも中休みが無いばかりか、朝8時から「朝ラー」までやっているのだ。
基本メニューは「あら炊き豚骨らーめん」780円(税別)と「比内地鶏らーめん」750円(税別)の二本柱。他にまぜそばや味噌ラーメン、つけ麺などがある。今回は目立っている前者を食べてみた。ラーメン通ならどこかで聞いたメニュー名だと思うが、まさにその通りで「豚骨スープ」に近くの市場から仕入れた「アラ」を焼いて加えた「動物魚介スープ」である。アラ臭さをギリギリまで削り、旨味として残している。
これまでどちらかと言えば、マニアに好まれるラーメンを提供してきたこのグループが駅ビル利用者(観光客・出張族及びファミリー)向けにシフトチェンジをしていくことになる。「あら炊き豚骨」はマニアも拾いながら王道とも言える「豚骨魚介」で幅広い層を狙っているのだろう。一方「比内地鶏らーめん」はファミリー及び観光客であろう。本店では限定メニューも頻繁に提供しており、こちらもマイナーチェンジを繰り返していくかもしれないが、「玄関口の一杯」として頑張ってくれると期待している。

お店データ

麺屋 十郎兵衛 秋田駅トピコ店

麺屋 十郎兵衛 秋田駅トピコ店

秋田県秋田市中通7-1-2 トピコ3階(秋田)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。