なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2025年7月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都中央区浅草橋

冷やしジャージャー麺半カレーセット(900円)

先日、浅草橋方面から挑戦状が届いた。
「大崎さぁ〜ん、浅草橋にある「熊公」っていうラーメン店、知ってますか?大崎さんなら、知ってますよね?」
ところが残念なことに知らないし、聞いたこともない。まだオープンしたばかりの店かな?と調べてみるとなんと創業57年だという。そんな老舗を知らないなんて、と行ってみることにした。
本当は「饗くろき」〜「熊公」という連食予定だったが、黒木店主は手術後のため臨時休業中。そこで1軒目に「熊公」に行くことになったのだが11時営業開始のところ、11時10分くらいに行くと「今日は半頃からの営業開始になりま〜す」と。普段なら、「(時間も守れないなんて。当分来るのやめた!)」となるところだが、この日はちょっと訳ありで近くの公園で開店を待つ。
30分過ぎたあたりに行ってみるともう半分以上、お客さんで埋まっている。なんてこった。というか、外観は地味なのに、意外と人気があるのね。しかも持ち帰り用のジャージャー麺をたくさん作っており、店内の人は結構待たされている(笑)。
千代田区と台東区と中央区の区境地域で近所のお客さんが続々とやって来る。
メニューを見ると驚き。冷麺がズラリ。「冷やし麺専門店か?」と裏を見たら、普通にラーメンメニューもあったが、ほとんどの人が「冷麺」を食べている。しかも9割くらいがジャージャー麺。たぶんこの時期は冷やしメニューしかやらない雰囲気。
私は半カレーとジャージャー麺のセットを注文。セットで100円プラス。それで半カレーとコーヒーゼリーが付くのだから素晴らしいサービス。そしてこのカレーがスパイシーでおいしい。(あとで気が付いたのだが、セットの場合は麺の量が少し減るらしい。それでも絶対にセットがいい。)
ジャージャー麺は予想通りの味だがジャージャー味噌がなかなかクセになる味わい。
店名の「熊公」の由来などを聞こうと思ったのだがとにかく忙しそうで話を聞く余裕など無い。そこでネットで調べたところによると創業当時は「札幌ラーメン」のお店だったようだ。アイヌっぽい木彫りの熊の人形などが置いてある。札幌には伝説の「富公」というお店があって、1960年に創業し、1992年に閉店している。共通の「公」という店名を使っているあたりに何か関係があったりするのか?というのも聞けずじまい。ネットにも情報は無さそう。

お店データ

熊公

熊公

東京都中央区日本橋馬喰町2-5-10(浅草橋)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。