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2021年8月21日の山本剛志の今日の一杯

東京都新宿区高田馬場

「白鶏麺」(780円)

幼少期を台湾ですごし、ホスト出身という経歴を持つ鷹峰店主。
台湾料理店を営みながら、2007年に大久保で始めたラーメン屋台が話題に。
翌年にはラーメン店に絞って高田馬場に路面店を構えた。
激戦区で10年以上営業を続けている一方で、2012年からは台湾にも出店。
そちらでは日本の様々なラーメンの味を提供している。

 この店には色々なメニューがあるが、頼むのは、なぜかいつも「白鶏麺」。
この店の原点ともいえる存在で、店主が子どもの頃に台湾の屋台で食べた「鶏飯」をラーメンに翻案したもの。
「白鶏」とつくが鶏白湯ではなく、澄みきったスープに油脂は控えめ。それでも、鶏の旨みを存分に引き出していて、すっきりしながら味わい深い後味が印象的なものになっている。

 白い細ストレート麺は、北海道産の小麦をメインに、大豆・キビ・ヒエ・アワなどをブレンドして「健身五穀麺」を名乗る自家製麺。鶏の味が溢れる澄んだスープに馴染んでするすると啜れる。具にはスープに浸けて蒸した鶏肉、台湾タケノコ、金針菜、水菜、揚げネギ・海苔・白胡麻などがのり、鶏肉の上に乗ったおろしニンニクの存在感がスープを引き締める。

 卓上にはいろいろな調味料が置かれているが、その中に「白鶏麺用」と書かれたものがある。フタを開けると、揚げエシャロットとエビが入っていて、丼に入れれば、あっさりスープと絶妙にマッチして香ばしさと深みをプラス。
 児童虐待事件に心を痛めた店主は、親子で来店したお客さんには子どもに「白鶏麺」を無料で提供する企画を始めて、現在も続けている。「ラーメンの味」以外にも続けている地道な取り組みが、「店の味」へと繋がっているのではないだろうか。

お店データ

屋台らーめん 鷹流 高田馬場店

屋台らーめん 鷹流 高田馬場店

東京都新宿区高田馬場4-17-17 高田馬場プリンスマンション1階(高田馬場)

このお店の他の一杯

    山本剛志
    山本剛志

    ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。