吉田拓郎ファンとしてはこの店名を聞くと彼の「旅の宿」という唄を思い出してしまう。
「上弦の月」は満月に向かう時の半月のことをいい、弓に例えた時の「弦」が上を向くことを言う。
店名の意味としては「ラーメンの上限を目指す」という思いが込められているらしい。
元々2001年11月にオープン。個性的な女性店主と抜群の接客、そしてボリュームと個性的な味わい、そして原価と手間のかけ方の割にはそんなに高くない(むしろ安い)金額で提供していたことが評価され、行列人気店に。当初鶏白湯だったが、2006年3月から豚骨魚介に変更。しかし2015年10月に閉店。今年4月8日に移転オープン、という流れ。
当初の店が何らかの事情で移転して再開すると思っていたのだが、ある日のホームページ公開で移転オープンの経緯が説明された。それによると・・・。
・元のスタッフのまま移転オープンするかのような誤解を受ける表現だったことをお詫び。
・旧店主、旧スタッフは今回の店に関与せず。
・旧店主とは面識が無く、一切無関係。(これの意味がわからない。なぜそれで店名を継承できたのだろう?)
・旧スタッフとは共通の知人により、知り合う。
・ラーメン修業経験はオープン前の1ヶ月間、「上弦の月」より教えてもらった。(旧スタッフから教えてもらった、という意味か?)
・自作の経験は無い。食べ歩き修業は20軒程度。
正直というか、誠実というか、これで「上弦の月」ファンが食べに行くのであろうか?というような内容が羅列されている。不思議だ。それでも私は食べに行ったわけだが・・・。
基本メニューの鶏白湯醤油らーめん750円を注文。まず目立つのはたっぷりの鰹節と肉厚のチャーシュー。それと紫玉ねぎ。鶏白湯だから10年ぶりにその味が復活!ということになる。10年前の鶏白湯だから驚いたのか、もっと個性的だったのかが思い出せないのだが、今回の味は驚きではなかった。鶏白湯がかなり増えてることもあるのと、うまくまとまりすぎる感じだったからかな。麺は以前の閉店前には浅草開化楼に変わっていたがそれを踏襲。この太麺がなかなかおいしい。チャーシューも分厚くておいしいが、これもまた少し変えた印象。いろいろ変わっているがビジネスとして成立させるために「おいしくまとめた」感じ。
値段が標準的になり、量も普通に。味のインパクトもややおとなしめに。電車に乗って食べに来た「上弦の月」常連をつなぎ止めることができるか?あるいは、ラーメンプチ激戦区の蒲田で新規の客を捕まえることができるのか?今後の展開に注目である。
















