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2015年8月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都中野区中野

バラそば

川崎の「玉」を行列人気店にし、その後「三三七」(川崎・大森)「赤備」(川崎)「超大吉」(上野)と展開、その最新ブランドが「バラそば屋」。ラーメン激戦区中野のラーメン通りに本日(8/18)オープン。すぐ近くには「中華そば青葉」がある。
人気店の新ブランドは注目度が高い。また、それ以上に「新しさ」を求める向きがある。しかしながら「玉グループ」は決して斬新さを狙わない。5年後でも10年後でも好かれているようなラーメンを出してくる。そのあたりの店主戦略が人それぞれで面白い。
今回は言ってみれば「肉そばしおとんこつ」。まったく新しくない。しかし、古いわけでもない。都内近郊で似たような味は見当たらないような気がする。いろんなご当地のいいとこ取りと言えなくもないが「あ〜これはあそこのパクリだよな〜」と思いつくところもない。そのあたりがさすが。
そして一番重要なのがおいしいかどうか。そう、おいしいのだ。博多とも他の九州系とも違う豚骨スープに中太平打ち麺。スライサーで薄く切ったチャーシューがたっぷり。このあたりは京都にヒントを得ているか。東京のチャーシューはチャーシューだけを食べる。京都のいくつかの店では薄切りチャーシューを麺と絡めて食べる。これが実にいい。ざく切りしたたっぷりのネギもいい。
メニューは基本塩味の「バラそば」と「醤油バラそば」、ピリ辛の「赤バラそば」の3種類とトッピングのみ。シンプルだがリピートしそうな味わい。早速醤油も食べてみたくなった。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。