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2023年6月8日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市港北区新横浜

キングとんこつ

あの銘店をもう一度"銘店シリーズ"第17弾はイタリア・ミラノの「カーザ ルカ -CASA LUCA-」。第16弾がアメリカの「IKEMEN HOLLYWOOD」で、そこに続いての海外店。今度は“パスタの国”イタリアからの逆輸入ラーメン。過去の逆輸入ラーメンとしては「アメリカ」「ドイツ」に続いての第3弾であり、ラー博史上初となる外国人店主のお店だった。

この店主がラーメンにはまったきっかけがまた面白い。料理の修業中にニューヨークの「一風堂」で豚骨ラーメンを食べて衝撃を受け、ロンドンのうどん店でダシの勉強をしてラーメン店開業を決意。そして極めつけが日本で毎日3食以上のラーメンを1カ月間食べ続け、自分が作りたいラーメンのイメージを固めたという。

イタリア生まれなのにパスタではなく、ラーメンの道へ引き込んでしまったのだから、ラーメンの魅力は素晴らしいし、なんだか誇らしい。しかも、異国文化を受け入れにくいイタリアでそのラーメンが人気になっているというのだから、ラーメン好きなら食べてみたいと思う。

今回、注文したのは、キングとんこつ1250円。
あえてイタリアン風にしたものではなく、王道のとんこつラーメン。一風堂のメニューとして出ていてもおかしくないおいしさ。一風堂に憧れて、というのもわかるような仕上がり。食べ終えた頃に、誰かが私を見つけたのか、店主のルカさんがやってきた。「英語、話せますか?(と英語で)」ヒアリングは少しできるのだが話せないので「ノー」と言うと通訳の方を通じて話してくれた。感想を聞かれたので「とってもおいしかった。日本人が作ったかのようでした。(私なりの賛辞だが差別発言になってないですよね?)」と答えた。もう少し話したかったが、ほぼ満席だったし、それくらいにした。笑顔がとても素敵だった。

【スープ】
スープは豚骨を100%使用し、20時間かけて作ったもの。タレは2種類の醤油に和だしを加え、香味野菜をオリーブオイルでグリルしたものを漬け込む。臭みがなくクリーミーな味わい。

【麺】
麺にはパスタ用デュラムセモリナ粉とイタリアパンに使用される小麦粉をブレンド。程よいモチモチ感と歯切れの良さが特長の中細ストレート麺。

【パンチェッタの製法を取り入れたチャーシュー】
チャーシューは豚バラ肉にイタリア産岩塩を擦り込み、グリルしたものを真空低温調理で柔らかくしっとりと仕上げている。

出店期間は2023年6月6日(火)~6月26日(月)の3週間!!

お店データ

CASA LUCA

CASA LUCA

神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21 新横浜ラーメン博物館(新横浜)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。