なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2015年10月16日の大崎裕史の今日の一杯

東京都渋谷区恵比寿

赤丸新味

今日は一風堂創業30周年の日。全国30店舗で先着昼夜各300名にラーメンを無料提供する日。貧乏性の私は電卓をはじいてどれくらいの費用か、計算してしまった。すごいことをやるもんだなぁ〜。
しかも、その無料提供する「白丸元味」790円「赤丸新味」850円をこの日から大幅リニュアル(ネーミングと価格は変わらず)するんだそうな。その先行試食会で実食したのでその報告も。
見た目やネーミングは変わらないが、スープ、麺、チャーシューにいたるまで、すべてをグレードアップ。こちらは福岡の2店舗以外全店で実施。まずスープは「博多絹ごしとんこつ」と命名したシルクのようになめらかなとんこつスープ。独自の「熟かさね製法」で味に何層もの深みを実現。次に麺。数種の小麦を独自ブレンドし、福岡県産のラーメン専用小麦「ラー麦」を加えた一風堂専用小麦『風の大地』を使用。「白丸元味」には丸い形状の極細麺「丸刃麺線26番」。これが実に博多ラーメンでありながら、丸麺にすることにより、印象が結構変わる。「赤丸新味」には角が四角い細麺「角刃麺線22番」を採用。これまた食感が違うので白丸と赤丸の食べ比べも面白い。タレは「匠がえし」と名付け、このレシピを知るのは創業者・河原さんとわずか数名の「かえし番人」のみ。チャーシューもまたすごい。「かさね炊きチャーシュー」と名付け、肩ロースとバラの2種類を乗せている。元々、白丸も赤丸も好きだが、特に赤丸が好きだった。今回のリニュアルは好みの味はそのまま同じ方向性。深みや丸みを調整した感じ。麺も変えたしチャーシューも違うので変わってはいるが元々のイメージを損なわずに大幅リニュアルを挙行。醤油ダレの甘さを少し抑え、むしろスープの旨味を全面に押し出した印象。白丸も赤丸もどちらも見事においしい。このクオリティで全国全店で一気にリニュアルするというのだから驚き。無料振る舞いもすごいが、こちらのリニュアルもすごい。一風堂好きはぜひ前の記憶との比較をしながら食べてみて欲しい。

お店データ

博多一風堂 恵比寿店

博多一風堂 恵比寿店

東京都渋谷区広尾1-3-13 ハイネス恵比寿(恵比寿)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。