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2022年8月19日の大崎裕史の今日の一杯

東京都中央区八丁堀

【期間・数量限定】だだちゃ豆の冷やし麺

『だだちゃ豆の冷やし麺』1日40食限定1500円
私が食べたのはTwitterフォロワー限定。一般発売は8月19日(金)〜8月21日(日)。
美し〜いのは、おいしい!
麺を食べ終えるとスープ(ソース?)もほとんどなくなるほどの濃度。
開店30分前で5番目。食べ終えた28分には、中待ちは満席だったが外待ちはゼロ。

「だだちゃ豆の冷やし麺」の解説。
このメニューが登場すると「夏の終わり」の始まりだ。お店ですら、いつ届くのかわからないらしい。
もう15年も続いている晩夏恒例企画なのに・・・。
別に生産者がルーズなのではなく、まさに「今」という時期に届けられ、一房一房丁寧に房を割り、豆を取り出してスープを仕込み、たった数日間のみ提供される限定メニュー。
今年はTwitterフォロワーへの提供日含めて四日間のみ。しかも1日限定40食なので早い日には昼過ぎに終わってしまう。特に今年は一般発売が金土日なので、日曜の並びはスゴそうだ。

「だだちゃ豆」とは、山形県鶴岡市郊外の白山(しらやま)地区で生まれた在来野菜の枝豆のこと。
ここでしか栽培されない特産品で、「枝豆の王様」とも呼ばれている。茶豆の一種で、さやに茶色いうぶ毛が生えているのが特徴。そんな「だだちゃ豆」の中でも神の枝豆と呼ばれているのが「與惣兵衛(よそべえ)のだだちゃ豆」。『1年に一度、8月だけしか収穫できない本当に貴重なだだちゃ豆』なのである。そんな與惣兵衛の種は江戸時代から門外不出で継承された希少なもの。世界でここだけにしかない宝物。種を残し続けている農家さんは鶴岡市全体のわずか1%ととても貴重な農家。その貴重なだだちゃ豆を贅沢に使用したのが、「麺や七彩」の「だだちゃ豆の冷やし麺」。

提供し始めて、今年で15年目。そんな信頼関係が続いている。今年は1日限定40食で、一杯1500円。
基本は、だだちゃ豆のすり流しのような濃厚スープ。そこに不揃いの冷やし専用手打ち麺が入り、麺を啜っていくだけでスープが無くなっていく濃度。具はシンプルに生ハムのような低温調理チャーシューと豆が3粒。そして粗挽き黒胡椒。
麺を啜るだけで口の中いっぱいに拡がるスープ(ソースと呼んでもいい)。そして口休めのアクセントとなるチャーシュー。いや〜今年もおいしかった。
これが終わるといよいよ「夏の終わり」も終わりになり、岐阜県のタカネコーンを使った「とうきびの冷やし麺」が始まり、いよいよ「秋の始まり」である。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。