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2017年4月14日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区牛込神楽坂

澄まし麺

4月7日にオープンした新店。「蒼穹(そうきゅう)」という日本酒バーのランチタイム営業の二毛作。店名の「ふくぼく」は、荘子の彫琢復朴(ちょうたくふくぼく)という言葉からきており「余計なものをそぎ落として本来の状態に戻る」という意味。
お店紹介の三つ折りチラシの裏表紙には「こってりでなくてご免なさい」と書いてあり、店頭のポスターには「濃厚な味をお好きな方には合わないかもしれません。いわゆるラーメンとは違うかもしれません・濃厚な味をお好きな方にはご免なさい。」と書かれてある。
メニューや店名に「ラーメン」という言葉は使われてない。
あくまで「澄まし麺」である。
構想から1年近く、麺は3日前まで決まらなかったとか。澄まし麺(680円)は低加水の細麺120g、醤油かけ麺(680円)は太麺180gで菅野製麺所への特注。
澄まし麺はいわゆる素ラーメン。具は別盛りで葱、海苔、豚肉。最初から入れるのではなく、味変用アイテムとして考えた方が良い。
出汁(スープというよりは出汁)があっさりだが実においしい。ラーメンのスープ作りではなく、和食の出汁の取り方なのだろう。もちろんおいしく飲み干した。これは麺が脇役かもしれない。
醤油かけ麺は、ぶっかけかと思ったら意外にもまぜめんだった。どうやら「醤油をかけた麺」ということらしい。これも通常のまぜそばのようにパンチのあるものではなく、醤油のみのシンプルな味付けに適した麺を作り上げたとのこと。
鴨だしご飯はもちろん和食の〆に出てくるようなクオリティ。
面白い店が出てきたもんだ。

お店データ

澄まし麺ふくぼく

澄まし麺ふくぼく

東京都新宿区神楽坂5-7(牛込神楽坂)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。