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平日 薄曇り 10:50 先待ち12名 後待ち20名以上本日は近くにあって遠い人気店への初訪問を決めた。となりの区にありながらアクセスが悪く二の足を踏んでいたが、ようやく重い腰を上げた。昼の部のみ3時間だけの営業で材料切れ次第終了との事でハードルの高さも要因のひとつではあった。11時の開店前の現着を目指して10時過ぎに家を出た。新宿区にあるお店だが新宿駅からのアクセスが非常に悪く山手線が使いづらいので半蔵門線にて九段下まで行き東西線でのルートを選択した。無事に早稲田駅に着き、店へ向かうと遠くからでも行列が確認できるほどの人気店だ。一巡目は愚か二巡目すら危うい状況に出遅れを後悔した。街路樹も赤く色づき冬の訪れを告げているのにまさかの薄着で更に後悔は大きくなる。開店5分前には入店が始まり幸福な一巡目組は煮干しの香る店内へと吸い込まれて行く。そこから30分でようやく13番手の私も入店となり券売機で小盛りのお題と味付玉子を発券してカウンターに腰を下ろす。店内を眺めるとワンオペなので両替の注意書きなどの理由も理解できる。食券をカウンターの上に置いて作業工程を眺める。盛り台に五つの丼が並べられた。今回のロットで5杯を仕上げるようだ。ワンオペでロット5杯のオペレーションは無理があるのではと正直思ったが見守る事しか出来なかった。大量の麺を一気に茹で始めてその間に焼豚を切り分ける。切り置きしない辺りは職人の魂がうかがえる。大量の麺を投入したせいで釜の湯は1分ほど静まりかえって麺の茹で加減が心配だが店主さんは自らの指先で麺の状態を確認しているので一安心。そこから店主さんがベストと思った茹で時間200秒のタイミングで麺上げが始まった。平ザルを巧みに操るかと思ったが、そうでもなく何処となくぎこちない。5杯分の麺上げをしなければならないのでスピードが要求されると思うのだがのんびりと作業している。1杯目の麺上げから5杯目の麺上げまでは1分以上のタイムラグが生じていたので麺のコンディションはバラバラだろうと想像できる。そこからも盛り付けに時間がかかりワンオペの苦労も伝わってきたが、5杯分それぞれのスープを味見する姿には職人気質も見られたが、その間もスープの中で放置された麺のことを思うと拘りへの矛盾が些か気の毒に思えた。全ての調理工程が終わり1杯目の麺上げから4分も経った我が杯がようやく目の前に到着した。白磁の玉淵丼の中の姿は砂漠用の迷彩服を思わせる茶色の同系色でまとめられている。丼の淵まで湛えられたスープも男らしさをアピールする。まずはその柿茶色のスープをひとくち。最初の印象はスープの温度でかなりぬるい。これもワンオペの弊害だと思う。香りとしては表面に感じる煮干しも味覚の上では主張を控えている。スープの色調からは強めのカエシを思っていたがそれも強くはない。全体的には穏やかな魚介系スープだが影で支えているのは苦手な例の物質だった。ただ底上げ程度の使用量だと思うので、すぐに味覚崩壊が始まるような事はなく事なきを得た。次にコンディションが心配な麺を食べてみる。箸で持ち上げると製麺機の切り刃の角を感じない丸々とした麺肌が特徴の自家製中太麺だ。基本の茹で加減が分からないが、やはり私には伸びているように感じてしまった。もっちりとはしているが奥歯を押し返す歯応えは全くなく、昔に喫茶店で食べた伸びきったスパゲティを思い出した。小麦の繊細な香りや甘みを楽しむよりは食べ応えや満腹感を重視した麺のようだ。具材の豚肩ロース焼豚は厚みを持たせた切り立てでほぐれる肉質と赤身の旨みが残る程度の調理のバランスが素晴らしい。これ以上、柔らかく煮過ぎると肉本来の旨みも抜けてしまう寸前で仕上げてある。追加した味付玉子は白身の表面にだけ色が付けてあるだけの味付玉子ならぬ色付玉子。半熟すぎて黄身がスープに流れ出す始末で今回はハズレだった。それ反してメンマには心血が注がれているように思えた。完全発酵の乾燥メンマをしっかりと時間をかけて戻し派手にならないような甘めの味付けで調理され、歯応えも残しながら繊維質は残さないように丁寧な仕事が伝わってきた。原材料の乾燥メンマも高級品ではないので大きさや形は不揃いだが、その違いも食感のアクセントを生んで好演している。薬味は細かく刻まれた白ねぎが大量に浮かんでいる。スープがぬるいので熱が入る事なく生っぽさを終始残したネギは全体的に甘さを中心としたラーメンの中で辛味役として存在感を出していた。海苔も品質が良く香りが立ち口溶けも滑らかだった。本来ならば青みとして存在して欲しかったほうれん草か小松菜だが下茹での一手間を考えるとワンオペ体制では無理な注文にも思えた。スープに潜む謎の旨味調味料と戦いながらも何とか麺と具材までは完食できた。小盛りでも十分な麺量だったので中年な胃袋にはちょうど良かった。たっぷりと湛えられたスープだったが単体では飲むことが出来ずレンゲを置いた。実は本日は開店直後の一巡目をキープして2時過ぎに曙橋での連食を目論んでいたのだが、食事を終えたのは12時近くで腹もパンパンでは連食など考える余地もなかった。ここで店を後にするが店先には25名を超える行列がひたすら続いている。いずれも若い男性客で中年客と女性客は数えるほどだった。今回も持論の「大学近くの人気店は私には合わない」が見事に当てはまってしまった一杯でした。
本日は近くにあって遠い人気店への初訪問を決めた。となりの区にありながらアクセスが悪く二の足を踏んでいたが、ようやく重い腰を上げた。昼の部のみ3時間だけの営業で材料切れ次第終了との事でハードルの高さも要因のひとつではあった。
11時の開店前の現着を目指して10時過ぎに家を出た。新宿区にあるお店だが新宿駅からのアクセスが非常に悪く山手線が使いづらいので半蔵門線にて九段下まで行き東西線でのルートを選択した。
無事に早稲田駅に着き、店へ向かうと遠くからでも行列が確認できるほどの人気店だ。一巡目は愚か二巡目すら危うい状況に出遅れを後悔した。街路樹も赤く色づき冬の訪れを告げているのにまさかの薄着で更に後悔は大きくなる。
開店5分前には入店が始まり幸福な一巡目組は煮干しの香る店内へと吸い込まれて行く。そこから30分でようやく13番手の私も入店となり券売機で小盛りのお題と味付玉子を発券してカウンターに腰を下ろす。店内を眺めるとワンオペなので両替の注意書きなどの理由も理解できる。
食券をカウンターの上に置いて作業工程を眺める。盛り台に五つの丼が並べられた。今回のロットで5杯を仕上げるようだ。ワンオペでロット5杯のオペレーションは無理があるのではと正直思ったが見守る事しか出来なかった。大量の麺を一気に茹で始めてその間に焼豚を切り分ける。切り置きしない辺りは職人の魂がうかがえる。大量の麺を投入したせいで釜の湯は1分ほど静まりかえって麺の茹で加減が心配だが店主さんは自らの指先で麺の状態を確認しているので一安心。
そこから店主さんがベストと思った茹で時間200秒のタイミングで麺上げが始まった。平ザルを巧みに操るかと思ったが、そうでもなく何処となくぎこちない。5杯分の麺上げをしなければならないのでスピードが要求されると思うのだがのんびりと作業している。1杯目の麺上げから5杯目の麺上げまでは1分以上のタイムラグが生じていたので麺のコンディションはバラバラだろうと想像できる。そこからも盛り付けに時間がかかりワンオペの苦労も伝わってきたが、5杯分それぞれのスープを味見する姿には職人気質も見られたが、その間もスープの中で放置された麺のことを思うと拘りへの矛盾が些か気の毒に思えた。
全ての調理工程が終わり1杯目の麺上げから4分も経った我が杯がようやく目の前に到着した。白磁の玉淵丼の中の姿は砂漠用の迷彩服を思わせる茶色の同系色でまとめられている。丼の淵まで湛えられたスープも男らしさをアピールする。
まずはその柿茶色のスープをひとくち。最初の印象はスープの温度でかなりぬるい。これもワンオペの弊害だと思う。香りとしては表面に感じる煮干しも味覚の上では主張を控えている。スープの色調からは強めのカエシを思っていたがそれも強くはない。全体的には穏やかな魚介系スープだが影で支えているのは苦手な例の物質だった。ただ底上げ程度の使用量だと思うので、すぐに味覚崩壊が始まるような事はなく事なきを得た。
次にコンディションが心配な麺を食べてみる。箸で持ち上げると製麺機の切り刃の角を感じない丸々とした麺肌が特徴の自家製中太麺だ。基本の茹で加減が分からないが、やはり私には伸びているように感じてしまった。もっちりとはしているが奥歯を押し返す歯応えは全くなく、昔に喫茶店で食べた伸びきったスパゲティを思い出した。小麦の繊細な香りや甘みを楽しむよりは食べ応えや満腹感を重視した麺のようだ。
具材の豚肩ロース焼豚は厚みを持たせた切り立てでほぐれる肉質と赤身の旨みが残る程度の調理のバランスが素晴らしい。これ以上、柔らかく煮過ぎると肉本来の旨みも抜けてしまう寸前で仕上げてある。
追加した味付玉子は白身の表面にだけ色が付けてあるだけの味付玉子ならぬ色付玉子。半熟すぎて黄身がスープに流れ出す始末で今回はハズレだった。
それ反してメンマには心血が注がれているように思えた。完全発酵の乾燥メンマをしっかりと時間をかけて戻し派手にならないような甘めの味付けで調理され、歯応えも残しながら繊維質は残さないように丁寧な仕事が伝わってきた。原材料の乾燥メンマも高級品ではないので大きさや形は不揃いだが、その違いも食感のアクセントを生んで好演している。
薬味は細かく刻まれた白ねぎが大量に浮かんでいる。スープがぬるいので熱が入る事なく生っぽさを終始残したネギは全体的に甘さを中心としたラーメンの中で辛味役として存在感を出していた。海苔も品質が良く香りが立ち口溶けも滑らかだった。本来ならば青みとして存在して欲しかったほうれん草か小松菜だが下茹での一手間を考えるとワンオペ体制では無理な注文にも思えた。
スープに潜む謎の旨味調味料と戦いながらも何とか麺と具材までは完食できた。小盛りでも十分な麺量だったので中年な胃袋にはちょうど良かった。たっぷりと湛えられたスープだったが単体では飲むことが出来ずレンゲを置いた。
実は本日は開店直後の一巡目をキープして2時過ぎに曙橋での連食を目論んでいたのだが、食事を終えたのは12時近くで腹もパンパンでは連食など考える余地もなかった。
ここで店を後にするが店先には25名を超える行列がひたすら続いている。いずれも若い男性客で中年客と女性客は数えるほどだった。今回も持論の「大学近くの人気店は私には合わない」が見事に当てはまってしまった一杯でした。