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平日 晴天 13:05午前中の国内産麦のアンテナショップからの連食で行きたいと思いながらも避けていたこちらへの訪問を決めた。〝今年の店は今年のうちに〟と題して今年オープンした新店限定で未訪問店を年内で出来る限り廻ろうと決めた。そこで本日は小川町界隈で新店巡りをしている。この近辺も今年は新店ラッシュのようで課題となる店が多いが7月24日オープンのこちらへの初訪問を決めた。実は本店扱いなのかは分からないが荻窪の店のファンで最初に食べた衝撃が忘れられず再訪をしたいのだが前回同様の感動があるのか不安で好きすぎるが故に再訪を見送っていた程の店なのだ。こちらの店のオープンはもちろん知っていたが過剰な期待感が二の足を踏ませて初訪問を出来ずにいた。そんな中で平成最後の歳末総決算として今年の新店を巡るとなれば行かない訳にはならず重い腰を上げた。前食の牡蠣そばが個性的だったのでシンプルな清湯醤油系を欲しているのも店選びの理由のひとつだ。小川町交差点のカフェで時間を過ごし前食から三時間を経過し胃袋に空きが出来た頃合いを見計らってこちらへと向かった。交差点からも近い有名な麺処が立ち並ぶ錦華通りを進むがランチタイムの神保町界隈をナメていた。どの有名店も長蛇の列が続いている。手前のうどん屋しかり奥のつけそば屋も同じくだ。ある程度の並び時間は覚悟して向かうとこちらの店のお洒落な外観を見つけた。しかし予想していた行列はなく店内には空席が目立つ。すんなりと入店し荻窪と同スタイルの壁沿いのカウンターに座り卓上メニューから本日のお題を決める。心の中では安定感のある醤油系と決めていたが普段なら興味が湧かない限定メニューが気になった。メニューの中の太刀魚煮干しの文字に心が動き、先程の牡蠣そばで勢いがついたのもあり気が付けば限定メニューを注文していた。店内を見渡すとオシャレではあるが瀬戸内海を眺める食堂のような雰囲気もあり不思議と居心地が良い。そんな店内を三人体制で回している。厨房が奥に位置するので作業工程は見えないのが残念だが卓上のウンチクなどを読みながら待っていると8分程で我が杯が到着した。厚手の砥部焼の玉淵丼の中の姿は鶏油の輝きと太刀魚煮干しの銀皮が煌めくキラ星のような表情で現れた。醤油で色づいた鶏白湯に魚介由来の水泡が丼の淵に浮かんだメニューの名前通りの姿だ。まずはスープをひとくち口に含んだ瞬間に記憶がタイムトリップした。こちらの系列店を含めて三度目のテレポテーションだ。一度目は醤油系を食べて蘇った瀬戸内の旅館の朝食で飲んだいりこ出汁の風味で、二度目は塩系で思い出した宇和島の居酒屋で食べたカメノテという貝の旨み。三度目の今回はその三十年ほど前の瀬戸内旅行で食べた八幡浜の太刀魚の皮だけを竹の棒に巻いて焼いた焼き物の香りが蘇った。スープの中に太刀魚独特のの旨みが溶け出したスープは個性的だが味わい深い。ベースの鶏白湯がしっかりと支えているので太刀魚の風味は自由自在に暴れ回る。その為か決して穏やかなスープでないのも事実で他のスープに比べると塩分はかなり強く感じる。それは醤油のような熟成した塩気ではないので太刀魚煮干しからの物だろう。この強めのスープにも負けないように麺は平打ち中太麺を採用してある。少しだけコシを残した柔らかな仕上がりだがグルテンを感じやすく旨みが伝わってくる。しかも麺肌の表面積が大きいのでスープを存分に引きつけるが麺自体の甘みを持って強気な塩気を打ち消してくれる。その繰り返しで食べ進めていく。具材はロゼ色の美しい豚肩ロースの低温焼豚が二枚添えてある。見た目は派手だが法基準を満たした調理温度と時間をかけてあるので半生の心配もなく安心安全な焼豚と思われる。テクスチャーからもそれが伝わってくるのは、しっかりと筋の部分にも熱が伝わり口に残らない事だ。低温調理とは名ばかりの営業停止になりかねない半生肉を出している店とは大違いで信頼できる。穂先メンマはスープに対して穏やかな味付けが箸休めになり独特の発酵臭がリセット役として良い仕事をしている。薬味の青ねぎが脇役以上の大活躍を見せる。九条ねぎ程の香りはないがそれ以上にシャキッとした軽快な歯触りが特徴である。その食感を最大限に活かすために少し厚めの小口切りにしているあたりが憎い仕業だ。海苔も有明産や江戸前産にはない香りと舌触りが瀬戸内産と思わせる。中盤からはスープの塩気が更に頭角を現してくるが麺の甘みと付随して飛び込んでくる青ねぎの風味と食感が中和を繰り返し何とか最後まで到達した。全てを食べ尽くしたがスープ単体で飲み干せる塩分耐性がなくスープを残してレンゲを置いた。ある意味チャレンジだった限定メニューへの挑戦だが色々な発見も出来て大満足ではないが納得できる内容だった。今回の挑戦で限定メニューへの不信感や毛嫌いは薄れたと思う。今後は自身の耐性レベルを上げる努力も必要だなと考えさせられる大事な一杯でした。
午前中の国内産麦のアンテナショップからの連食で行きたいと思いながらも避けていたこちらへの訪問を決めた。
〝今年の店は今年のうちに〟
と題して今年オープンした新店限定で未訪問店を年内で出来る限り廻ろうと決めた。そこで本日は小川町界隈で新店巡りをしている。この近辺も今年は新店ラッシュのようで課題となる店が多いが7月24日オープンのこちらへの初訪問を決めた。
実は本店扱いなのかは分からないが荻窪の店のファンで最初に食べた衝撃が忘れられず再訪をしたいのだが前回同様の感動があるのか不安で好きすぎるが故に再訪を見送っていた程の店なのだ。こちらの店のオープンはもちろん知っていたが過剰な期待感が二の足を踏ませて初訪問を出来ずにいた。
そんな中で平成最後の歳末総決算として今年の新店を巡るとなれば行かない訳にはならず重い腰を上げた。前食の牡蠣そばが個性的だったのでシンプルな清湯醤油系を欲しているのも店選びの理由のひとつだ。小川町交差点のカフェで時間を過ごし前食から三時間を経過し胃袋に空きが出来た頃合いを見計らってこちらへと向かった。交差点からも近い有名な麺処が立ち並ぶ錦華通りを進むがランチタイムの神保町界隈をナメていた。どの有名店も長蛇の列が続いている。手前のうどん屋しかり奥のつけそば屋も同じくだ。ある程度の並び時間は覚悟して向かうとこちらの店のお洒落な外観を見つけた。
しかし予想していた行列はなく店内には空席が目立つ。すんなりと入店し荻窪と同スタイルの壁沿いのカウンターに座り卓上メニューから本日のお題を決める。心の中では安定感のある醤油系と決めていたが普段なら興味が湧かない限定メニューが気になった。メニューの中の太刀魚煮干しの文字に心が動き、先程の牡蠣そばで勢いがついたのもあり気が付けば限定メニューを注文していた。
店内を見渡すとオシャレではあるが瀬戸内海を眺める食堂のような雰囲気もあり不思議と居心地が良い。そんな店内を三人体制で回している。厨房が奥に位置するので作業工程は見えないのが残念だが卓上のウンチクなどを読みながら待っていると8分程で我が杯が到着した。
厚手の砥部焼の玉淵丼の中の姿は鶏油の輝きと太刀魚煮干しの銀皮が煌めくキラ星のような表情で現れた。醤油で色づいた鶏白湯に魚介由来の水泡が丼の淵に浮かんだメニューの名前通りの姿だ。
まずはスープをひとくち口に含んだ瞬間に記憶がタイムトリップした。こちらの系列店を含めて三度目のテレポテーションだ。一度目は醤油系を食べて蘇った瀬戸内の旅館の朝食で飲んだいりこ出汁の風味で、二度目は塩系で思い出した宇和島の居酒屋で食べたカメノテという貝の旨み。三度目の今回はその三十年ほど前の瀬戸内旅行で食べた八幡浜の太刀魚の皮だけを竹の棒に巻いて焼いた焼き物の香りが蘇った。スープの中に太刀魚独特のの旨みが溶け出したスープは個性的だが味わい深い。ベースの鶏白湯がしっかりと支えているので太刀魚の風味は自由自在に暴れ回る。その為か決して穏やかなスープでないのも事実で他のスープに比べると塩分はかなり強く感じる。それは醤油のような熟成した塩気ではないので太刀魚煮干しからの物だろう。
この強めのスープにも負けないように麺は平打ち中太麺を採用してある。少しだけコシを残した柔らかな仕上がりだがグルテンを感じやすく旨みが伝わってくる。しかも麺肌の表面積が大きいのでスープを存分に引きつけるが麺自体の甘みを持って強気な塩気を打ち消してくれる。その繰り返しで食べ進めていく。
具材はロゼ色の美しい豚肩ロースの低温焼豚が二枚添えてある。見た目は派手だが法基準を満たした調理温度と時間をかけてあるので半生の心配もなく安心安全な焼豚と思われる。テクスチャーからもそれが伝わってくるのは、しっかりと筋の部分にも熱が伝わり口に残らない事だ。低温調理とは名ばかりの営業停止になりかねない半生肉を出している店とは大違いで信頼できる。
穂先メンマはスープに対して穏やかな味付けが箸休めになり独特の発酵臭がリセット役として良い仕事をしている。
薬味の青ねぎが脇役以上の大活躍を見せる。九条ねぎ程の香りはないがそれ以上にシャキッとした軽快な歯触りが特徴である。その食感を最大限に活かすために少し厚めの小口切りにしているあたりが憎い仕業だ。海苔も有明産や江戸前産にはない香りと舌触りが瀬戸内産と思わせる。
中盤からはスープの塩気が更に頭角を現してくるが麺の甘みと付随して飛び込んでくる青ねぎの風味と食感が中和を繰り返し何とか最後まで到達した。全てを食べ尽くしたがスープ単体で飲み干せる塩分耐性がなくスープを残してレンゲを置いた。
ある意味チャレンジだった限定メニューへの挑戦だが色々な発見も出来て大満足ではないが納得できる内容だった。今回の挑戦で限定メニューへの不信感や毛嫌いは薄れたと思う。今後は自身の耐性レベルを上げる努力も必要だなと考えさせられる大事な一杯でした。