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連泊お疲れ様です。5件目はこちらでしたか!
夜のネオン街はクレアモールという通りが多いと思います。
場所が大変でしたけど、いろいろ堪能されたようでなによりです。
こちらへは最近いけてないので近々顔だしてみます。
虚無 Becky! | 2019年3月29日 10:43すごく親切な店主さんやスタッフさんで、アクセスの悪さ以外は素敵な出会いでした。夜のネオン街はクレアモールのバーで出会った女の子と後日に川越で寿司を食べに行く程に仲良くなりました。
のらのら | 2019年3月29日 15:15バーでナンパしちゃったのですか!こんど寿司いっしょに連れてってくださいね1
虚無 Becky! | 2019年3月29日 19:11ナンパじゃないんです。いわゆる同伴てヤツです。巧みなプロの仕業です。
のらのら | 2019年3月29日 23:13
のらのら
ゆう。
じぞう
かまだ
ゆりりん






〝小江戸川越 二泊三日ラーメンめぐり〟
昨日は四食目の味噌ラーメンを大満足で食べ終えたあと、人生初の川越の夜のネオン街にくり出した。
しかしホテル近辺には数える程しか夜の店がなく店探しに苦戦する。前回の大森駅と同じように外国人のカタカナニホンゴにばかり呼びかけられるので、諦めてホテルに戻ろうかと思っていたら、一軒の薄暗いバーを見つけ夜の川越に身を任せた。
昨晩から本日の早朝からの動き出しを計画していたので、後ろ髪を引かれながら深夜1時にはホテルに戻り狭いベッドに身を沈めた。そのおかげで翌朝の体調も万全で目が覚めた。
川越滞在二日目となる本日の目標は三軒を計画しているが、それでは気になる店を全て巡る事が出来ない。残る候補店は5軒も残っており、一日で五食は肉体的にも時間的にも困難なので思い切って連泊を決意した。ホテルをチェックアウトせずに本日分の予約を入れると気持ちが少し楽になった。
そこで本日のラーメンめぐりを始動する。立地場所や営業時間を考えて、一軒目に選んだのがコチラだ。駅からはかなりの距離だがバスなら徒歩圏内までは行けそうなのだが、時刻表を見て愕然とした。11時開店前の現着を目指そうとすると二時間近くも早く出発しなければならない。それはバスの本数の少なさが原因なのだが、一本バスを遅くしてしまうと12時近くの現着となってしまい昼ピークに巻き込まれてしまいそうだ。それならば仕方はないが開店一時間前の現着にはなるが早めの出発を選んだ。
ホテルの目の前のバス停から東武バスウエスト 若02系統 若葉駅行きに乗車した。通勤ラッシュは過ぎたはずだが随分と混み合ったバスの乗客数を不思議に思っていると、あるバス停で9割の人が下車した。そこは大手電機メーカーの工場前だったのだ。私が昔にお世話になった初期のカーナビもここで作られたのだろうかと思うと感慨深い。そんな気持ちで揺られること20分ほどで最寄りの平塚橋西詰バス停に着いた。
まぁ何も無いバス停からは入間川沿いを上流へと向かって歩いていく。どこまで進んでも変わりばえのしない田園風景を歩きながら、ふと足元を見ると自生したツクシやイタドリが顔を出している。何十年ぶりに野生のツクシやイタドリを見ただろうか。イタドリに関しては世界の侵略的外来種に指定されているらしいが、ここではそんな姿は感じさせずに穏やかな土手の景色に溶け込んでいた。
バス停から15分ほど歩き交通量の多い通りに出ると右手に大きな立て看板を見つけた。道路を挟んだ向かいに隣接した店先には定刻1時間前では行列もないので近場を散策しながら様子を伺う事にした。川沿いにあった春日神社にお参りをしたり。日向ぼっこする猫と戯れたりして時間を過ごしても店先に変化はないので、再び店に戻り外待ちベンチの先頭で待機する。
店頭の様子は郊外のラーメン店らしい駐車場を完備した造りとなっている。中でも目を引くのが大きな獅子の石像と、並んで駐車してある懐かしい光岡自動車のマイクロカー K2 型のシルバーに輝くボディの光だ。しっかりとナンバープレートが付いているので現役で走っているのだろう。これまた20年ぶり近くの再開である。そんな懐かしさと驚きの中で待っていると駐車場に車が入り始めてきた。そうすると定刻よりも早く5分も開店となった。
店内に入り券売機の前で品定めをする。オススメらしきは淡麗塩だが、後列の圧に押されて迷う暇なくマイスタンダードの醤油系に味玉を追加発券する。そこからカウンターに座り店内を眺める。カウンターにテーブル席と右手にはお座敷席も見られるが、店頭にあった説明によると現在は稼働してないようだ。そんな店内をほんじつは三人体制で回している。かなり広めの店内と同じく調理場も大きく設けてある。その中にあるスープ炊き用の60cmの大型寸胴鍋が二連並んでいるのが圧巻だ。多種多様なメニューに対応するためには必要な設備なのだろう。周囲の客人はスタッフ方の会話からも、ご近所さんのようである。そんな会話を耳にしながら待っていると着席して5分ほどで我が杯が到着した。
その姿は大好きなタコ唐草紋様の反高台丼の中で力強い色彩を放っているが、どことなく素朴で実直な表情が印象に残る。ふんだんな具材たちをまとめ上げる丁寧な盛付けにも好感度が上がる。
まずは褐色の焦がしネギが無数に浮かんだスープをひとくち。純粋なスープだけを味見しようとしてもレンゲには必ず焦がしネギが入り込んでくる。どうしてもスープだけを飲んでみたくて、失礼ながら箸で焦がしネギを全て避けてみた。その無垢なスープを口に含むと安心感のあるオーソドックスな鶏ガラや豚ガラなどの動物系と鰹節の魚介系との組み合わせがホッとさせてくれる。すでにスープには焦がしネギの香ばしさが移っているが、ベースのスープの旨みを感じられた。カエシの醤油ダレも酸味とキレをスープに与えてくれるが、塩分濃度も高めギリギリだがストライクゾーンに収まっている。スープの旨みとカエシのキレに焦がしネギの微かな苦味とキャラメリゼされたような甘みが渾然一体となって口の中を覆い尽くす。
麺は中細ストレート麺で麺上げまでは55秒くらい。しっかしとハリとコシを残した茹で加減が拾い上げた箸先から伝わってくる。その麺をすすると吸い上げられた香ばしい焦がしネギの風味と共に小麦の香りが飛び込んできた。小麦の甘みとネギの甘みが重なったところにビターな苦味が加わると一気に大人の世界へと景色が変わった。甘 辛 酸 苦 旨の全ての要素が、たったひと啜りの麺とスープの中に感じ取れる。ややビターな苦味が優先するが、麺の甘みをより引き立てているようでもある。麺を噛みつぶしては甘みを楽しんでから飲み込むと、また苦味が蘇ってくる。そこに麺を送り込むといった単純だが愉快な作業が心地よく続いていく。
具材はチャーシューが二種類。どちらも小ぶりな鶏ムネ肉と豚肩ロースの低温調理チャーシュー。先にサッパリしてそうな鶏ムネ肉から食べてみると、小さいながらも厚めにスライスされているので筋繊維の歯応えが楽しめる。しっとりだが生っぽさはなく、マリネもきちんと下味として浸透しているので味が乗っていて美味しい。一方の豚肩ロースはかなりの薄切りなので赤身の肉々しい食感はないが、麺を巻いたりして食べるには程よい形状だろう。個人的には肉の繊維を断ち切るような食感が好きなので少し残念なタイプだった。
追加の味玉は漬けダレの浸透や黄身のゲル化した熟成感が素晴らしく良かったが、冷蔵庫の冷たさを残さないように常温以上に温め直してあれば、より味玉の旨みを引き出せるのではと欲張りな感想を持ってしまった。それほどに仕上がりの良い味玉なのでもったいなく感じた。
メンマはシャッター待ちのサービスだろうか、板メンマと穂先メンマの二種類が添えてあった。どちらにも言えるのはスープよりも出過ぎない仕上げになっていると言う事だ。そんな控えめな二種類のメンマにもそれぞれに個性が垣間見られる。板メンマは優しい味付けの中でコリッとした食感でアクセントを生み、穂先メンマは独特の乾物の香りを残して発酵臭のアクセントを与えてくれる。この両者も麺を飽きさせない共演者として存在感を示している。
薬味の白ネギにもきちんと仕事がしてあり強い辛味は洗い流してある。ネギの風味は焦がしネギに任せて、白ネギの小口切りは軽やかな食感の役目に徹している。彩り要員の糸唐辛子の役割は良く分からなかったが、同じ彩りの青みには感激してしまった。ラーメン店では見かける事のない菜の花が青みとして添えてあった。菜花の部分はなかったが、茎の部分がちゃんと下茹でされて適度な歯応えを残してあった。さらには春の苦味を感じさせる菜の花ならではの香りがラーメンに新たなアクセントを付けてくれた。この新たな春風が吹くと箸の勢いは止まる事なく平らげてしまった。本日も連食予定なのにもかかわらずスープも飲み干してしまっていた。
満足で店を後にし、来た道を逆に歩いて帰る入間川の土手に咲いている菜の花を見つけた。菜の花を見るたびにこのロケーションとこちらのラーメンの事ををきっと思い出すのだろうなと想像する一杯でした。