コメント
随分昔に食べに行ったんですが、未だにこの価格で行列が出来ているところを鑑みますと、しっかり作った品物は、価値が分かる人には確かな支持を得られるんだな、という事ですね。
チャーシューは敢えて冷たいままだしているのでしょう。個人的には少し湯気に当てるなどして、温度を与えて欲しいのですが。肉は冷たいものよりも、適度に温かい方が絶対に美味しいですから。
余り油に頼らない味の構成を思い出しましたが、そうすると素材のだし以外に、どうしても塩味の支援へ頼らざるを得ません。スープ完飲を回避したのは、正しいご判断に思えます。
Dr.KOTO | 2019年4月7日 16:43高級な拉麺を否定してるだけじゃなくこの企画は面白い。
しかし貯金してから繰り出す必要があるがw
冷たいチャーシューはボリュームが多ければ、拉麺が冷めてしまう。
頑者のチャーみたいなものか?
支払った金額が決して高くないと思えるのであれば店主の勝ちであろう!
虚無 Becky! | 2019年4月7日 17:03KOTOさんの言われる通りにファンは付いているとは思いますが、チャーシュー麺や酸辣麺などの高額メニューを注文している人は少なかったように思います。私も実際はチャーシューも一枚あれば十分だと思いましたから。次回は基本のラーメンにしようと思います。それでも千円は軽くオーバーしまさけどね。
Becky! さんのおっしゃる頑者は脂身の旨さが出てましたが、こちらは赤身の旨さが特徴的です。たしかにどちらも冷たさは気になりますが。しかし毎日食べるには破産覚悟で挑まないといけませんね。今では思いつきで始めてしまった事を後悔すらしております。Becky! さんからコメントをもらうと川越の夜を思い出して身体がうずきます。
のらのら | 2019年4月7日 20:53「川越の夜」どこの部位がうずくのですか!
虚無 Becky! | 2019年4月7日 22:58肝機能です。
のらのら | 2019年4月7日 23:15そうゆう事で何とか。
のらのら | 2019年4月7日 23:17
のらのら
№61
ゆりりん

Rio_ramen
どんどん





〝ハイソでセレブなリッチ麺めぐり〟
今週は昨日の「六本木 雅はりたや」での特製盛込中華そば 2,000円を皮切りに高級ラーメンを食い尽くそうと、やけっぱちな一週間を過ごすと決めた。
そこで別サイトなども閲覧していると捜査線上にコチラが浮上した。改めてRDBのお店情報を確認すると基本のラーメンでも余裕の千円オーバー、本日の目玉となるであるろうチャーシュー麺では二千円を超える高額設定だ。過去には恵比須の「中華そば すずらん」で三千円を超える叉焼雲呑麺を食べた事があるが、それに次ぐリッチ麺だ。※大和製作所製 自動製麺機のリッチメンとは無関係
本日の土曜日は平日よりも開店時間が遅く、ゆっくりと目覚めた朝だが開店前の現着も狙えるので初訪問を決めた。山手線にて30分程かけて半周すると最寄駅の西日暮里に着いた。休日の桜のシーズンという事を考えてなかっが、駅には人が少なく近隣の日暮里や上野のような花見の名所はないのだろうかと不思議に思った。
駅からは西へとまっすぐに進むと道灌山下に突き当たる。本日は〝道玄坂上〟から〝道灌山下〟までを移動するという稀な語呂合わせを楽しめた。そこを右手に進むと駅からは10分ほどで半シャッターの店先に着いた。開店30分前の現着に成功したので行列もなく店頭に置かれた外待ちベンチを拝借して待機を始める。
シャッターの貼り紙には乳幼児や香水等の香りの強い方もお断りの文言があるが、乳幼児も香水も持たない私には縁のない話だ。定刻の15分前になると行列が少しずつ増えてきて、開店時間には10人の並びになっていた。
定刻よりも3分早開けしてもらってオープン。自由着席のようで思い思いの席に座るっても良いらしいが、一人客なのでカウンターに座り店内を見渡す。カウンターの他にも壁沿いにカップルシートの席とテーブル席も設けてある。カウンター前の壁が高く調理工程は見られないがご主人の所作からは美味いラーメンを創り出す雰囲気が溢れている。店内にはカウンターの壁の上に置かれた薬膳の生薬と同じ香りが微かに漂っている。そんな店内をお二人で切り盛りしている。
ひと通り全席が着席すると、お冷やとラーメン店では珍しい温かいおしぼりが配られた。そこで着席順を間違えず、おかみさんがオーダーを受けていく記憶力には驚いた。卓上メニューから決めておいた二千円超えのお題に、連食の予定がないので煮玉子も追加すると、総額 2,160円の高額メニューとなった。その際におかみさんから「チャーシューが冷たいのでラーメンが冷めやすくなりますがよろしいですか」との説明があったが、先に言われてしまっては仕方ないと「大丈夫です」と了承した。するとすぐににチャーシューを避ける為の小皿が差し出されたのにも感動した。しかし接客や価格設定はラーメンの評価に考慮しないと決めているので心を鬼にしてラーメンに向き合う事にする。
着席して7分ほどで第1ロットにて我が杯が到着した。その姿は黒い陶器の受け皿に小さめの高台丼の中で、高くそびえ立つ峰のように雄々しい勇姿を見せつけている。それは通常の画角に収まりきらない程の標高だった。そんな山頂をおかみさんの忠告通りに別皿へと大陸移動すると液面の詳細が明らかになった。
まずは半濁した赤銅色のスープをひとくち。チャーシューを移動してもレンゲをスープに沈める場所がないくらいにスープの水位が低いので、麺や具材を押し込むようにしてレンゲですくった。その瞬間から、他のラーメンにはない独特の香りが鼻先をくすぐる。それは店内にも漂っている生薬の香りだ。特に八角と丁香の香りが中国料理のスープを思わせる。いざ口に含むと表層に浮かんだ豚背脂のコクと香りが主導する動物系スープと魚介系スープが重なった往年の中華そばに薬膳が加わった感じの個性的な醤油スープだ。カエシも強い当たりをみせるが不純な旨味が無いので、塩気と謎の旨味が織りなす負のスパイラルは起きてこない。ゆえに塩分だけとの戦いにはなるが耐えられない塩気ではないとこの時点では思った。
麺は中太の玉子麺を採用されている。濁ったスープと違って透明感のある黄色みを帯びた麺肌が液面から持ち上げられた時のキラキラと輝く美しさはラーメン百景のひとつに挙げられる景色だ。箸先からは加水とグルテン密度の高さが伝わってくる。切刃のエッジを感じない麺を口に運ぶとモッチリとした食感が咀嚼の回数を自然と増やす。噛む回数が増える事で溢れる小麦の甘みとスープの塩気が対比して相乗効果を生んでいる。スープ単体で飲むには手強いが、麺との相性を考えての塩分濃度なのだろう。口中に小麦の香りと甘みを残して消えていく喉越しの良さも特徴的だ。
具材は何と言っても圧巻のチャーシュー山脈だ。別皿に移しておいたので、ここまではスープの温度も下げる事なく食べ進めてこられた。厚切りにもほどがある豚肩ロースの大判な煮豚型を別皿から箸で取り出し食べてみると、おかみさんの言う通りに冷たさが気になる。そこでスープが冷めるのを覚悟して、箸で持ち上げてスープに浸してみた。少し時間をおいて食べてみようと再び箸を入れると、先ほどまで形を保っていたチャーシューが箸ではつかめない程にトランスフォームしている。脂身だけでなく赤身の筋繊維もほどけるくらいに変成していた。そこで思ったのは、このチャーシューは温めてないのではなく、温めると盛り付けられない位な柔らかさに仕上げられているのだと。冷えてあるからこそ脂身が凝固して何とか形をとどめているチャーシューなのだ。それが分かればスープの温度低下など気にする事なく全てのチャーシューをスープに戻した。しかも箸で食べる事を諦めてレンゲで崩れた肉片を集めて麺や他の具材たちと一緒に頬張る楽しさを見つけた。やや強めの味付けにも生薬が効いているので刺激がアクセントとなって、具材の茹でモヤシとのコラボに箸が止まらなくなった。熱々の茹でモヤシからは特有のアンモニア臭などは一切しないので、茹で置きされてない鮮度の良さへのこだわりが見られた。
追加の煮玉子も温め直しがされていて仕事の細かさを感じるが、味付けは好みのものではなく残念。白身の表面だけに浸みた味付けも、強めのスープとの相性を考えての構成だとは思うが強気なスープだからこそ、熟成でしか出し得ない黄身の甘みをもってスープに立ち向かって欲しいと言う願望が出てしまった。
その他の具材は、総額二千円越えでもメンマや海苔は入っていない。もし更にそれらを望むならば 324円の追加料金が必要となるが、ご主人の仕込んだメンマや選ばれた海苔ならば食べてみたいと心から思った。
薬味は青ネギ、白ネギ、揚げネギが揃い踏みだが印象の強いラーメンの中では、それほどの存在感は出てないと思えた。強いて言えば揚げネギが初動では香ばしい甘みを出していたような気がする程度だ。
中盤からはホロホロにほぐれたチャーシューをぬるくなったスープの中ではあるが堪能する事が出来た。もはや食べ終える頃には腹ははち切れんばかりに膨らんでいた。
終盤にはチャーシューの冷たさと味付けがスープに移ったので、飲むことは出来ずにレンゲを置いたが。おかみさんの忠告通りにスープは冷たく塩分も最初よりも増してしまったが胃袋に余裕があれば、白ごはんを投入してカルビクッパのようにすれば塩気もちょうど良くなるのではなかろうかと、勝手な妄想料理を考えながら席を立った。
後払いのレジで気遣いの素晴らしいおかみさんに支払った金額は決して高くないと思えるラーメンだった。おかみさんの丁寧で優しい接客があればこその、ご主人が料理に打ち込めるのだろう。もちろん逆も然りで、ご主人の料理あればこその接客でもあると思える一杯でした。