なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「塩ちゃーしゅー麺 ¥1000」@らーめん 鉢ノ葦葉の写真日曜日 晴天 14:10 店内待ち2名 中待ち2名 外待ち1名 後待ち10名

本日の名古屋遠征の三つの目的の二つ目がコチラへの初訪問だ。今年の春先に行った〝ラーメン奇行〟で東海地方を訪れた影響で、RDBのスパコンのオススメ店に急に東海地方のラーメン店が乱立してきた。スパコンに挑戦状を叩きつけられては黙って引き退るわけには行かず、初対決を決めた。前食の名古屋市で食べた「らぁ麺 紫陽花」のご主人の修行先が偶然にも今回の東海遠征の目的の一つとしていたコチラだった事を知り、運命を感じながら「らぁ麺 紫陽花」を出て、バスと近鉄特急を乗り継ぎ1時間と少しで近鉄四日市駅に着いた。まだ胃袋に余裕がないので駅前のカフェで1時間ほど時間をつぶすと、ようやく連食スペースが空いたので歩いて店を目指した。

地元の方がバーベキューを楽しんでいる公園内をショートカットして進んでいくとコンビニのある交差点の先に大きな看板のコチラを見つけた。しかし通り沿いに入口が見つけられず駐車場をぐるりと一周すると、裏手の川沿いにある入口をようやく見つけた。店頭の外待ちイスには私よりも高齢の先輩が一人座っていた。それに続いて待機となった。しかし先には中待ち、店内待ちと二段構えのウェイティングシートが設けてあった。トータル6番手として並びに続いた。

ここで〝第27回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟をようやく開催する。

このイベントは、RDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のイチオシではなく、自分の好きそうなメニューを食べて採点し超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。決してお店との勝負ではないのは理解していただきたい。

採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。

過去26戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」「ソバダイニング クアトロ」「旬麺しろ八」「MENSHO」「麺小屋 てち」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、通算対戦成績は26戦12勝6敗7分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが大きくリードしている。

過去の対戦相手は東京近郊が多く、関東以外での開催は初めてとなる。しかも今回オススメ店に挙がったコチラはIT系(意識高い系)オジサンにはうれしい〝無化調〟を掲げているので個人的には期待度がかなり高い。待ち時間を利用して本日の品定めをすると筆頭メニューには塩ラーメンが挙げられており、皆さんのお薦めも塩系が多いようだ。本来はイチオシが塩系でもマイスタンダードの醤油系を注文する事が多いのだが、今回は郷に入れば郷に従えに則って塩系で勝負を挑もうと決めた。自身の採点方法も加点方式ではなく、減点方式なのでトッピングが増えるほど減点対象も多くなるのでスパコンには不利になるが具材の豊富なチャーシュー麺にしようと決めた。

5分ほどで中待ちに昇格すると券売機で食券を購入し再び待機する。来店時から10分ほどで店内待ちを経てカウンターに昇格した。店内を見渡すとテーブル席の方が多く設けられた広めの店内だ。二名席を相席で使用していないので回転率にムラが出るが一人客にはありがたい心づかいだ。調理場内ではご主人が淡々と調理をこなしている。程よい力の抜け加減が逆に食べ手に安心感を与えてくれる。そんな店内をご主人以外は女性陣の四人体制で回している。本日の客層は地元客が多く、年齢層もバラバラなので老若男女に愛されているのが分かる。

そんな地元感あふれる店内で待つこと3分の早さで我が杯が到着した。その姿は白磁のオリジナル高台丼の中で潔く清らかな表情で迎えてくれた。後ほど書くことになるが、この表情を見た時に午前中に食べた「紫陽花」の修行先である事が食べずとも分かった。

まずは微かに霞みがかった蒸栗色のスープをひとくち。味覚の感度を研ぎ澄ませる為かスープの温度は低めの設定だった。立ち昇る湯気もないのでレンゲでスープをすくって香りを確かめてみると、魚介系の中でも優しく煮干し香がひっそりと香る。さらには鶏由来の動物系出汁もほのかに香る。どちらも香りは穏やかだが、旨みがジワジワと広がってくる印象だ。日本酒ならば純米酒タイプのようで、香りは立てず深い味わいで勝負している。香味油がさりげないコクを与えてスープの潤いを増している。カエシの塩ダレは私には高めギリギリだったが、ダイレクトな塩気の角を感じないので舌に残る刺激はない。シャープと言うよりは豊潤なカエシは白醤油主体だろうか。この後も次から次へと複雑な旨みが湧いてくるので、かなりの手間がかかったスープだと分かる。

麺は自家製の中細ストレート麺で麺揚げまでは75秒くらい。こちらの麺もご主人の指先の感覚だけで茹で時間を測られている。淡々と見えるが実に繊細で的確な作業をこなしている。そんな愛に満ちた麺を持ち上げてみると、エコ箸では捕らえられない程に滑らかな麺肌が箸先から伝わってくる。箸立てには割り箸も用意されているが箸先に角のない箸なので、どちらを選んでも滑りやすさは変わらないだろう。そんな麺質と格闘しながら口に運ぶと、口当たりと舌ざわりの良さが特徴となって現れた。第一印象では苦手なタイプの咀嚼から逃げる麺質かと思ったが、思いのほか弾けるようなグルテンが詰まっていて食べ応えも歯切れも良い。しっかりと咀嚼に応えてくれて、麺を噛みつぶすと小麦の香りと甘みがフワッと香る。この甘みとスープの塩気のバランスが素晴らしいので、おしとやかな麺だが食べ飽きずに箸が進んだ。

具材の鶏ムネチャーシューのフォルムを見て「紫陽花」の店主さんの修行先の一つがコチラだったのを確信した。鶏レアチャーシューは都内でも多く見かけるが、この独自のフォルムのものは見た事がない。大げさに言えばアーモンド型とでも言うべき形状はオリジナルの製法によるものだろう。インパクトのある形を度外視しても優れた点は多くある。肉厚による食感の良さもその一つで、ふっくらとしてシットリとした鶏ムネ肉の持ち味を十二分に引き出している。味付けは少し足りないくらいだったが、スープと食べる事で回避できた。

チャーシュー麺にしか入らない豚ロース焼豚も肉厚さを売りにしている。キレイに発色したレアチャーシューは赤身の質の良さを感じ、味付けの下味もしっかりと浸み込んでいるので味わいが深い。鮮度と調理技術の両面で存在感がある。一方の豚肩ロースも低温調理で供された。こちらも厚切りで赤身を肉質を楽しむタイプに仕上がっているが、筋切りが悪く噛み切れない部分がいつまでも口に残ってしまったのが悔しい。味付けは文句なしだっただけに残念で仕方ない。

チャーシュー麺なのにワンタンが、ひとつ入っているのもうれしい。最初はワンタン麺にしようかと思っていたのだが、このワンタンに惹かれてチャーシュー麺にしたのが本心だ。ワンタン皮のヒダの部分の透明感から食べなくても口当たりの良さは感じられる。肉餡の部分だけを噛んでみると粗ミンチながらもフワッと柔らかな肉餡からは、香味野菜の香りが弾け出した。肉餡のボリュームはあるが肉質の軽やかさと香味野菜の香りがサッパリとした印象を受ける。残ったワンタン皮は瞬時に喉の奥へと消えてなくなる程に滑らかだった。たったひとつでも強い印象を残してくれた。

細メンマは主張しすぎない味付けと程よく硬さを残した下処理が、滑らかな麺の食感をサポートしてアクセントを付けてくれた。本数も多く幾度となく存在をアピールしていた。

薬味は大きく切られた青ネギと三つ葉が添えてある。ともにワイルドな香味を与えてくれる。小口切りのような強い香りの出し方とはひと味違ったアクセントとなっていた。また香ばしさを加える役目の焦がしネギは、軽やかな苦味も揚げネギならではの甘みも感じなかった。このラーメンの中では存在感が一番ない具材だった。

中盤からもスープに不可解な要素は感じる事なく完食完飲していた。やや残念な具材もあったが減点方式を採用しても高評価にせざるを得ない内容だったので、この対戦はオススメしてくれたスパコンの勝利となった。これで通算対戦成績は27戦12勝7敗7分7KO 1没収試合と、まだ勝利数がリードしている。

最近はスパコンのオススメ精度が向上したのか、本日の私の負けを含めて引き分け以上が続いている。この調子で次なる刺客を挙げて欲しいものだ。

この対戦を無事に終えたので、この東海遠征の二つの目的は果たした。あとは本日のメインイベントとでも言うべき、夜のネオン街に繰り出す準備をするために名古屋駅直結のホテルにチェックインして身支度を整えて、小さな荷物と大きな羞恥心を部屋に置いて夜の帳へと消えて行く一杯となりました。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まだコメントがありません。