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「鶏そば(醤油) ¥750+味付玉子 ¥100」@麺屋 れんしんの写真平日 曇天 10:50 待ちなし 後客3名

〝ニューオープン狙いうち〟

都内を中心に新店参りをしてきたが少し郊外へ足を伸ばしてみようと思い、昨晩から当たりを付けておいたコチラへの初訪問へと向かう。RDBのお店情報によると先月にオープンしたばかりのようで情報も少ないが、皆さんの評価もかなり高いようなので興味が湧いての決断だった。

場所が熊谷と自宅からは遠いが湘南新宿ラインだと乗り換え要らずと知り、11時開店前の現着を目指して午前9時過ぎに家をでた。10分ほど遅れが出ている高崎線直通線にて1時間以上もかけて人生初の熊谷駅に着いた。ラグビーワールドカップ開催のポスターで賑わう駅の北口を真っ直ぐに5分ほど進むとガラス張りの店先が見えてきた。開店10分前で並びはなく準備中の店内の様子を見ながら先頭にて待機する。

店内ではご主人が白ネギを刻む最終準備が行われ、女性スタッフさんは券売機を拭いたりと掃除に余念がない。そんな初々しさの残る様子を眺めていると定刻になり、真新しい茄子紺色の暖簾が掛けられてオープンとなった。

券売機で品定めをするが、鶏白湯専門店と思っていたがアッサリ系の鶏そばもラインナップされていたので思わずボタンを押してしまった。好物の味付玉子も追加発券しカウンターに陣取った。店内を見回すとL字カウンターだけの店内二人体制で切り盛りさせている。新店舗らしくピカピカの店内は清々しく気持ちが良く、厨房内の盛り場に並んだ具材たちも整理がされていて料理に向き合う姿勢が分かる。奥のガス台では二つの寸胴鍋でスープが炊かれている。もちろん看板メニューの鶏白湯と鶏清湯の二種類なのだろう。

開店準備が整ってなかったのか、着席後6分程してようやく 1st ロットの調理が始まった。ご主人が調理工程の全てを担い、女性スタッフはご飯類などのサイドメニューをスケールで重さを計量しながら丁寧に仕上げている。そんなお二人の繊細な仕事ぶりには、新店ながらも安心感が漂っている。そんな落ち着いた雰囲気の中で待っていると我が杯が到着した。

その姿は釉薬が輝いている白磁の反高台丼の中でまぶしいくらいに光り輝いている。それは器が放つ輝きの中で、さらに店内の照明を乱反射する鶏油のきらめきが光を増して見せているせいだろう。見た目は流行りの要素を取り入れた今風な容姿だが派手さを感じさせないのは、若きご主人が醸し出す落ち着いた雰囲気のためだろう。

穏やかな気持ちのままにレンゲを手に取って、まずは黄色みを帯びた紅鬱金色のスープをひとくち。丸鶏清湯らしい黄金色の油膜が覆った表層を破ってみると、ふんわりとした鶏出汁の風味が湯気に伴って昇ってきた。スープの色合いからは地鶏が主体かと思われたが、クセのない穏やかさを感じるのは地鶏ベースではなく銘柄鶏が主体だろうか。いざ口に含むと、見た目同様のオイリー感は否めないが強い主張を感じさせない。スープにも過度な個性を持たせてないので、非常に飲みやすく優しい鶏出汁となっている。カエシも抑えられているので鶏出汁の微かな甘みの方が優先的に伝わってくる。初動ではおとなしすぎるくらいに思えたが、鶏油のコクでカバーするのタイプのようだ。

麺は中細ストレート麺を採用されていて、麺上げまではジャスト40秒とかなり早茹で。持ち上げた箸先からも凛としたハリが伝わってくる程に強い手ごたえがある。そんな麺をすすり込むとハッキリとした口当たりで飛び込んでくると、強麺ならではの歯切れの良さが心地良い。しっかりと噛みつぶす作業が楽しく、繰り返していくうちに小麦の甘みが口に広がる。標準的な茹で時間は60秒から70秒くらいかと思われる麺質と切刃の番手だが、ご主人の好みがこの硬めの茹で加減を生んだのだろう。私自身も噛み応えのあるタイプが好みなので一致してうれしい。この麺ならば終盤でもダレる事はなさそうなのでゆっくりと具材を楽しむとする。

具材のチャーシューは調理場に置かれた低温調理器からも察したように豚肩ロースのレアチャーシューが盛られている。鮮やかなロゼ発色が美しく流行りの容姿を見せている。電動スライサーで極限まで薄切りにされているので、形状は揃っていないが繊細で滑らかな舌触りを生んでいる。これだけの薄切りなのでスジの部分も残る事なく好印象だ。しかし逆を言えば肉々しい食感はなく食べ応えの点では寂しくもあった。下味も薄味なので見た目以上のインパクトはなく存在感は薄かった。一方の鶏ムネ肉の低温調理は肉厚にカットされていたが、開店直後の一番客だったせいか柵取りの小さな部分が当たってしまった。この部分では低温調理の特徴である柔らかさはなく、硬さとパサつきばかりが際立っていた。

追加の味玉は色白美肌で薄味かと思われたが、かなり強めの塩分が浸透していた。黄身の甘みよりも塩気の方が随分と勝ってしまい残念な仕上がりだった。好みの熟成感も乏しく塩っぱさばかりが目立っていた。

逆に穂先メンマは薄味仕立てで、発酵食品特有の香りを残してあった。食感も茎の硬めの部分から、柔らかな穂先までのグラデーションも楽しめた。少し柔らかめではあったが美味しくいただけた。

薬味の白ネギは笹切りで添えてある。先ほど仕込んでいた白ネギは小口切りだったので、スープによって変えてあるのだろうか。後客のオーダーも清湯系ばかりだったので確かめる事は出来なかった。しかしこの薬味が少し物足りなさのあるレアチャーシューとの共演では名演技を見せてくれた。立派はネギチャーシューとして楽しませてくれた。青み兼、香り役として三つ葉も添えてあったが、鶏出汁との相性は言うまでもなく安定感のある薬味だった。また海苔の質も高く、香り口溶けともに良好。

中盤からも予想通りに麺はコシを強く保っているので、噛み応えを楽しみながら終わりを迎えた。常に穏やかなスープの印象なので印象には欠けるかもしれないが、私の心には響くスープと麺だった。

具材が好みと違った事もあり残念な面もあったが、日々進化を続けてくれそうな未来が見えるラーメンと思った。あまり来ることがない駅だとは思うが、またの再訪で進化の様子を楽しみたいと心から思わせてくれる一杯でした。

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