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平日 曇天 17:20 先客なし 後客なし〝ニューオープン狙いうち〟本日は今にも雨が落ちてきそうな空の下、近場で新店探しにする事にした。しかしこの界隈は若者向けのガッツリ系やチェーン店が多く、新店がオープンしても興味をそそられるような店は少ないのが現状だ。無数のラーメン店がしのぎを削る激戦区の中でも最も激戦ポイントと思われる一角に新たにオープンしたコチラを見つけた。その一角と言うよりは、ラーメン商業施設並みにラーメン店しか入居していないラーメンビルの地下にオープンされたようだ。渋谷の一等地なのでビルの存在はもちろん知っているが、恥ずかしながら未訪問店ばかりなのだ。と言うのも普段は来ることの少ないセンター街だが、前を通るたびにラーメン店が入れ替わっているかのような定着率の悪さを感じて訪問意欲を削いでしまっているのだ。しかし本日は勇気を振り絞って初訪問を決意した。雨が降り始める前に店を目指そうと午後5時に家を出た。若者たちで活気のあふれるセンター街を歩いて15分ほどで知ってはいるが初めて入る店先に着いた。一階では一人のスタッフが呼び込みをしているラーメンビルの地下へと続く階段を降りていく。店内に入ると大型の最新式券売機から品定めをするが、後列も無いのでじっくりとメニューを選ぶ。メニュー構成は〝醤油〟〝塩〟〝担々麺〟の三部構成となっているので屋号の鶏路地(トリロジー)の由来が分かった。醤油と塩の二択で悩んだがマイスタンダードの醤油系の特製ボタンを押して壁沿いのカウンター席に腰を下ろした。店内を眺めると白を基調とした洒落た内装が渋谷っぽさを表している。ボトルビールも別メニューで用意されるほど充実しているようで、深夜使いにも対応しているようだ。階段の上からは渋谷の中心地の騒がしさが聞こえてくるが、客が私一人だけの店内は別世界のように穏やかな空気が流れている。そんな都会の喧騒から外れたような店内を呼び込みスタッフを含めてツーオペで回している。奥まった厨房内からは鶏白湯らしい香りが漏れてくる。そんな香りに包まれながら待つこと7分で我が杯が到着した。その姿は白磁の鳴門丼の中で、よく見るような表情で出迎えてくれた。決して丁寧に盛り付けられたとは言えない具材の配置が微妙に映る。散らばった薬味たちのせいだろうか、食欲を刺激する光景ではなかった。まずはスープをひとくち。完璧に乳化したスープにレンゲを挿し込むと、指先を通じてスープの粘度が伝わってくる。すくい上げたスープからは鶏白湯ならではの香りが立ち昇る。いざ口に含んでみるとポタージュのような口当たりで野菜の甘みが広がった。その甘みの由来でもある野菜のザラつきも舌の上に残る。初動のひとくち目ですら獣臭も感じてしまい、不得手なタイプの鶏白湯スープとの出会いとなった。麺は中太麺を採用されていて、茹で麺機の前で指先の感覚でタイミングを計りながら麺上げされている。実質205秒を要した麺を箸で持ち上げてみると、柔らかそうな麺質が現れた。切刃の角がない丸みを帯びた麺肌はポッチャリとしている。持ち上げた麺には濃厚なスープがまとわりつくように絡んでいる。スープの飛び散りなど気にせずに啜り上げると麺は滑らかだが、スープのザラつきが唇に当たる。さらには啜った勢いに伴って生臭くも感じてしまう獣臭が襲ってくる。スープと麺の相性の良さが私には裏目に出てしまった。具材は特製と言っても迫力には欠けて見える。チャーシューは鶏ムネ肉が使用されていたが、低温調理なのだと思うがパサついた蒸し鶏のような食感だった。冷蔵庫の冷たさが残っており噛んでも味気なく物足りない。三枚も入っていたが一枚しか口にできなかった。半カットされて入っている味玉も同じく味気ないゆで卵を食べているようだ。好みとは正反対の味玉で残念。これまた冷たい温度が気になった。薬味はバラバラに浮かんだ青ネギの小口切りだが、切り口は乾ききっていて舌触りの悪さばかりが目立つ。また香りも飛んでしまって薬味としての存在感はなかった。また彩り要員で添えられた糸唐辛子は辛味もアクセントとなっていたが、口当たりの悪さも個性となっていた。大判で三枚ある海苔も、黒ではなく緑色の見た目も食欲を失せさせる。磯の香りは全くせず、口溶けも悪いので質の低さと保存状態の悪さを疑ってしまった。最終的には8割近く残してしまい箸とレンゲを置いた。やはり中年おじさんには渋谷のラーメンは重すぎたようだ。週末は翌朝7時まで営業されているようなので、クラブ帰りの若者たちの元気な胃袋を満たしてくれる貴重な店なのだろうと思いながらも、自身の老いを否めない一杯となりました。
〝ニューオープン狙いうち〟
本日は今にも雨が落ちてきそうな空の下、近場で新店探しにする事にした。しかしこの界隈は若者向けのガッツリ系やチェーン店が多く、新店がオープンしても興味をそそられるような店は少ないのが現状だ。
無数のラーメン店がしのぎを削る激戦区の中でも最も激戦ポイントと思われる一角に新たにオープンしたコチラを見つけた。その一角と言うよりは、ラーメン商業施設並みにラーメン店しか入居していないラーメンビルの地下にオープンされたようだ。渋谷の一等地なのでビルの存在はもちろん知っているが、恥ずかしながら未訪問店ばかりなのだ。と言うのも普段は来ることの少ないセンター街だが、前を通るたびにラーメン店が入れ替わっているかのような定着率の悪さを感じて訪問意欲を削いでしまっているのだ。しかし本日は勇気を振り絞って初訪問を決意した。
雨が降り始める前に店を目指そうと午後5時に家を出た。若者たちで活気のあふれるセンター街を歩いて15分ほどで知ってはいるが初めて入る店先に着いた。一階では一人のスタッフが呼び込みをしているラーメンビルの地下へと続く階段を降りていく。店内に入ると大型の最新式券売機から品定めをするが、後列も無いのでじっくりとメニューを選ぶ。メニュー構成は〝醤油〟〝塩〟〝担々麺〟の三部構成となっているので屋号の鶏路地(トリロジー)の由来が分かった。醤油と塩の二択で悩んだがマイスタンダードの醤油系の特製ボタンを押して壁沿いのカウンター席に腰を下ろした。
店内を眺めると白を基調とした洒落た内装が渋谷っぽさを表している。ボトルビールも別メニューで用意されるほど充実しているようで、深夜使いにも対応しているようだ。階段の上からは渋谷の中心地の騒がしさが聞こえてくるが、客が私一人だけの店内は別世界のように穏やかな空気が流れている。そんな都会の喧騒から外れたような店内を呼び込みスタッフを含めてツーオペで回している。奥まった厨房内からは鶏白湯らしい香りが漏れてくる。そんな香りに包まれながら待つこと7分で我が杯が到着した。
その姿は白磁の鳴門丼の中で、よく見るような表情で出迎えてくれた。決して丁寧に盛り付けられたとは言えない具材の配置が微妙に映る。散らばった薬味たちのせいだろうか、食欲を刺激する光景ではなかった。
まずはスープをひとくち。完璧に乳化したスープにレンゲを挿し込むと、指先を通じてスープの粘度が伝わってくる。すくい上げたスープからは鶏白湯ならではの香りが立ち昇る。いざ口に含んでみるとポタージュのような口当たりで野菜の甘みが広がった。その甘みの由来でもある野菜のザラつきも舌の上に残る。初動のひとくち目ですら獣臭も感じてしまい、不得手なタイプの鶏白湯スープとの出会いとなった。
麺は中太麺を採用されていて、茹で麺機の前で指先の感覚でタイミングを計りながら麺上げされている。実質205秒を要した麺を箸で持ち上げてみると、柔らかそうな麺質が現れた。切刃の角がない丸みを帯びた麺肌はポッチャリとしている。持ち上げた麺には濃厚なスープがまとわりつくように絡んでいる。スープの飛び散りなど気にせずに啜り上げると麺は滑らかだが、スープのザラつきが唇に当たる。さらには啜った勢いに伴って生臭くも感じてしまう獣臭が襲ってくる。スープと麺の相性の良さが私には裏目に出てしまった。
具材は特製と言っても迫力には欠けて見える。チャーシューは鶏ムネ肉が使用されていたが、低温調理なのだと思うがパサついた蒸し鶏のような食感だった。冷蔵庫の冷たさが残っており噛んでも味気なく物足りない。三枚も入っていたが一枚しか口にできなかった。
半カットされて入っている味玉も同じく味気ないゆで卵を食べているようだ。好みとは正反対の味玉で残念。これまた冷たい温度が気になった。
薬味はバラバラに浮かんだ青ネギの小口切りだが、切り口は乾ききっていて舌触りの悪さばかりが目立つ。また香りも飛んでしまって薬味としての存在感はなかった。また彩り要員で添えられた糸唐辛子は辛味もアクセントとなっていたが、口当たりの悪さも個性となっていた。
大判で三枚ある海苔も、黒ではなく緑色の見た目も食欲を失せさせる。磯の香りは全くせず、口溶けも悪いので質の低さと保存状態の悪さを疑ってしまった。
最終的には8割近く残してしまい箸とレンゲを置いた。やはり中年おじさんには渋谷のラーメンは重すぎたようだ。週末は翌朝7時まで営業されているようなので、クラブ帰りの若者たちの元気な胃袋を満たしてくれる貴重な店なのだろうと思いながらも、自身の老いを否めない一杯となりました。