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「ラーメン 小 (麺1玉) ¥700+煮玉子 ¥100」@煮干しだし醤油ラーメン 桂の写真平日 曇天 13:30 中待ち2名 外待ち8名 後客8名

〝ニューオープン パトロール〟

本日は新店めぐりの連食のために北関東まで足を伸ばした。情報量の乏しかった茨城県土浦での一食目を無事に終えると、次なる目的地のコチラへの移動を開始した。

一軒目の店まで向かった路線と同じバスに乗車して、先ほど降りたつくば駅とは反対方向の土浦駅へと向かった。バスで15分も走ると土浦駅にたどり着き、そこからは常磐線の各停にて我孫子駅を目指した。さらに人生初の坂東バス 8系統上り 東我孫子車庫行きにて5分で最寄りの我孫子高校バス停にようやく着いた。すると目の前にはお祝いの花と行列が並んだこちらの店が見えた。

昼のピークは外して来たつもりが店先には多くの人が並んでおり、最後尾につけて外待ち開始となった。大きな日除けテントの中には以前にあったと思われるヤマザキパンの看板も残っており、下から覗き込むと面白い光景が見られる。外観の雰囲気としては新築ではないがキレイに改装されていて新店舗ならではの清潔感と明るさに満ちている。目の前には高校があるので店内にも行列にも高校生が多く見られる。あとは地元の方たちと思われる高めの年齢層の客が占めている。タイミングが悪かったのか、並びに動きがなくガラス扉越しに見える店内の様子も半数以上が配膳待ちとなっている。最後尾につけてから25分程で中待ちベンチに案内されると、入口右手の券売機にてお題を決める。つけそばもメニューにあるがラーメンのスープは一種類だけで勝負されているので選ぶのは麺の量とトッピングだけとシンプルなラインナップだ。連食でなくとも選んだであろうラーメンの小盛りを選び、追加で〝煮玉〟とだけ書かれたボタンを押した。二枚の食券を手にして中待ちベンチに戻り二次待機となる。

そこからカウンター昇格までの10分間で店内を見渡してみる。白い壁と木目調のカウンターやテーブルが設けられた真新しい店内を本日は店主さんを含めた二人体制で切り盛りしている。店内にトイレが見当たらないので外部に設計されたレイアウトなのだろうか。厨房内に目をやると回転率が良くない理由がひとつ分かった。調理工程の全てを店主さんが担っているのだが、ラーメンだけでも大変なのにチャーハンまでも中華鍋であおっているのだ。とても手際良く出来上がってくるチャーハンも美味そうではあり、食べ盛りの高校生たちの胃袋を満たすには必要だとは思うが大変そうに見えた。それでも笑顔を絶やさず調理と接客もこなす店主さんには敬意を感じながら待っていると、半チャンラーメン的な大盛りを食べ終えて満足そうに退店していった男子高校生たちと入れ替わりにカウンターに昇格となった。

券売機の横のウォーターサーバーでお冷を入れてからカウンターに腰を下ろした。すると直ぐに調理が始まると、着席して4分で我が杯が到着した。その姿はステンレス盆の上に置かれた屋号入りの白磁高台丼の中で、小盛りでも十分なボリュームを見せている。盛り付けのレイアウトやチャーハンとの組み合わせを見て、松戸で行ったラーメン店を思い出した。派手さの一切ない素朴な表情に昔っぽさを感じてしまうが、その懐かしさが裏目にでるのではないかと心配しつつレンゲを手にした。

まずは赤銅色のスープをひとくち。たっぷりとラード油が液面を覆い尽くしたスープにレンゲを落とすと、かなりの熱量を感じる湯気が立ち昇った。その湯気の中にはハッキリとした煮干し香が含まれているのが分かり、焦がし油のような香りも伴っているので煮干し油だろうか。本能的に高温スープだと危険を察知しながら口に含むと、予想以上の熱さが唇を襲った。その後で煮干し由来の軽い苦味と、初期値でも白コショウの刺激が口の中に広がった。ベースには豚骨清湯スープと魚介スープがタッグを組んで清らかな旨みで土台を築き、煮干しラードでコクをプラスしている感じだ。しかし懸念された昔ながらの旨味成分も、白コショウの刺激の影に隠れて潜んでいた。余計な旨味を残念に思いながらスープを諦めた。

続いて麺を持ち上げてみようと箸で迎えに行くと、巧みに平ザルで麺上げされた中細麺がスープの中で〝ダマ〟になって固まっている。麺肌に溶け出したグルテンが麺を癒着させてしまい箸を突き刺せば、ひとかたまりで持ち上げられる程にまとまっていた。盛り付けで麺に高さを出すためのテクニックかとも思えたが、それをスープの中で泳がせてほどく作業をしなければならなかった。程よく麺がほぐれたとこで箸先の麺を見ると、少しだけ波打った形状の透明感がある麺質だ。そんな麺上げまで120秒の麺を一気にすすり込むと、溶け出したグルテンとラードの潤滑油効果で滑らかに高速で滑り込んできた。またも唇には熱さを感じるが、緩やかなウェーブが与えてくれる口当たりが心地よい。高密度に思われる麺を噛んでみると、かなりの柔らかさでハリやコシは弱く好みとは違っていた。周囲には硬めの茹で加減でオーダーしている客もいたので、そちらの方が私にも合っていたのかもしれない。麺の量も1玉から3玉まで設定されていたが、3玉だと食べ切るまでに麺がダレてしまいそうな茹で加減に思えた。

具材のチャーシューは豚肩ロースの煮豚型で仕込まれており、天に盛り付けたスタイルも松戸の老舗ラーメン店を思い起こさせる。今回は豚肩ロースを半分にカットした赤身中心の方が切り与えられていたので、赤身本来の歯応えと旨みを楽しめた。

メンマは不揃いな大きさで〝ぬめり〟のあるタイプの板メンマを採用されていて、その独特な食感が麺に寄り添っている。また大きさや太さの違いがアクセントの変化を生んでくれてもいた。味付けも、このタイプのラーメンにはよくある仕上がりなので修行先から受け継がれたものなのだろう。

追加した味玉は予想に反して素晴らしかった。予想に反してと言うと失礼だが、盛り付けの直前まで冷蔵庫の中で冷やされていたので提供温度の冷たさを予想していたのだ。しかし半カットされた味玉はスープの高熱のおかげで瞬時に温められいて、口に含むと旨みを一番感じやすい温度にまで上がっていた。もちろん漬けダレの味や浸透が良いのが理由ではあるが、その適度な熟成度を感じさせてくれた温度もありがたい。これは追加して良かったと思わせてくれた味玉だった。

薬味は白ネギの小口切りが、まばらにスープに浮かんでいる。高熱スープで加熱されているので香りや食感を楽しむための薬味ではないが、時折アクセントとなって口の中に風味を与えてくれる脇役的な薬味だった。

序盤からの麺の柔らかさが気になり麺がダレる前に平らげたが、やはり私には柔らかすぎて食べ応えが乏しく残念ではあった。スープに潜んだ旨味も過剰なほどではなかったが飲む事は出来ずレンゲを置いた。

偏った趣向の私には合わなかったが、地元に根付く予感しか感じられない雰囲気に満ちていたのが印象的で席を立った。店を出る時に入口の扉の取っ手で指を挟んでしまい痛い思いをしながら帰りのバス停へと向かう一杯となりました。※ 皆さんも扉を閉める際にはお気をつけ下さいませ

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