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「味玉地鶏そば (醤油) ¥800」@麺屋 むじゃきの写真平日 晴天 14:00 先待ち2名 後待ち2名

〝麺遊空間いばらき 二泊三日ラーメンめぐり〟

ラッキーなのかアンラッキーなのかは自己判断できないが、今夜は水戸嬢との同伴の約束があり本日のラー旅をタイトな日程にせざるを得なくなった。初日から大した計画を立てていた訳でもなくバスの乗り間違えなどで行き先も二転三転しているので平気なのだが、本日で茨城遠征を最終日にしようと思っていたので今夜の水戸連泊はかなりの想定外となった。

そこで夜6時の水戸嬢との待ち合わせまでに出来るだけ水戸を廻っておきたく、早急な連食計画を立てたのだ。幸いにも前食の「中華そば 先崎」の開店時間が情報よりも大幅に早かったのと、スープが飲み干せず麺も低加水の軽い麺だったので満腹にならずに済んだ。この状態ならば昼の部での三連食も可能と判断して三軒目を探してみた。

茨城遠征三日目の三食目に選んだのは水戸駅から近い事もあったが、なんと言ってもRDB水戸市総合ランキング第1位という輝かしい人気と評判の高さが理由である。とは言っても立て続けの三杯目とはいかず、水戸駅直結の連泊しているホテルに戻りシャワーで汗を流して食欲の回復を待った。

前食の「中華そば 先崎」から二時間も経つと、昼の部での三食目へ意欲が湧いてきたので向かってみようと北口から出ているバスに乗車した。茨城交通バス 浜田営業所行きにて10分足らずで最寄りの本町三丁目バス停に着くと、そこからは歩いて2分ほどで一軒家に大きな白い看板が見えてきた。

昼の部終了まで30分前の現着となったが行列があり、今回の茨城遠征でよく見かけた真っ赤なコカコーラのベンチにて外待ちとなった。少し待つと食券の先買いをする為に店内には入り、入口右手に設置された最新式のタッチパネル券売機にて本日のお題を品定めする。不慣れな券売機に戸惑いながらもマイスタンダードの醤油系を見つけると、迷う事なく味玉入りをタッチした。再び外待ちベンチで待機となったが、程なく入店となりカウンターへと昇格した。

左端のカウンターから店内を見渡すとテーブル席も設けられた、こじんまりとした店内を本日は四人体制で回している。左手の調理場内に目をやると、自家製麺らしくタッパーウェアを麺箱として使われている。タッパーを小さめにする事で麺の劣化を防いでいるのだろうか。カウンター正面の棚の上にはラーメン店ではあまり見かけない大きさの小型寸胴鍋が多数並べられている。これもスープを小分けで沸かす事で、品質の状態を維持しているのだろう。すでに食券は渡してあるので、着席して3分ほどで我が杯が到着した。

その姿は白磁の切立丼の中で、とても美しい景色を見せている。これまた見ただけで鶏清湯と分かるビジュアルだが、見飽きる事がないのが不思議である。今回の茨城遠征でも何杯も見てきた姿なのに、毎回食欲をくすぐられてしまうは清湯野郎の証かもしれない。しかしながら、それと同時に鶏清湯特有のオイリーな表層には油っぽさをイメージしてしまうのもお決まりのパターンなのだ。頭の中ではある程度の味の予想を立てながら、赤いレンゲを手に取った。

まずは渋紙色のスープをひとくち。清湯と言うよりは、少し霞んだスープには厚手の鶏油が覆っていて店内の照明を反射する。丁寧に盛り付けられた具材の隙間にレンゲを沈めてみると、かなりの割合の油分と共にスープが注がれた。いざスープを口に含むと、オイリーな口当たりではあるが重たさは皆無でサラリと軽やかにすら感じる。初動から思っていた組立図とは違ったスープに、戸惑いながらも油っぽさがない事を喜んだ。ひとくち目で口の中には薄い油膜がコーティングされると、ようやく全てを受け入れる準備が整った。スープには鶏主体の旨みがあるが、野趣やクセを撤退的に排除してあり鶏特有の臭みがしない。しかし深みがない訳ではなく旨みが十分に引き出されてあり、コラーゲン性の潤いも豊富に感じる。そんな鶏出汁に合わせるカエシは醤油の角を見せないまろやかさが中心だが、スープがボヤけない程度の塩気が輪郭を作っている。個性やインパクトよりも、真っ向勝負で挑んでくるスープに思えた。

続いて自家製麺を箸で持ち上げてみると、麺上げまで40秒ほどの早上げ麺が現れた。箸先からは硬い感覚が伝わってくるストレート細麺を一気にすすり上げると、低加水らしい乾いた口当たりで滑り込んできた。麺肌はポソッとしているが、すすり心地が良いのは鶏油が潤滑油としての役割を果たしているからだろう。煮干し系によくある低加水麺とは違った軽やかさがあるが、歯切れの良さも持ち合わせている。スープの加熱による変化が早そうではあるが、好み的にはもう少しスープを吸った方が楽しみなので時間をかけて食べる事にした。

その間に具材のチャーシューをいただいてみる。鶏と豚の部位違いで二種類のチャーシューが盛り付けてあるが、先に淡白そうな鶏ムネ肉の方から箸をつけた。表皮にはソミュール液に使われた香辛料の粒がハッキリと見られ、下味の仕事ぶりが感じられる。小ぶりながらも厚みを持たせてカットされているので食べ応えがあり、しっかりと低温調理を施してあるので生っぽさもなく安心できる仕上がりとなっている。またマリネが利いているので、肉の中心部まで下味が浸透していて味わい深い。味気なくなりがちな鶏ムネ肉のレアチャーシューを、ここまで旨みと食感を両立されているのには感動した。それに反して豚肩ロースの方はハムのようではあるがスモークの薫香ばかりが目立ってしまい、豚赤身本来の旨みが感じられず味付けも弱めなので少し物足りなく感じてしまった。

追加した味玉は噛んだ瞬間に、唇に温かさを感じられる手間がかかった逸品だった。提供直前に温め直してあるので旨みを感じやすくなっている味玉は、黄身の中心まで均一に熟成した仕上がりでネットリとゲル化した黄身の舌触りが素晴らしい。そこまでの熟成感がありながらも漬けダレの塩分は抑えられていて、卵本来の旨みを引き出す程度の塩梅に収まっている。この味玉は追加した甲斐のある代物だった。

太メンマは一見よくある汎用品に思えたが、薄味に仕込まれているので無駄な味の強さを感じない。歯切れは固くも繊維の解けが良いのが特徴で、アクセントと言うよりは具材の一品としての存在感があった。

薬味には白ネギの笹切りが大量に添えてあり、辛味を残した粗々しさがスープや麺に変化を与えてくれる。また先ほどの豚肩ロース焼豚との共演では薫香を抑えるサポート役も演じてくれた。青みの三つ葉の葉先を噛んだ時の清涼感は、鶏出汁との相性の面では欠かせない存在なのかもしれない。

中盤からは麺の素性も変化していて、スープを吸って柔らかな食感へと変わっていた。そうなると麺にハリやコシは感じられなくなってしまい、私にとっての麺のピークを逃してしまったようだ。ここで低加水麺の吸収力の高さを思い知る事になったのは、丼の中に残ったスープの量の少なさからも感じられた。途中ではスープを飲んでいないにもかかわらず残っていないのは、それだけ麺がスープを吸収したという事だろう。自己責任で頼りない麺を食べる事になってしまったが、スープ以外は平らげて箸とレンゲを置いて店を後にした。

とりあえずは昼の部で三連食を終える事ができて、心置きなく夜の同伴へと気持ちを切り替えられそうだ。ひとまずはホテルへと戻り、今夜の寿司屋を探す事になる一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

しょうがねえなぁ!
「連泊は想定外」との事だが、誰に言ってる言葉であろうか!
夜デート前との事だが、麺屋に誘わないのも不思議である。

こちら、RDB常連客の贔屓店で一度は訪問してみたかった。
安定の美しい鶏清湯ですね。やはりこの麺顔は落ち着きますね。
店の冠拉麺は「鶏白湯」のようですね。手間暇がかかるからでしょうか?
三連食を繰り返すと体質も変わってしまうのでは?寿司屋レビューも楽しみです。

昭和のBecky! | 2019年8月10日 12:08

自分自身でも誰に言い訳しているの不明です。こちらは系列店がたくさんあるようなのですが、どちらも同系なのでしょうか。たしかに鶏白湯の方が手間はかからなそうなイメージがありますね。さすがに三連食を続けてると、サウナでは追いつかないくらいに体重が増えてますねw

のらのら | 2019年8月10日 16:22