コメント
店名やメニューからは東京豚骨が見当たらないのはあえてそうしてるのですか?
砂時計を並べているのは平打ち麺は60秒以内だからなのですかね?
最近、家系も博多豚骨も久留米も熊本も鹿児島も、わからなくなってきました。さらに鶏豚白湯系まで判別つかないかも。
これからの中高年は群馬や新潟、酒田や福島・東北へ行きましょう!
虚無 Becky! | 2019年8月22日 13:55お店のロゴには小さく〝TOKYO TONKOTSU〟ってデザインされてましたよ。確かにガッツリ系に非はないのかもしれません。私たちの急速な老いの加速化が問題なだけなのですよね。老後はいっその事、田舎暮らしも良いかもですね。でもキャ◯クラがないと三日ともたないでしょうけどねw
のらのら | 2019年8月22日 22:21田舎暮らしは茨城ですね!太めのキャ◯嬢3人や汁だしルーシー、立役者がそろってましたよね。
あのレビューが今でも忘れられません!眩しい光を浴びたときの目の裏側にハレーションで黒と真赤な光がチカチカと点滅していますよ(笑)
虚無 Becky! | 2019年8月22日 22:58
のらのら
928GTS
蒼風
とりき

らが麺





〝ニューオープン 探検記〟
こちらへは昨晩から船橋に前乗りして立てておいた連食計画だったので、予習は昨晩のうちにしっかりしておいたのだ。お店情報では〝TOKYO TONKOTSU〟という新たな豚骨醤油ジャンルを打ち出したコンセプトで勝負しているようだ。私は夏前の九州遠征でトンコツ系に打ちのめされて以来しばらく距離を置いていたジャンルだったが、今回は新しいコンセプトに挑んでみようと初訪問を決めたのだ。
午前中の浦安での前食を食べ終えると東西線沿線上で今月に入ってオープンされたばかりのコチラを目指して西葛西駅までやって来た。しかし前食から30分も経っていない胃袋に空き容量がなく、駅前のカフェで時が過ぎるのを待った。一時間ほどすると前食のラーメンが油分を控えた和風出汁だったので、思いのほか早く胃袋が復活してきた。そこで新たなトンコツ系との出会いを信じて店へと向かって歩き出した。
西葛西駅北口からは歩いても数分もかからない場所に、新店らしい開店祝いの花が並んだ店を見つけた。そこには有名ブランド〝トリーバーチ〟を思わせる大きな看板が存在感をアピールしていた。派手な外観をひと眺めして、壁に飾られた写真付きメニューから本日のお題の目星を付けて赤い扉を開けて店の中へ。
店内に入ると券売機はなくカウンターに案内させた。ずぶ濡れのダスターでカウンターを拭きっぱなしなので、卓上が濡れているのが不快だった。ラーメン店には珍しい冷たいおしぼりのサービスがあったので、通称〝つめしぼ〟を受け取り影ながカウンターを自分で拭いて心を落ちつかせた。焼酎用のロックグラスにキューブアイスといった、これまたラーメン店では見かけないスタイルのお冷で冷静を取り戻した。正面の壁には大きなメニューがあり、写真を見ると基本でも十分に感じたので追加はせずにスタッフさんに注文を告げた。後会計式なので無銭飲食未遂にならぬように千円札を用意してから店内観察を始めた。
新店舗らしい真新しい内装には、白木をベースに赤と黒を使った個性的なセンスが見られる。カウンターだけの客席だが、なぜか椅子に格差がある。右側には立派な背もたれのある椅子が並んでいるが、左側には普通の丸椅子が置かれていた。本来ならそこに置かれるはずだったと思われる椅子は、中待ち用の椅子として使用されていた。導線上の理由だと思われるが、本日私は右側の立派な席だったのでラッキーだった。厨房はカウンター右手奥に独立しているので作業工程は見えないが、偶然カウンターの端席だったので調理の空気感だけは伝わってきた。そんなカウンターと調理場が独立した店内を、接客と調理の完全分業制のツーオペで回している。どちらが店主さんか分からないが、店名の「えいちつー」はお二人のイニシャルの頭文字を合わせたものなのではと推理した。
先客は地元の常連客なのだろうか、カウンターのスタッフさんと親しい会話が続いている。すでに地元客に愛されているような雰囲気に包まれながら待っていると、着席して6分で我が杯が到着した。その姿は受け皿に乗った白磁の切立丼の中で、たしかによくあるトンコツ系とは違った表情を浮かべている。豚骨ラーメンにはあまり使われない切立丼を採用されているあたりも〝TOKYO TONKOTSU〟を意識されているのだろう。有りそうで無さそうたが実はよくある見た目だったが、新ジャンルとの出会いを期待してレンゲを手にした。
まずは煎茶色のスープをひとくち。初見では乳化されたスープに見える液面にレンゲを沈めてみると、超濃厚な粘着質は伝わってこない。もちろん清湯系のような軽やかさではないが、適度な粘度を含んだコラーゲンを感じるスープである。過去の豚骨スープのイメージを払拭して口に含んでみると、唇にまとわりつくようなコラーゲンが膜を張った。味わい的には豚骨を潰して炊いたような独特の臭みは抑えてあり、その分を鶏ガラ由来の旨みで補っているようだ。これならば豚骨スープでも豚骨醤油とも違ったカテゴリーに属する、動物由来の醤油系スープである。また野菜類の甘みや旨みも潜んでいるので、昔ながらの動物系清湯スープを強く濁らせたような味わいとなっている。よって新しさよりも不思議と昔から知っているような懐かしさも持っている。その懐かしさの中には不要な強い旨味成分も感じられるが、その旨味に負けないようにカエシの醤油ダレも強めに利かせてあるので塩っぱく感じる。旨味と甘みと塩気の全てが強いので最初から手強いスープに思え、飲む事は諦めて麺へと進んだ。
麺上げまでの時間を計るのはタイマーではなく、砂時計を三つ並べて茹で時間を管理している。サウナですら見かけなくなった砂時計を駆使していたが、私のロットの時に砂時計が茹で麺機の中に落ちてしまうアクシデントがあった。お湯で濡れた砂はガラス管を滑り落ちる事なく詰まってしまったので、本来のタイミングで麺上げされたかどうかは不明だが120秒程度だったと思われる。麺を箸で持ち上げると、ゆるやかに波を打った平打ち麺が現れた。箸先には黄色みを帯びた半透明な麺肌が見られ、適度に溶け出したグルテンがクリアな層となって輝いている。見るからにすすり心地の良さそうな麺質だが、このタイプのスープとの組み合わせは珍しく思った。さっそく麺をすすってみると平打ち麺ならではのシャープな口当たりに、ウェーブが織りなす不規則な舌触りが複雑さを生んでいる。ランダムな食感が作り出す咀嚼の楽しみと、密度の濃いグルテンが生む歯応えの良さと相まって箸のスピードが加速する。麺に面白みがあるだけにスープの塩分過多が私には残念だった。
具材のチャーシューは豚肩ロース煮豚型で仕込まれているが、採算度外視とも思える厚切りの大盤振る舞いで盛り付けてある。赤身中心の煮豚にありがちなパサついた食感になる直前で留まっていて、柔らかくも赤身の繊維質を楽しめる食感が良い。味付けも肉本来の旨みも残しながら煮汁の旨みも取り込んでいて、優しくも深い味わいのチャーシューとなっている。
板メンマは不揃いな形が食感の違いを生んで、表面に少し滑りがあるタイプなので独特の噛み応えがアクセントになる。
初期値で入っていた味玉は残念ながら少し色の付いただけの半熟ゆで卵だった。追加した訳ではないので文句を言ってはいけないが、トッピングメニューにも〝半熟ゆで卵〟とは書かれておらず〝味玉子〟となっていたので文句も言いたくなるのだ。
薬味には青ネギを粗めに刻んで添えてあるが、野性味のある青ネギの香りが強気なスープの塩気を少し軽減してくれる。〝TOKYOスタイル〟と思っていたので白ネギかと思っていたら、九州などの西日本を代表する青ネギを使われていた。しかし動物系スープの中では見た目も鮮やかで風味もマッチしていた。そこに九州豚骨を思わせる、すりゴマも振ってあり香ばしさをプラスしていた。
序盤では感じなかった獣臭さが次第に強くなってきたので、ますますスープは飲む事が出来ずにレンゲを置いてしまった。私には味の強いラーメンだったが、若い人には受け入れられやすいスープだと思った。現に店内にいる客の中では明らかに私が最高齢は間違いなく、スタッフさん方もお若いようだ。こちらは若い者に任せらとして、改めて中年向きのラーメンを求め彷徨う事になった一杯でした。