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「味玉らーめん」@渡なべの写真 「渡なべ」は少し前に食してかなり気に入ったのですが、当時は忙しく、僅かな時間の合間にレビューすべく写真を見返すと……デジカメが壊れていたりして。なんとなく出鼻をくじかれ、そのままになっておりました。霧雨けぶる月曜日(23日)、こんな日は客も少なかろうと再訪。
 入店は11時半を過ぎていましたが、先客2名のみと閑散。券売機は入口右手、「味玉らーめん」(900円)をポチッとな。学生さんが春休みで、しかも雨だとこんなものか……と見る間に、10分も経たずして店内満員、さすがは人気店ですな。丼は約4分で到着、有名店ゆえ本題。
 では、スープを一口……ガツンとくるカツオ節と煮干し、旨みは豊かですが、それ以上にエグ味(渋味、苦味)が強い。冒頭からいきなりドライな魚介系をぶつけられ、グッと舌が身構えたところに、瑞々しくほの甘い豚骨が、魚介系とカエシの旨みを孕んでポッテリと包み込みます。このエグ味、ワザとやっていますな……豊潤な豚骨に、大胆に渋味・苦味で漆黒の陰影をつけるという、まるでレンブラントの人物画のような「彫りの深い」味わい。
 麺は、中太の丸麺ストレート。サックリとした歯切れに端麗な甘み、粘度の高いドライなスープをストレート麺で軽く受け流し、濃すぎず弱すぎず、キレ味鋭い味わいを形作っています。具材は、チャーシュー、メンマに味玉、ネギ。メンマは名物「材木メンマ」、太く短く切り分けられシャクシャクとした軽快な歯ごたえ、風味も豊かで明快な味付け。チャーシューはバラ肉の厚切り、柔らかな肉質で脂身もジューシー、味付けもほどほどの濃さで、スープの味わいとのグラデーションもグッド。
 ―――まずエグ味を舌にぶつけておいてから、後から全体の芳醇な味わいを際だたせるという、大胆極まりない「大ワザ」。実際、一旦「逆」にふる方が、「本筋」を鮮やかに表現することができるようで……まず相手の姿勢・重心を崩すことで、鮮やかに技がきまる「柔道」とか、手前に軽い右コーナーがあった方が、むしろ次の左コーナーでスピードがのる「バイク」とか、車なら「逆ドリフト」とか……それはちょっと違うか。「本筋」の豚骨が上質だからこそ、苦みの「レバレッジ」が効いてくる、マティーニのベルモットとオレンジ・ビターみたいなものですな……しかしこの手法、食事中はともかく、アト味がイマイチ。さらにプライシングも、900円とは少し「大胆」すぎかな。そのあたり、少し減点しましたが、しかし大いに満足しました。ごちそうさま。

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