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33℃、完全無欠の真夏日。こんな日に食べたくなるラーは限られる。が、連日つけ麺で凌ぐのも流石に飽きる。そんな訳で、毎夏恒例の限定冷製メニューが好評のヤマンへ。昨年の「塩の冷た~いあぶらは」も良かったが、今年はどんな「冷た~い」を味わわせてくれるのか楽しみ。入店して着席、カウンターに貼られたメニューから標記を見つけて注文。(B6くらいの小さなイラスト掲示なので、初めての人は見落としやすいかも。要注意)7-8分待ち、読みかけの1Q84から目を上げ厨房を見ると、1人が茹で上がった麺を冷水で締め、水切りの最中。へぇ、らは(ラーメン)なのにつけ麺みたいにするんだ~と見ていると、もう1人が冷蔵庫から小型の寸胴鍋をとり出し、大きなお玉で冷製スープを掬って丼に注ぎ始める。なるほど、冷たい麺×冷たいスープ=冷た~い!になる訳ですな。あとは丼に麺を入れて丁寧にスープと馴染ませ、2人共同作業でトッピングして出来上がり。高台から下ろして眺める。見た目は普通の塩ラーメンなのに、丼を持つ手に熱を感じず湯気も立たないギャップが面白い。さっそくスープを一口。確かに冷たいが、開店直後でまだ冷蔵庫に入れて時間が経っていないためか、キンキンに冷えてはいない。が、冷たさよりも、鶏の旨味とコクが閉じ込められた美味しさの方に関心が移る。冷やしている「にも関わらず美味しい」のか、冷やしている「からこそ美味しさが引き立つ」のか分からないが、さしてキャラの強くない鶏という素材に似つかわしくないほど濃密な味わいに驚く。結構トロンとしているのでゼラチン質が溶け出すまでじっくり煮込み、煮詰めてから冷やしたのだろう。塩ダレが割と強めに効いていて、鶏スープにありがちなボヤケタ感じは皆無だが、一方で塩角は鶏スープの丸みに完全に回収されて尖りも皆無、サッパリ感とマッタリ感が実に上手く同居している。香味油(鶏油?)と揚げ葱もコクと風味に一役買っている。麺は中細ストレート。「あぶらは」等で戴く時より、ほんの少しだけ硬めの茹で加減で麺上げして締めた感じで、絶妙としか言いようのないシコシコ感が味わえる。あれ?ココってこんなに麺が良かったっけ?と認識を改めずにはおれない美味しさ。しかも、つけ麺冷盛でしか味わえないギュッと締めた最良の状態のコシが冷製スープに泳がされることで固定化されるようで、最後の1本を啜り終えるまで緩んだり伸びたりしないところがお見事。まさか、「つけ麺の麺の美味しさを持ったラーメン」の答えが冷やすことだったとは!盲点を突かれたなあ...具は、鶏ムネ肉チャーシュー3枚、茄子のオランダ煮2切れ、ハーフ味玉、紫蘇の葉に盛られたサルサソース、と異色のメンツ。鶏チャはささ身っぽい肉質だがシットリ感はあり、BPでキリッと風味付けされてパサツキは気にならない。茄子の煮物は夏らしい彩り、お惣菜風の煮汁が染みていて美味しい。味玉は黄身が半熟ゼリー状で味が良く染みており、これも美味。紫蘇とサルサの酸味は、スープのマッタリした塩味に面白いアクセントを与えていた。92点。スープ、麺、具とも美味しく、意外性があって楽しめ、夢中で貪るように完食完飲してしまった。900円と値が張るし、ボリュームも多くないので、純粋評価は85点くらいが妥当なのかもしれないが、一口食べて食欲が沸き上がる感覚を覚えたくらい、ゲンナリした真夏日の昼食にピッタリの好メニューなのと、冷やすことのデメリットを感じさせず、メリットばかりを感じるような作りの見事さ・創作性を+評価したい。
33℃、完全無欠の真夏日。こんな日に食べたくなるラーは限られる。が、連日つけ麺で凌ぐのも流石に飽きる。
そんな訳で、毎夏恒例の限定冷製メニューが好評のヤマンへ。昨年の「塩の冷た~いあぶらは」も良かったが、
今年はどんな「冷た~い」を味わわせてくれるのか楽しみ。入店して着席、カウンターに貼られたメニューから
標記を見つけて注文。(B6くらいの小さなイラスト掲示なので、初めての人は見落としやすいかも。要注意)
7-8分待ち、読みかけの1Q84から目を上げ厨房を見ると、1人が茹で上がった麺を冷水で締め、水切りの最中。
へぇ、らは(ラーメン)なのにつけ麺みたいにするんだ~と見ていると、もう1人が冷蔵庫から小型の寸胴鍋を
とり出し、大きなお玉で冷製スープを掬って丼に注ぎ始める。なるほど、冷たい麺×冷たいスープ=冷た~い!
になる訳ですな。あとは丼に麺を入れて丁寧にスープと馴染ませ、2人共同作業でトッピングして出来上がり。
高台から下ろして眺める。見た目は普通の塩ラーメンなのに、丼を持つ手に熱を感じず湯気も立たないギャップ
が面白い。さっそくスープを一口。確かに冷たいが、開店直後でまだ冷蔵庫に入れて時間が経っていないためか、
キンキンに冷えてはいない。が、冷たさよりも、鶏の旨味とコクが閉じ込められた美味しさの方に関心が移る。
冷やしている「にも関わらず美味しい」のか、冷やしている「からこそ美味しさが引き立つ」のか分からないが、
さしてキャラの強くない鶏という素材に似つかわしくないほど濃密な味わいに驚く。結構トロンとしているので
ゼラチン質が溶け出すまでじっくり煮込み、煮詰めてから冷やしたのだろう。塩ダレが割と強めに効いていて、
鶏スープにありがちなボヤケタ感じは皆無だが、一方で塩角は鶏スープの丸みに完全に回収されて尖りも皆無、
サッパリ感とマッタリ感が実に上手く同居している。香味油(鶏油?)と揚げ葱もコクと風味に一役買っている。
麺は中細ストレート。「あぶらは」等で戴く時より、ほんの少しだけ硬めの茹で加減で麺上げして締めた感じで、
絶妙としか言いようのないシコシコ感が味わえる。あれ?ココってこんなに麺が良かったっけ?と認識を改めず
にはおれない美味しさ。しかも、つけ麺冷盛でしか味わえないギュッと締めた最良の状態のコシが冷製スープに
泳がされることで固定化されるようで、最後の1本を啜り終えるまで緩んだり伸びたりしないところがお見事。
まさか、「つけ麺の麺の美味しさを持ったラーメン」の答えが冷やすことだったとは!盲点を突かれたなあ...
具は、鶏ムネ肉チャーシュー3枚、茄子のオランダ煮2切れ、ハーフ味玉、紫蘇の葉に盛られたサルサソース、
と異色のメンツ。鶏チャはささ身っぽい肉質だがシットリ感はあり、BPでキリッと風味付けされてパサツキは
気にならない。茄子の煮物は夏らしい彩り、お惣菜風の煮汁が染みていて美味しい。味玉は黄身が半熟ゼリー状
で味が良く染みており、これも美味。紫蘇とサルサの酸味は、スープのマッタリした塩味に面白いアクセントを
与えていた。
92点。スープ、麺、具とも美味しく、意外性があって楽しめ、夢中で貪るように完食完飲してしまった。
900円と値が張るし、ボリュームも多くないので、純粋評価は85点くらいが妥当なのかもしれないが、
一口食べて食欲が沸き上がる感覚を覚えたくらい、ゲンナリした真夏日の昼食にピッタリの好メニューなのと、
冷やすことのデメリットを感じさせず、メリットばかりを感じるような作りの見事さ・創作性を+評価したい。