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「小ラーメン豚1枚850円生卵100円」@ラーメン二郎 一橋学園店の写真土曜の宵闇が迫る一橋学園店。店外には十名の先客が列を成していた。幸いにして本日は春風駘蕩たる気候に恵まれ、外套を脱ぎ捨てても肌寒さを感ずることはない。通常、店外で行われる「麺量確認」の儀は執り行われず、入店後にその意思を示す形となった。

暖簾を潜れば、そこには静謐な緊張感と熱気が同居している。
毅然たる体躯を誇る店主の傍らには、初見の助手。マスク越しにもその端正な顔立ちが伺える、色白で聡明な佇まいの青年が控えていた。

​小ラーメン 豚1枚(850円):
野菜少なめ、ニンニク、アブラ
​生卵(100円)

助手氏の慇懃な問いかけに対し、呪文を奉じる。野菜少なめニンニクアブラ〜!
供された一杯は、「野菜少なめ」という申告を軽々と凌駕する圧倒的な標高を誇っていた。
​まずは、その「麺」を紐解く。
歯を押し返すような力強い弾力、喉元を滑り落ちる際の躍動感。これこそが、私が渇望した食感の極みである。
重厚に乳化したスープは深いコクを湛え、分厚く断裁された「豚」は、官能的なまでの充足感を口内に もたらす。
至高の味わいと、暴力的なまでの質量。それらが渾然一体となり、多幸感の極致へと誘う。

傍らでは、「大・全増し」を対峙する猛者がいた。その丼に築かれた山嶺は、もはや失笑を禁じ得ぬほどの威容を誇っている。
到底、凡夫の及ぶところではないが、その強靭な胃袋と飽くなき闘争心には、深い敬意を抱かざるを得ない。心地よい満腹感に包まれ、私は店を後にした。

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