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「ラーメン900円硬濃」@王道家直伝 との丸家 越谷店の写真​【1月25日、日曜】
​季節が二度移ろい、四ヶ月ぶりの再訪。
インフレの波が押し寄せる昨今、券売機の数字に目を落とすと、そこには「900円」という表記。巷の狂乱的な値上げラッシュに抗うかのような、この静かな価格設定。950円のラインを覚悟していた身としては、その「据え置きの美学」に驚きを禁じ得ない。
オーダーは「硬め・濃いめ」、そして変わらぬ献身を見せるSNSクーポン「無料キャベツ」を添えて。

​ふと視線を上げれば、厨房からホールに至るまで、布陣は一新されていた。かつての顔ぶれはなく、異国の地より来たベトナムの精鋭たちが店を切り盛りしている。
系列の急速な版図拡大に伴い、熟練の日本人スタッフは新天地(新規店)へと投入されたのであろうか。組織のダイナミズムを感じざるを得ない。

​いよいよ主役の登場。
しかし、眼前の器を見て独りごちる。「むむ……」。
本来あるべきスープの層(分離)が見受けられない。全体がまったりと乳化し、混濁したその表情は、期待と一抹の不安を抱かせる。
​意を決して一口。
……期待した「奥行き(コク)」が、輪郭を結ばない。舌に残るのは、ただひたすらに鋭利な塩気のみ。

これは「下振れ」の類か。あまりの塩分濃度に耐えかね、不本意ながらもスープ割りを願い出る。しかし、希釈したとて失われたコクが戻ることはなかった。

​盛況な客入りを見るに、あるいは私の連食による味覚の摩耗が、評価を厳格にさせてしまった可能性も否定できない。
​完食。
再会の喜びと、一抹の寂寞を胸に店を後にする。

ご馳走様でした。再確認に再訪しようか難しい判断が必要だ。

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