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真夏の日差しと暑さがブリ返した土曜日(5日)、前日夜のヘビーな中華料理のせいで胃がモタれ、「お昼はスッキリ美味い『醤油』でも」と考えて、品川「喜神 品川店」へ。 今年5月開店のこのお店、当時は定休未定とのことでしたので日曜に訪れてみましたが、見事シャッターとご対面、おそらくはじめての定休日だったのでしょう。以来、足が遠のいておりましたが……今日はスムーズに入店、14時前で先客ゼロ。注文は「味玉醤油らーめん」(700円)、丼は約4分で到着。 では、スープを一口……地味といえば地味ですが、古風で「骨太」なスタイルが好印象。ベーススープは動物系が主体で、豚骨・鶏ガラのようですが、ガッシリとした豚骨のコクを前面に押し出し、これに濃く深い味わいの醤油ダレをガツンと「正面衝突」させて、両者が発するエネルギーを、鶏の脂や魚介・野菜の旨みで優しく包んで、スルリとノドに流し込むような……一見地味ですが、玄人好みのメリハリがきいたこのスープ、なかなかハイレベルな一品です。 麺は中太のストレートで、この店自慢の自家製麺。九州小麦を石臼で挽いた逸品だそうで、「骨太」なコシと潔い歯切れが両立しており、食べ応え十分。麺の味は意外と淡白、無添加の麺特有の透明感のある甘味で、スープともまずまずの相性ですが……逆にいえば、少し両者のカミ合わせには、若干問題あり。加水率を調整し、もう少しスープを麺に吸わせて、両者の味を馴染ませてから口へ運ぶ仕掛けの方が、このスープ・麺には向いているかな。 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに味玉、そしてネギ。チャーシューはバラ肉使用、濃い味のスープに対してさらに濃い味付けをチョイスして、トロトロの脂身から出る肉汁でさらに味の厚みをグッと加えるという、小さいながら相当の存在感。さらに、メンマはなんと全て穂先使用、上手く塩抜き処理してあり、ほとんど風味が落ちていません。それにしても、高価な穂先をこれだけタップリおごって、この値付け(デフォで600円)とはかなり驚き。味玉も敢えて濃いめの味付けで、非常に上質な仕上がり。 ―――まさに「質実剛健」を体現した、「正統派」の醤油。派手さを排し、奇策を排し、吟味した素材を丹念に調理し、地道にひとつひとつ積み上げていくことで王道を歩んでいるような、そんな印象です。ま、敢えて指摘すれば、ちょっと麺へのコダワリが強すぎて、スープとのバランスが少し崩れているかな……些細なことですが。流行を追い、人目に媚びて作られた、「邪念」に満ちた「邪道」のラーメンがまかり通るこのご時世、わき目もふらず真っ直ぐラーメンと向き合う姿勢が気に入りました。ラーメンをレビューする側も、そういう姿勢で臨みたいものですな。
今年5月開店のこのお店、当時は定休未定とのことでしたので日曜に訪れてみましたが、見事シャッターとご対面、おそらくはじめての定休日だったのでしょう。以来、足が遠のいておりましたが……今日はスムーズに入店、14時前で先客ゼロ。注文は「味玉醤油らーめん」(700円)、丼は約4分で到着。
では、スープを一口……地味といえば地味ですが、古風で「骨太」なスタイルが好印象。ベーススープは動物系が主体で、豚骨・鶏ガラのようですが、ガッシリとした豚骨のコクを前面に押し出し、これに濃く深い味わいの醤油ダレをガツンと「正面衝突」させて、両者が発するエネルギーを、鶏の脂や魚介・野菜の旨みで優しく包んで、スルリとノドに流し込むような……一見地味ですが、玄人好みのメリハリがきいたこのスープ、なかなかハイレベルな一品です。
麺は中太のストレートで、この店自慢の自家製麺。九州小麦を石臼で挽いた逸品だそうで、「骨太」なコシと潔い歯切れが両立しており、食べ応え十分。麺の味は意外と淡白、無添加の麺特有の透明感のある甘味で、スープともまずまずの相性ですが……逆にいえば、少し両者のカミ合わせには、若干問題あり。加水率を調整し、もう少しスープを麺に吸わせて、両者の味を馴染ませてから口へ運ぶ仕掛けの方が、このスープ・麺には向いているかな。
具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに味玉、そしてネギ。チャーシューはバラ肉使用、濃い味のスープに対してさらに濃い味付けをチョイスして、トロトロの脂身から出る肉汁でさらに味の厚みをグッと加えるという、小さいながら相当の存在感。さらに、メンマはなんと全て穂先使用、上手く塩抜き処理してあり、ほとんど風味が落ちていません。それにしても、高価な穂先をこれだけタップリおごって、この値付け(デフォで600円)とはかなり驚き。味玉も敢えて濃いめの味付けで、非常に上質な仕上がり。
―――まさに「質実剛健」を体現した、「正統派」の醤油。派手さを排し、奇策を排し、吟味した素材を丹念に調理し、地道にひとつひとつ積み上げていくことで王道を歩んでいるような、そんな印象です。ま、敢えて指摘すれば、ちょっと麺へのコダワリが強すぎて、スープとのバランスが少し崩れているかな……些細なことですが。流行を追い、人目に媚びて作られた、「邪念」に満ちた「邪道」のラーメンがまかり通るこのご時世、わき目もふらず真っ直ぐラーメンと向き合う姿勢が気に入りました。ラーメンをレビューする側も、そういう姿勢で臨みたいものですな。