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ドンヨリと蒸し暑い梅雨の昼間(21日)、新宿御苑・某店の超サッパリ系を求めて訪れるも、少し前に定休が変更されており、無情のシャッター直撃。こういうとき、いつも「避難先」にしている「むろや」へ。 先週までの限定が「黒煮干し麺」だったと聞いており、今日から新しい限定メニューのはずですが……入口右手の券売機には、「黒煮干しつけ麺」(800円)の文字。少しこの味にこだわってみたいというご主人の意思表示かも……もちろん、「限定」ボタンをポチッとな。1ロット見送りで、丼は約8分で到着。 では、つけ汁を一口……うはっ、こりゃなんともハードなビター・テイスト。舌をドスンと突き上げるのは2つの「塊」、一本は渋み・エグミすらムキ出しにした煮干しの「塊」と、もう一本はドライな風味をムキ出しにした醤油ダレの「塊」です。煮干しは、おそらく少し大型のものを丸ごと・大量に使っており、ニガミばしった強烈な風味。醤油ダレは通常のものとは違うとのことですが、基本的には「むろや」特有の醤油をベースに、これを煮立てて寝かせたような味わいで、少し甘みを加えた上でドカンと大量に使っています。そのお陰か、つけ汁は深い色合いの「ダーク・ブラウン」。 麺は浅草開化楼製の中太縮れで、絶妙なゆで加減。個人的には、歯切れ・コシ・歯応えのバランスを考えれば、つけ麺用としては完璧なゆで上がりと感じます。さらに、噛みしめれば迸るような甘みがあり、なかなか美味い。コイツを、あのディープなつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……ずいぶんと「デフォルメ」されてはいますが、基本的には「むろや」テイストに感じるから、不思議なモンです。しかし、「初対面」の方には「人あたりの悪い」バランスでもあり、「むろや」の味を知っているかどうかで評価が分かれそう。 具材は、薄切りのチャーシューとメンマ、あとは水菜とネギ。気になったのは、これほどクセのあるつけ汁とチャーシューの相性がよいことで、あるいは醤油ダレはチャーシューにも使っているのかも。メンマは相変わらず穂先使用で、他店の追従を許さぬほどタップリ投入。 ―――どの業界でもあることですが、「文脈」の中でしか理解されない面白さというものがあるもの。例えばテレビで若手お笑い芸人のライブを見るとき、芸人のしぐさ・言葉の一つ一つに会場の若い女性はわきかえるのに、テレビの前のオジさんには全く理解できないという……そんな感触。「文脈」を理解した者同士にしか通じない「共通言語」、それが一般的な面白さからは乖離しているとしても、「常客」へのサービスとしては一応「アリ」なんですが……このつけ麺にも、そういう方向性を感じますな。「むろやファン」には面白くても、「一般客」にはついていけないハードな一品。そんな「小さく」まとまるような実力ではないお店だと思いますが……ちょっと首をひねってしまうオジさんなのでした。
先週までの限定が「黒煮干し麺」だったと聞いており、今日から新しい限定メニューのはずですが……入口右手の券売機には、「黒煮干しつけ麺」(800円)の文字。少しこの味にこだわってみたいというご主人の意思表示かも……もちろん、「限定」ボタンをポチッとな。1ロット見送りで、丼は約8分で到着。
では、つけ汁を一口……うはっ、こりゃなんともハードなビター・テイスト。舌をドスンと突き上げるのは2つの「塊」、一本は渋み・エグミすらムキ出しにした煮干しの「塊」と、もう一本はドライな風味をムキ出しにした醤油ダレの「塊」です。煮干しは、おそらく少し大型のものを丸ごと・大量に使っており、ニガミばしった強烈な風味。醤油ダレは通常のものとは違うとのことですが、基本的には「むろや」特有の醤油をベースに、これを煮立てて寝かせたような味わいで、少し甘みを加えた上でドカンと大量に使っています。そのお陰か、つけ汁は深い色合いの「ダーク・ブラウン」。
麺は浅草開化楼製の中太縮れで、絶妙なゆで加減。個人的には、歯切れ・コシ・歯応えのバランスを考えれば、つけ麺用としては完璧なゆで上がりと感じます。さらに、噛みしめれば迸るような甘みがあり、なかなか美味い。コイツを、あのディープなつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……ずいぶんと「デフォルメ」されてはいますが、基本的には「むろや」テイストに感じるから、不思議なモンです。しかし、「初対面」の方には「人あたりの悪い」バランスでもあり、「むろや」の味を知っているかどうかで評価が分かれそう。
具材は、薄切りのチャーシューとメンマ、あとは水菜とネギ。気になったのは、これほどクセのあるつけ汁とチャーシューの相性がよいことで、あるいは醤油ダレはチャーシューにも使っているのかも。メンマは相変わらず穂先使用で、他店の追従を許さぬほどタップリ投入。
―――どの業界でもあることですが、「文脈」の中でしか理解されない面白さというものがあるもの。例えばテレビで若手お笑い芸人のライブを見るとき、芸人のしぐさ・言葉の一つ一つに会場の若い女性はわきかえるのに、テレビの前のオジさんには全く理解できないという……そんな感触。「文脈」を理解した者同士にしか通じない「共通言語」、それが一般的な面白さからは乖離しているとしても、「常客」へのサービスとしては一応「アリ」なんですが……このつけ麺にも、そういう方向性を感じますな。「むろやファン」には面白くても、「一般客」にはついていけないハードな一品。そんな「小さく」まとまるような実力ではないお店だと思いますが……ちょっと首をひねってしまうオジさんなのでした。