特級中華そば 凪 西新宿店の他のレビュー
コメント
milesさんこんにちは。
> ここまで「完璧」を求められると、オジさんはちょっと息苦しさを感じてしまいます。
私が店員さんのお話を盗み聴きしてしまった際にはまだ「味の調整中」とのお話をされているようで、多少のワイルドさを感じたんですが、もうそこまで仕上げて来られたんですね。
未だに×になっている「塩」も気になり、またお伺いしたくなるお店ですね。
タケ☆ロック | 2010年7月17日 11:04miles様 おはようございます
年に2-3回、こちらあたりを、夜に徘徊するのですが、歌舞伎町
とは違った趣がありますよね。
>苦みを帯びるほどの強烈な旨み
スープの香りが鼻先に漂ってきそうです。
うきぞう | 2010年7月18日 00:59> お店の方の話では、以前とは醤油を変えたとか。それでカエシ量を調整しているところなのかも。
実は本日お店に行ってきましたが、開店当初と比べて味、というか確かにカエシが若干異なるような感じでした!
milesさんが仰る通り、完璧と思える程のバランス感でしたよ!
あと、食材に関する深い造詣、とてもためになります。
私も和出汁の奥深さに取り付かれつつあるので、宜しければまた教えて下さい。
milesさんの深いレビュー、とても楽しみにしております。
ではでは!
タケ☆ロック | 2010年7月18日 17:42
miles
scirocco(実況中継風)
らーめんじじぃ

hori
トリラー





現地に着くと、ピカピカに輝く看板を、開店祝いの花がとりまいて、なんとも華やかな光景。誰もが知る有名店主・有名チェーンからの花ばかりで、さすがは実力店ですな。券売機は入口右手、初訪ゆえ筆頭メニューの「特級中華そば」(700円)を、ポチッとな。
厨房には女性店員が3名、1ロット2杯の製造です。丼に入れるカエシ量、アブラ量など、かなり慎重に微調整しており、非常に丁寧な工程が印象的。1ロット見送りで、丼は約8分で到着。
では、スープを一口……いや、文句なしの美味さ、「完璧」です。ドンと煮干しを前面に押し立てていますが、その「パンチ」のキレが実に鋭い。苦みを帯びるほどの強烈な旨み(注)なのですが、なんとエグミがほとんどない……これほど大量に煮干しを使いながら、こういうバランスに仕上げた例を、私はほとんど知りませんな。さらに、カエシがいい。グッと重みのある味わいの醤油をかなり濃く使っていますが、塩分過多にも陥らず、「ドライ&ビター」な煮干しに加える、ズッシリと重みのあるコク。これに背景を彩る鶏の風味が味わいに「艶(つや)」を与え、背脂で味全体を滑らかな曲面に引き締めて……なにかこう、陸上短距離の黒人選手の、光を照り返す鍛え上げられた肉体を見る思い。
麺もいい。中太ストレートの自家製麺、ポクポクと軽快な歯切れですが、噛みしめると微妙な粘りもあって、甘みも実に華やか。甘みを一切排したスープに対して、麺の甘みの「キレ」で答えるというこの趣向、実によく練り込まれたバランスです。
具材は、チャーシュー、メンマ、刻みタマネギに海苔、そしてワンタンの皮のようなもの数枚。圧巻はチャーシューで、厚めのバラ肉にジックリとタレがしみ込んでおり、このタレがスープの醤油とキレイに連続している上に、タップリの肉汁が大きく花開くように口の中に広がって……見事の一言。刻みタマネギのスッキリした甘みも、麺とスープを上手くつないで、スキの一切ない緻密な味空間。
―――芸のない表現ですが、「凄い」の一言。鍛え上げられた肉体が、計算し尽くされた理想的フォームで躍動しゴールを駆け抜ける、そんな光景をウットリ見つめる気分です……ただし、あまりにもスキがなく、あまりにも「完成」された構成だからこそ、ラーメン的な「遊び」というか、面白さに少し欠けるのも事実。強いて例えれば、完璧な構成の「バロック」音楽を聞かされているような、張りつめた緊張感にひそむ「退屈さ」、そんな印象……ラーメンは、世界最速を競う陸上競技ではなく、私のようなオッサンが息抜きにランチで食べるモノ。ここまで「完璧」を求められると、オジさんはちょっと息苦しさを感じてしまいます。
(注)旨みがあまりに強いと、舌の味蕾の配置上、苦みとして感じられることがあります。