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「牛乳ラーメン(600円)」@中華ヤハタの写真謎の秘密結社「池上通り地雷処理班」には、非情な掟がある。
如何なるときも、隊長の命令は絶対なのである...

中華ヤハタで、牛乳ラーメンを喰らってこい!」
今回ルーキーの自分に下された、なんとも過酷で容赦のない指令...
逡巡する時間などない。直ちに突撃あるのみである。

遠くの空で稲光が光り、湿っぽい空気が夕立の気配を感じさせる中を、自転車で蒲田から雑色へ向かう。
現地へ到着。並びの建物にまだ残る麺処 よし松の閉店を知らせる張り紙が痛々しい。
店内を窺い見ると客はゼロ。カウンター内に佇みテレビを観ている女将の姿があった。

意を決して(意を決しなければ入れないラーメン屋さんとはいったい何なのだろうw)、入り口引き戸に手をかけようとしたとき、暖簾の影になって見えなかった二枚のPOPが目に入った。
一枚には「新作メニュー 牛乳ラーメン」とある。
さては隊長、これを見てのキラーパスだったというわけか...
もう一枚には「毎週火曜、麺類50円引き」。
明日になったら、もうこの勇気は失せてしまっているに違いない。今日でよいのだ。

入店。時刻はまもなく18時30分。
こういう地元の常連さんに支えられているお店に、やおら一見さんが乱入して麺物一杯のみ注文で写真バシバシは、あまりに不躾で礼を欠く行いだと、自分は思っている。
ランチタイムでそれなりに賑わっている状況なら、それでもいいだろう。
この時間で、この状況なら、まずはビール。実にナチュラルな流れではないか。
アテは冷奴くらいが丁度いい。

店内とても年季が入っている。どこにもピカピカの新品は見当たらない。
カウンター内が見通せるカウンター席三塁側に着席したので、調理用具や厨具なども良く見える。
ここで食事をして無事に帰るには、もう少しの勇気が要るかもしれない...w

ビールの残り具合を見計らい、女将さんに「牛乳ラーメンての、ください」とオーダーを伝えた。
思わす口にした「ての」であるw。
何かそう言わないと、最初からコレを目当てでやって来た一見客というのを見破られそうな気がしたからだ(爆)

「ハイ~」と答え、調理にかかる女将。
カウンターを出ると、片隅にある冷蔵庫の中から牛乳パックを取り出し厨房に戻った。
うーむ!これからあれの中身を使ったラーメンを食べるのか...
ホロ酔いのイイ心持ちが、次第に醒めてゆくのがわかった。
牛乳を雪平鍋に注ぎ入れ、何かを加えた様子。用具の陰でよく見えなかった。(おそらく出汁ではないかと思われる)
さらにそこへ、刻んだ野菜を投入して火にかける。
ややあって、自分の手前側にある麺茹で用の鍋に麺が投入された。
直後に聞こえたジュジュ~っという音からして、お湯の量が少なめなのだろうか?と思った。
何度か麺茹で鍋の蓋を取り、加減を見つつ、グツグツと煮える雪平鍋をジッと見守る物憂げな女将の表情は何ともいえない雰囲気がある。(鬼気迫ると表現できなくもない...)
やがていつの間にか用意された丼の中には、おそらくカエシと食用油が入れられていたのだろう。そこへ鍋の中の野菜の牛乳煮が注ぎ入れられ攪拌の後、平ザルで掬い取られた麺が投入されて完成となった。

ついに目の前に現れた「牛乳ラーメン」。
第一印象は「白い」である。牛乳使ったのだから当然なのだが、ということは味もそのとおりと言うことなのだろうか?
レンゲでスープを一掬いして香りをかいでみた。
いわゆる牛乳臭いという類のものはない。あれだけ加熱したのだから当然だろう。
ズズッと口の中に入れてみる。
むむむむ...こりゃ牛乳じゃないか!(爆)
不味いというのでは決してない。でも絶対にこれは旨いスープじゃないのだw
第一に、確実に塩気が足りない。
第二には、出汁感というか、旨みにあたる部分が貧弱。さらにコクが牛乳だけに依存していて、物足りなさ感いっぱい。

具材は、キャベツと細切のにんじん、(しなび加減の)きぬさやといったキャストで、今になって気がついたが、肉ッ気ゼロの超ヘルシー志向の一品である。
麺については客が自分一人だったためか、この麺としては実にいい塩梅の茹で上がりで、今日唯一の救いであった。

自分は、初めての店で食べるものに、イキナリ卓上の調味料でアレンジを加える人間ではない。
だが、今日だけはカウンター上にあった食卓塩の力を借りずにはいられなかった。
おかげでなんとか無事完食することが出来た次第である。

味オンチで、料理のこと何も知らない自分が、批判承知で言わせてもらえるなら...
女将さん、このメニューはとても挑戦的で素敵です。
でもやっぱり、もっとショッパイ方が旨いです。
あと、バターなんか浮かべてみたらどうでしょう?大分いい感じになると思うのですが...

玉砕レポート。書いているうちになんだか大長編になってしまった。
こちらは、昔の雑色商店街の数少ない生き残りのお店である。
20歳代前半の、人生で一番輝いていた時期をここ仲六郷で過ごした自分としては、この店が何時までも灯っていて欲しい昭和の灯りそのものだったりすると、卑怯にも今日はじめて訪問したくせに、そう思ってしまった...

投稿(更新) | コメント (8) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

よしつぬさん、こんばんは&はじめまして。ぬこ@横浜と申します。
レビューはちょくちょく拝見していましたがコメントするのは初めてです。

牛乳を前面に出したラーメンって意外と少ないんですよね。
私の知っているお店だと札幌ラーメンこぐまの牛乳ラーメンくらいでしょうか。

薄味&肉類なしというヘルシーそうな一杯ですが、
もうちょっとラーメンっぽい味のほうがやっぱり嬉しいかもしれません。
レビューにあった、バターなんかは塩分も加味されるので良い感じになるかも・・・。

ぬこ@横浜 | 2010年7月26日 22:45

ルーキーらしからぬ
いぶし銀の活躍に脱帽するばかりですw

参りました...
そして、ナイスバッチング!ですw

やっぱり、女将のチャレンジャブルなメニューでしたか...
ビールでも、飲んでからじゃないと頼めないですよねw

「ての」に最大限の抵抗を感じつつ、
女将に巻かれていく、よしつぬさんの犠打に、
MVPを受賞して頂きたく思います!w

あかいら! | 2010年7月26日 23:17

こんにちは。

でた!牛乳ラーメン!!
牛乳のスープで味が薄いんじゃちょっとキツイですよね。
味噌ベースだったら合いそうな気もしますでど。

酒乱 | 2010年7月27日 15:39

本日ラーメンポイントを獲得すべく追撃
14:40店に到着するもののガーーーーン
準備中の札が客が途絶えたら〆ますよね。
熱いもん、後日追撃いたします。

忍者信 | 2010年7月27日 15:40

ぬこ@横浜さん、コメントありがとうございます!そして、はじめまして!

あちこちでお名前をお見かけする有名な方の訪問、大変光栄です!
常々ぬこ@横浜さんの横浜を愛する気持ちに負けぬよう、大田区にこだわり続けていきたいと思っています。ヨロシクです!

>もうちょっとラーメンっぽい味のほうがやっぱり嬉しいかもしれません。
そうなんです!つまりそれでしたw
でも、どんな風なラーメンっぽい味がふさわしいのか?他に好いお手本が無いので、それが難しいところですね。

よしつぬ | 2010年7月27日 20:34

あかいら!さん、コメントありがとうございます!

隊長!ここじゃやっぱりホームランは出ないですw

ビールは、キリンクラシックラガーの大瓶が出てきたので、おおっ!と思ったのも束の間、その横に置かれたグラスの曇り具合に、お、お...となった次第ですww

よしつぬ | 2010年7月27日 20:35

酒乱さん、コメントありがとうございます!

味噌ベースの牛乳スープっすか?それも自分には未体験ゾーンですねぇ...w
そもそもネーミングの時点でつまづいている気がしないでもないです。
「ミルクラーメン」なら!...やっぱイケてないですねww

よしつぬ | 2010年7月27日 20:36

忍者信さん、コメントありがとうございます!

正直こちらのお店も、そっとしておいてあげた方がよいお店のように思います。
決して堅気の人にはおススメできないトコロなんですが...それでもと言うなら、止めませんw

調理行程は、おそらく実際と違うところがあると思います。
なにせ、ジッと見つめる一見客はアブナ過ぎですのでねww

よしつぬ | 2010年7月27日 20:38