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台風一過で、銀座に吹きわたる涼しい風(8日)。交通機関の乱れに誰もが家路を急ぐこんな日は、行列嫌いの私にとって新店攻略の好機。せっかくの涼しさに、辛いメニューがウリの店を狙うことにして、東銀座の新店「一風堂 TAO」へ。 なにやら和太鼓演奏のアーティストとコラボした店だそうで、店内には和太鼓が鳴り響き、ライブ映像が流れています。メニューはもちろん狙い目の辛味噌系「TAO・赤」(850円)、辛さと麺の固さを訊ねられますので、「普通でバリカタ」で。変わった風味のする冷茶をすすりながら、待つこと4分で丼到着。赤味噌の燃えるようなオレンジ色に、黒い香油が文様を描いて、まるで和太鼓の「三つ巴」のような丼景色。見た目の美しさは、最近出会った中でも最強クラスです。 では、よくかき混ぜて、スープを一口……良く言えば、「情熱的な濃さ」。ベースの豚骨は18時間煮込んだというもので、まずまずのコク。これと「辛か味噌」の相性は、すでに一風堂レギュラー・メニューの「からか麺」で実証済みで、味噌の深いコクに加えて、辛味・甘み・塩味がキワだっていますが、これらを豚骨が上手く丸めて、濃厚にして「派手」な味わいに仕上がっています。しかし……さらに加えて、黒い香油がコクを深掘りし、スープで煮詰めたと思われるタマネギが、濃いコンソメ風の味を重ね塗り……濃さに濃さを重ねた「五重塔」状態、ひたすら・やたら・これでもかというほど「濃い」。それでも味のバランスを崩していないところは、ある意味「驚異的」ですが……これは賛否分かれそう。 麺は、一風堂デフォルトと思われる、細麺ストレート。なかなか美味い麺なのですが、高粘度・高濃度のスープをドップリ持ち上げ、完全に味で押されています。「TAO・黒」では太麺を使っているそうですが、こちらもそれくらいでイイんじゃないかな。 具材は、チャーシューと万能ネギ、それに上述したタマネギ炒めや挽肉など。チャーシューはちょっと風味が変わっており、あるいは少しスモークしているのかも。万能ネギは、九条ネギのようにシャキシャキ感が強く、いいモノを使っているようです。 ―――なんというか、オーケストラの全楽器を動員して一斉に音を張り上げながら、しかし見事に調和させているという……そんな感覚。確かに「勇壮」ではありますが、相当以上に「うるさい」味。一方店内に流れるTAOの和太鼓は、「迫力」溢れながら「シンプル」な音、そして「情熱」的で「躍動」感溢れるリズム。このラーメンには「迫力」も「情熱」も感じますが、足りないのは「シンプル」感・「躍動」感かしら……もっといえば、「濃さ」を重ねに重ねた「足し算」がもたらす、「うるさい」というか既に「音割れ」しているこの味を、まずはなんとかすべきでしょうな……それにしては意外と調和した美味さが、むしろ不思議な感じのする一杯でした。
なにやら和太鼓演奏のアーティストとコラボした店だそうで、店内には和太鼓が鳴り響き、ライブ映像が流れています。メニューはもちろん狙い目の辛味噌系「TAO・赤」(850円)、辛さと麺の固さを訊ねられますので、「普通でバリカタ」で。変わった風味のする冷茶をすすりながら、待つこと4分で丼到着。赤味噌の燃えるようなオレンジ色に、黒い香油が文様を描いて、まるで和太鼓の「三つ巴」のような丼景色。見た目の美しさは、最近出会った中でも最強クラスです。
では、よくかき混ぜて、スープを一口……良く言えば、「情熱的な濃さ」。ベースの豚骨は18時間煮込んだというもので、まずまずのコク。これと「辛か味噌」の相性は、すでに一風堂レギュラー・メニューの「からか麺」で実証済みで、味噌の深いコクに加えて、辛味・甘み・塩味がキワだっていますが、これらを豚骨が上手く丸めて、濃厚にして「派手」な味わいに仕上がっています。しかし……さらに加えて、黒い香油がコクを深掘りし、スープで煮詰めたと思われるタマネギが、濃いコンソメ風の味を重ね塗り……濃さに濃さを重ねた「五重塔」状態、ひたすら・やたら・これでもかというほど「濃い」。それでも味のバランスを崩していないところは、ある意味「驚異的」ですが……これは賛否分かれそう。
麺は、一風堂デフォルトと思われる、細麺ストレート。なかなか美味い麺なのですが、高粘度・高濃度のスープをドップリ持ち上げ、完全に味で押されています。「TAO・黒」では太麺を使っているそうですが、こちらもそれくらいでイイんじゃないかな。
具材は、チャーシューと万能ネギ、それに上述したタマネギ炒めや挽肉など。チャーシューはちょっと風味が変わっており、あるいは少しスモークしているのかも。万能ネギは、九条ネギのようにシャキシャキ感が強く、いいモノを使っているようです。
―――なんというか、オーケストラの全楽器を動員して一斉に音を張り上げながら、しかし見事に調和させているという……そんな感覚。確かに「勇壮」ではありますが、相当以上に「うるさい」味。一方店内に流れるTAOの和太鼓は、「迫力」溢れながら「シンプル」な音、そして「情熱」的で「躍動」感溢れるリズム。このラーメンには「迫力」も「情熱」も感じますが、足りないのは「シンプル」感・「躍動」感かしら……もっといえば、「濃さ」を重ねに重ねた「足し算」がもたらす、「うるさい」というか既に「音割れ」しているこの味を、まずはなんとかすべきでしょうな……それにしては意外と調和した美味さが、むしろ不思議な感じのする一杯でした。