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「ラーメン 正油 + 味玉」@中華そば 恵比寿 紀和の写真 カラリと晴れた体育の日(11日)、今日も今日とて休日出社。オフィスの窓から見上げる空は、どこまでも青く……完全に気が滅入ったため、お昼は自己ルールの「行動限界」を越えて恵比寿まで。お目当ては通常営業を再開したという「紀和」。
 サッシやドアを開け放ち、天然木の看板一つという、なんとも潔い店構え。カウンター6席ほどの店内はかなり狭く、お客さんの後ろを通り抜けるのがやっと。券売機は入口左手ですが、その前にお客さんが座っていると、真正面に立って操作できません……入口から身を乗り出して、「ラーメン 正油」(600円)と「味玉」(100円)をポチッとな。お冷が置かれた席に着席、携帯をマナーモードに切り替えていると、いきなり「どうぞ」と丼が差し出されました。3分経つか経たないか、驚くべきレスポンス。
 例によって撮影許可を求めると、濃い髭の店員さんがニッコリ笑って「可愛く撮ってあげて下さいね」……それにしても濃い醤油色のスープ、ネット上の写真で見かける以前の色とは、ちょっと違う気が。店前にも「リニューアル」と看板があり、ちょっとスープを変えてきましたか。では、スープを一口……うん、見た目通り、グッと醤油に「焦点」をあてた味の構成。この醤油、「たまり醤油」のように重厚にして豊かな風味、さらに生姜が見事に融合し、カッチリと「硬質」なキレを繰り出します。これに対し、鶏ガラ主体と思われるベース・スープはアッサリとしたもので、「この醤油の深い味を、そのまま伝えたい」というお店の姿勢が、ヒシヒシ伝わります。
 麺は、浅草開化楼製の中太縮れ。プリッとした弾力と明快なコシ、縮れ麺ゆえスープの持ち上げも文句なく、さらに麺肌も適度にスープを吸って、麺・スープが深く融合していきます。コイツを昔風に箸でバッサリと持ち上げて、ワシワシと頬張りますと……麺の甘みを醤油が引き締める一方で、麺が拾った脂が風味を伸びやかに広げて……この「緩急」入り混じる「メリハリ」こそが、日本の「中華そば」たる「証」ですな。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔・ネギ、そして追加の味玉。チャーシューは以前と違いバラロールに変更になったようですが、ホロホロに仕上げられた肉質が、濃い醤油スープを良く吸って、なかなか美味い。一方、メンマ、味玉は平凡な出来。
 ―――実力派俳優をドンと不動の主役に据えて、さらにベテラン女優をヒロインに抜擢、あとは全員脇役に徹させるという、実に明快な「割り切り」を感じさせる一杯。ま、強いて難を言えば、登場人物の「人間関係」が明快に過ぎ、冒頭シーンから「ラストシーン」が見え隠れ……加えて麺量も130g程度と少なめで、あっというまのエンディング。なにがなし、「短編映画」的なスタイルにも思えますが……そんなに結論を急がずとも、もっと起承転結的な「物語」があってもエエンでは。「一杯のドラマ」を、客は待ち望んでおるのです。

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