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「もやしあんかけそば(黒)」@もやしあんかけそば とろ丸の写真 「もやしあんかけ」をウリにするという、昨今の流行りに対して540度くらい「斜に構えた」店ができたと聞き、さっそく訪店(2日)。
 お店は、新橋でもラーメン屋が密集する通りの一画にありますが……「ガツ 150」、「おもち 150」、「鶏つくね 100」などの品書きを店頭に掲げているため、ただの「モツ焼屋」と思い、不覚にも通り過ぎそうに。「泪橋」が面する方の歩道を歩きながら、赤字に金文字のド派手な看板を探した方が、スムーズにたどり着けます。
 券売機は入口右手、とりあえず筆頭ボタンの「もやしあんかけそば(黒)」(680円)を、ポチッとな。食券を店員に渡すと麺量と脂量を聞かれます。麺量は、小・150g、中220g・大300gだそうで、当然オジさんとしては「小」指定、13時半頃の入店でしたがほぼ満員、すでに結構人気が出ているようです。北千住「熟成味噌タンメン 蔵味噌屋」の関連店と聞いていますが、店内にはさほど資本系の「影」は見えません。丼は、約7分で到着。
 スープ表面2割ほどに濃褐色のベース・スープがのぞき、残りをキラキラと食材に彩られた餡が覆うという、なんとも華麗な丼景色。まず、ベース・スープを一口いただきますと……おそらく鶏ガラ主体の動物系に、醤油ダレを少し濃く合わせたバランス。コイツに餡をマゼマゼしながら、さらに一口……おぉ~~、これはイケる。餡とスープのバランスは「Half & Half」といった風情、全ては醤油のコクを中心に味が組み立てられており、高温の餡が干桜海老やネギ・モヤシの風味をシッカリとスープに移し、フンワリした餡本来の甘みと相まって、まるで「万華鏡」のように華麗な味。チョイと酸味で味をシメるあたりも、実にキマった演出ですな。
 麺は多加水・太めの中太麺で、色からしておそらく玉子入り、店内には「麻生製麺」と書かれた麺箱が積んでありました。この麺がなかなか秀逸で、高温の餡に対して多加水にしてダレを防ぎ、さらに食感もモチモチ・ツルツル。加えて持ち前のベタな甘みのお陰で、キラビやかなスープの味わいにも埋没しません。麺の縮れが「半トロ」なスープをよく持ち上げて……他方、具材はモヤシ、カキ玉、干桜海老、キクラゲ、豚肉、ネギなどなどと、お焦げが少量。どれもキラキラと、眩しいほどの「笑顔」です。
 ―――ご存知のように、「餡かけ」系の欠点は、餡自体のブヨッとした甘みが、スープのキレもコクも覆い隠す点。平凡な中華店では、これを隠そうと餡に大量のケミカルや塩を使うため、「味蕾」を薙ぎ払わんばかりの「惨状」となる訳ですが……この店は違う。餡の役割は、醤油という「核」と各食材の「媒介」だと、明確に定義していますな……平凡な「餡かけ」が、「かに星雲(M1)」のような「抜け殻」だとすれば、この一杯は「オリオン大星雲(M42)」のように、新しき星がキラキラと生まれ出ずる「希望の空間」……まさに新店の門出を飾るにふさわしい一杯、当然再訪させていただきます。

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