なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
83

「つけ麺 魔海炎」@彩亜人の写真 私は辛いものを食べると、激しく汗をかいてしまう体質。というわけで、初めから「辛い」と分かっている場合は、なるべく週末のウォーキングに絡めて食べ歩くことに……今週土曜(5日)の狙い目は、森下・清澄白川の「彩亜人」。
 交差点カドに位置する古びた建物、2階は雀荘「王様」で、一階の「彩亜人」には「魔海炎」と白ペンキで大書したチープな看板……なんとも「アングラ」的な雰囲気ですな。しかし店内は小奇麗で、壁紙やインテリアはアジアン・テイスト、さらにカウンター前には小さなサーフボード……情報では、ご主人はサーフィン関係のお仕事もされているとか。注文はもちろん、イチオシ・メニューの「つけ麺 魔海炎」(700円)で。
 待つこと8分で供されたのは、麺皿とつけ汁、そしてお盆にのった半ライス、温泉卵、杏仁豆腐と、魔油(自家製辛味調味料)、山椒。つけ汁をよく混ぜて、まずは一口……独特なアレンジがされていますが、基本的には豆板醤・甜麺醤をベースにした「麻婆」的な味わいに感じます。しかし、魔油が加える辛味に独特の「重み」があり、全体をシットリと落ち着けながら、メラメラと辛さで持ち上げていくような、そんな働き。さらに、一般的な「麻婆豆腐」では鶏スープが使われますが、この一品では魚介スープを使っているのか、旨みがスキッとクリアに感じられます。
 麺はカネジン食品製で、かなり太めの中太ストレート。申し分のないゆで加減で、シッカリとシメてあり、グニッと歯を受け止めるような噛みごたえと、シットリ・モチモチとした舌触り、いかにも持ち上げがよさそうな麺ですな。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……うん、これは美味い。つけ汁の軽快な旨みと重みのある辛味、麺のクリアな甘みに加えて、豆板醤のコクが全体を力強く持ち上げて、非常にバランスのとれた味わい。これに、モヤシや挽肉が適度に絡んで、飽きもきません。
 さらにハイライトは温泉卵。コイツを少し崩して、麺に黄身や白身をまぶし、つけ汁につけズバァ~~~ッとイキますと……今度は玉子の甘みが、麺の甘みをガッチリ「補完」して、つけ汁のコクをシッカリ受け止めるという……悔しいくらい、計算し尽くされた「完成度」。これは見事です。
 ―――基本的なアイディアは、「麻婆豆腐」なのでしょう。豆腐のスッキリほのかな甘みと、豆板醤・甜麺醤・辣油の濃密なコクの「対比」を楽しむ料理ですが、豆腐を麺で置き換えて、旨みや辛味、さらに甘味にすら複雑な「対比」をもちこむことで、非常に懐の深い味空間を作り出しています。また、もう一つのキーワードは「塩分」。「麻婆豆腐」「麻婆丼」の人気に比べ、なぜ「麻婆麺」の成功例が少なく、「麻婆つけ麺」に至っては滅多に見ないのか。それは、豆板醤・甜麺醤に含まれる、保存用・塩分の処理が難しいからかも。その点、「魔海炎」のつけ汁は、奇跡的なほど塩分を上手く調整してあり、あの「麻婆」的なしつこさがありません。さらに、今回は省略しますが、つけ汁と温泉卵をかけ、山椒をふりかけていただく半ライスの美味さといったら「失神」モノ……う~~む、これで「700円」。ジッと手を見る、オジさんなのでした。

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

milesさん、kaitです。
詳細なレビュ、すばらしいです。
塩分のくだりもすばらしいです。
>算し尽くされた「完成度」。これは見事です。
そうですよね~。
>「失神」
の部分もわかります。

kait | 2011年2月13日 00:16

おはようございます!

おっとコチラまでウォーキングですか!?けっこうありますよね~
それにしても高評価ですね~
やはり看板メニューは別格のようですね。
私も温泉卵をマゼマゼしたいです。
次回は是非このメニューで「失神」したい。。。(笑)

ぽんたくん | 2011年2月13日 10:25

こんばんは。
これは旨そうですね。
近いうちに、是非、うかがいたいと思います。

kamepi- | 2011年2月14日 22:33