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「2号ラーメン」@ラァメン家 69’N’ ROLL ONEの写真070225昼
まず、並んで食べ終わるまでに、2時間25分かかったことを知らせておこう。土日祝日に行こうと思われている諸兄は、一応注意しておく。
さて、この店は最近私が最も訪れたい店のひとつだった。旬な店だけに待ち時間は覚悟だったのだが・・・。甘すぎた。
梅の花が咲きほころび始めた日曜の昼時、車で訪れた。幸い駐車場が空いていて、すんなりと停車ができたのだが・・・。すんなりとはここまでだ。住宅地に一種異様な光景が広がっている。店の前に20人程、裏手の駐車場側に18人、おそらく店の中でも10人は待っているであろう。ざっと数えて50人の行列か・・・。
どうにか怖ろしく長い時間をやり過ごし、店内へ。厨房には、噂の男、嶋崎順一氏がいる。リーゼントにボウリングシャツという、ロックンローラー高橋ジョージばりのフィフティーズファッションに身を包んだ彼、だが顔は「次長課長」の河本似の彼がいる(笑)。その彼は6年間「キリン食堂」のスーパーバイザーとして関わっていたが、全て自分だけでやりたいと独立し、2005年12月に当店をオープンした。
店内はシーンと静まり返り、咳払いさえも許されない、張りつめた空気。壁には「食べる時は静かに」、「水も食材」等、ウザイほどの張り紙が貼られている。「店の中はオレの世界、オレの自由にさせてもらう」という主張がビンビン伝わる。
調理をしている嶋崎氏の表情は真剣そのもの。「いらっしゃいませ」の言葉も発さない。何か不機嫌なようにも見える。食べ方が悪いと、怒鳴られるのではないかと勘違いする人もいるだろう。実際、食べている人の中には、緊張して震えながら食べている人もいた。
ここまで読んで、「そんな気分悪い店で喰いたくねぇよ!」と言う人も多いに違いない。私もこれで大したことないラーメンだったら、許さないと思った。
そんな彼のラーメン哲学を感じたのが、徹底的な湯切り。「中村屋」の中村栄利氏がスープの濃度を保ちたいと、水分を飛ばすための湯切りパフォーマンスが随分前に話題になったが、それに匹敵するほどの徹底した湯切りだった。
この他細かい点で気づいたことは山ほどある。「そりゃ細かすぎるだろ」と、ツッコミ入れたくなることもあるが、あまりに長くなるので省くことにする。
そしてやっと私の前に「2号ラーメン」が運ばれ、対面の時が来た。
ビジュアルはノーマルな中華そば。何の変哲もないラーメンの顔をしている。
ところが、比内地鶏100パーセントという鶏だけのスープは、一口飲んでやられたと思った。鶏の旨味が凝縮されたスープは厚みがあるにも関わらず、しつこくない。町田の「岡直三郎商店」の天然醸造醤油が味を決め、仕上げの鶏油が味をふくよかにしている。 
麺は地元「中根製麺」の細麺ストレート。やや黒味がかっている麺は、しっかりした歯応えがあり、とにかく旨い。これまで食べた細麺の中では最高ランクだ。
具はチャーシュー、穂先メンマ、長ネギみじん切り、薬味ネギ。チャーシューはこの日、鶏チャーシューのみ。これが、比内地鶏の品質の良さが全面に出ていて、大変美味しい。日によっては豚と鶏1枚ずつという日もあるようだ。
また、穂先メンマのコリコリした食感も良し。ネギが具と薬味の2種に分けているのも心憎い。何から何まで細かいのだが、不思議と全体から見るとシンプルなのだ。悔しいが2時間以上待ちながらも、満足の一杯だった。
正直、接客はとにかく悪い。飲食店としてはあるまじき態度だと、腹を立てる人が大多数だろう。だが、旨い。彼は本物のラーメン職人であるのは確かだ。ラーメン一杯一杯に魂を込めて作っているのが良くわかる。
そんな「ラァメン家 69’N’ ROLL ONE」のラーメン丼の裏面には、ラーメンの鬼である、あの人の名が刻まれている。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

放送作家さんだけあって、さすがに詳しいですね。
でもこれだとラーメンのうまさがイマイチ伝わってこないです。
写真も実物よりかなり脂っこく写ってますし・・・。

あっそ | 2007年3月20日 02:50