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行徳の「元祖一条流がんこ十一代目」、「がんこ」系ゆえ前回は挨拶代わりの「正油味・中間」をいただきましたが、今回(19日)は本題の「味噌らーめん」(750円)。がんこ系で味噌とは珍しい。 ご主人が「引き算で不必要な食材を一つ一つ省き、ついに完成させた」と聞くこの一品。白味噌主体のコク、加えられた辛み、さらに中太麺(通常の「がんこ」系メニューの麺とは異なる)のコシや弾力、さらにはパラリとのったコーンに至るまで……全体のクオリティや具材に非凡さは感じますが、それ以外は敢えて徹底的に「ニュートラル」な設定……なにか「抽象論」としての「味噌ラーメン」が目の前にある、そんな気にさせられます…… ……出されたラーメンを食べる。スープ・麺・具材、あれこれ感想が思い浮かぶ。それは、「自分の好み」という座標軸に、そのラーメンが落とす「影」を見つめる作業に他ならず、その影を見つめることは、とりもなおさず自分の座標軸を見つめることに等しい。要するに、出されたラーメンを通して、自分の「理想」のラーメンと向き合っている訳です。 では発想を変え、受け手が真っ直ぐに自分の「理想」と向き合う、そのための「入り口」として、もっとも適したラーメンは何か。どうやらこのラーメンは、そういった発想で作られた一品のような気がします。 このラーメンを食べながら、実は「エヴァンゲリオン」というアニメのTV版最終回を思い浮かべていました。この作品はシリーズを通して大量の「謎」をまき散らしたあげく、最終回では視聴者が見ているドラマが実は「アニメ」であり、「アニメ」は「絵」に過ぎず、さらに「絵」とは意味を伝える「記号」に過ぎず、「記号」とは「抽象」にしか過ぎないことを淡々と示します。「自分が追い求め、自分が真に納得しうる答えは、実は自分自身の中にしか存在し得ない」。ま、そんなことが言いたいのでしょう。これは「禅」の世界ですな。 そう考えて、改めてこのラーメンを味わう時、これはラーメンであってラーメンではない、そんな気がします。「自分が理想とする味噌ラーメンとはなにか」、その問いに対して、明鏡止水の心境で自分と向き合う、そのきっかけを与える「枯山水」のような存在として、あらゆる具体論を排した「抽象」としての「味噌ラーメン」を、ご主人は示したのかもしれません…… 久々に哲学的な心境にさせられたオジさん、これをラーメンとして採点することは非常に困難ですが、自分の中では「抽象論としての平均点」を意味するこの点数を、敢えて献上いたします。ごちそうさまでした。
こんばんわ、 こちらでは自分も醤油・中間しか食したことがありません。 がんこの味噌・・・期待できそうですね。
がんこ系はなじみが薄いので、こちらは「葫」とあわせてぜひとも行きたいお店です。
こんばんは。 コメントありがとうございます! 実は“がんこ系味噌”は此方のレビューを拝見してから興味津々なのです。 「エヴァ」の最終回は解った様な解らなかった様な…(汗) 不思議そうな「味噌ラーメン」のようですね~ 何とか時間を作って食べてみたいと思います。
ご主人が「引き算で不必要な食材を一つ一つ省き、ついに完成させた」と聞くこの一品。白味噌主体のコク、加えられた辛み、さらに中太麺(通常の「がんこ」系メニューの麺とは異なる)のコシや弾力、さらにはパラリとのったコーンに至るまで……全体のクオリティや具材に非凡さは感じますが、それ以外は敢えて徹底的に「ニュートラル」な設定……なにか「抽象論」としての「味噌ラーメン」が目の前にある、そんな気にさせられます……
……出されたラーメンを食べる。スープ・麺・具材、あれこれ感想が思い浮かぶ。それは、「自分の好み」という座標軸に、そのラーメンが落とす「影」を見つめる作業に他ならず、その影を見つめることは、とりもなおさず自分の座標軸を見つめることに等しい。要するに、出されたラーメンを通して、自分の「理想」のラーメンと向き合っている訳です。
では発想を変え、受け手が真っ直ぐに自分の「理想」と向き合う、そのための「入り口」として、もっとも適したラーメンは何か。どうやらこのラーメンは、そういった発想で作られた一品のような気がします。
このラーメンを食べながら、実は「エヴァンゲリオン」というアニメのTV版最終回を思い浮かべていました。この作品はシリーズを通して大量の「謎」をまき散らしたあげく、最終回では視聴者が見ているドラマが実は「アニメ」であり、「アニメ」は「絵」に過ぎず、さらに「絵」とは意味を伝える「記号」に過ぎず、「記号」とは「抽象」にしか過ぎないことを淡々と示します。「自分が追い求め、自分が真に納得しうる答えは、実は自分自身の中にしか存在し得ない」。ま、そんなことが言いたいのでしょう。これは「禅」の世界ですな。
そう考えて、改めてこのラーメンを味わう時、これはラーメンであってラーメンではない、そんな気がします。「自分が理想とする味噌ラーメンとはなにか」、その問いに対して、明鏡止水の心境で自分と向き合う、そのきっかけを与える「枯山水」のような存在として、あらゆる具体論を排した「抽象」としての「味噌ラーメン」を、ご主人は示したのかもしれません……
久々に哲学的な心境にさせられたオジさん、これをラーメンとして採点することは非常に困難ですが、自分の中では「抽象論としての平均点」を意味するこの点数を、敢えて献上いたします。ごちそうさまでした。