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【レビューしたくないうまさ】

人気店に心から満足する。葛藤が起こる。

ここでうまいと高得点をつければ、自分の首をしめるんじゃないか。
これ以上ならばないといけなくなるんじゃないか?

いや、そもそも自分のレビューひとつが影響力があるなんておこがましい。
ただ自分がレビューをつけているのなら、書かざるを得ないレビューを正直につけよう、そう思った。


皆が認める人気店、多賀野。
一番好きな店、と公言している。

よく「禁断症状がでる店」などと、どこかのJ系を評して人が言うのを聞くが、自分にとってこの店はそれ以上だ。

食べれない日数が、苦行。
知ったが最後。

器を空にしたら、次の一杯へのカウントダウンが始まる。


ちょっと大げさかな。
ま、本当に好き。

最初に食べたのは「粟国の塩つけそば」。
事前情報があったから、かなりの期待を持って来店した。

そのときは、正直がっかり。
つけだれのパンチが弱く、何にもなかった。

その時となりで中華そばを食べていた友達がいなかったら、もう来なかっただろう。

ただその時となりで中華そばを食べた友達が言ったひとこと。
「人生がぐらぐら揺れるぐらいうまい」

なんじゃそら

じゃあもう一回だけいってみるかと向かって、中華そばをずるり。
「人生がぐらぐらする」

それからというもの、多賀野の中華そばを補給する日々が始まる。

寝てもさめても多賀野。中華そば。多賀野。中華そば。

懐かしい味なんていえないぐらい洗練された醤油。

そこで疑問が芽生えた。
「これだけうまい中華そばなのに、みんなは何で別のを食べているんだろう」

中華そばはやめられない。だから、中華そばを食べた次の日にもう一度いってみた。

頼んだのが粟国の塩そば。


えらいことになった。

一口目。
やさしい。

見た目にも白っぽくやさしいスープの上に、なると、青ネギ、赤唐辛子など見慣れない具が乗っている。

二口目。
ダシの素晴らしさに気付く。

そう、多賀野はダシがすごいのだ。
最初の動物系ダシ、そして魚介ダシ。

塩は、魚介ダシがものすごいことになっていた。
強いとかじゃなく、バランスがものすごい。

主張と他を際立たせるバランスがすごい、あれは往年のジダンだ。

とにかく、という言葉が乱暴にならないくらい、とにかくうまい。
これからもひきつりながらニコニコ並びます。

まとめ:
中華そばを、正直最近しょっぱいと感じていた。こっちが答えか、の一杯。ほんとに頭が下がります。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 3件

コメント

【レビューしたくないうまさ】
・・・めっちゃ解かります。

私もこの店と出会って、食の観念さえも根底から覆されました。
“高級レストランがなんぼのもんじゃい”と思えるくらい
最高の店だと思います。

自宅からめちゃめちゃ遠いので、滅多に行けませんが、
恐らく次に行っても裏切られないのでしょうね。
またあのシアワセを求めて荏原中延へ行きます。

たっくん | 2008年6月22日 22:47