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2016年7月30日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区市ヶ谷

味玉濃厚らー麺

2015年5月に本店が移転のため閉店し、いつになったらオープンするのか、やきもきしていた。ほぼ1年後の4月27日にようやくプレオープン。急いでいくか、グランドオープン後に行くか、迷ったが今回はグランドオープン後を選択。ところが、いつになっても正式開店にならない。シビレを切らして、7月15日に行ってみた。(投稿し忘れていた)

暖簾や看板が無く、「このあたりにラーメン店がある」と気にしていかないと通り過ぎてしまう。実際、この数日前に通っているはずだが、目的が別だったため、まったく気が付かなかった。

12時頃の到着。並びはできてないものの、常時ほぼ満席を維持。さすがである。
券売機で基本のメニューを買おうと思ったら、なんと限定70食で「濃厚らー麺」とやらがある。移転前と移転後の味比較のつもりで来たのだが、この表示を見てしまったら、これを食べずにはいられなくなった。

さて、この「濃厚らー麺」とは?
麺太め、味濃いめ、油多め、鰹節強め、刻みネギ入り。

斑鳩らしく、相変わらず基本のらー麺系にはネギが入ってないが、このメニューには入っているようだ。しかもこの組合せ、麺固め、ではないものの六本木の人気店「天鳳」の「一三五」に似ている。斑鳩店主はラーメンを食べ歩くタイプではなく、他店を研究したりする方でもない。なので「今までの常連さんじゃない人にも来てもらう方法」として、偶然たどり着いた結果なのであろう。それを「注文の仕方」ではなく、新メニューしかも限定メニューにしてしまうところがさすがであり、これは他店でも十分応用できそうだ。そう言えば、「一条流がんこラーメン」の「悪魔」の発想にも近い。

そしてこの「濃厚らー麺」だが、確かに味濃いめだ。知らずに食べると「ちょっとしょっぱめ。タレが多めに入ったか?」という感想が出てくるところ、そもそもが味濃いめなので「確かに味濃いめだがわかりやすくておいしい」となる。人間とは不思議なものでそういう生き物なのだ(笑)。今までの斑鳩のラーメンで物足りない人でも、これなら文句は出まい!という店主の気概が感じられる。そして、今まで文句の無かった人でも十二分に満足できる。むしろ次回以降は、どっちを頼むか迷うことになるはず。

早く、グランドオープンして多くの人に食べていただきたい。

お店データ

九段 斑鳩 市ヶ谷本店

九段 斑鳩 市ヶ谷本店

東京都千代田区九段南4-7-16 ヒューリック市ヶ谷ビル1F(市ヶ谷)

このお店の他の一杯

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。