なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「味玉つけ麺」@麺屋吉左右の写真こちら、実は私がRDB登録して最初に食したお店です。
その時(2007年11月)は、美味さに感動しつつも、
いったい何点をつけたらよいのか、自分の採点基準が定まらず、
いつか基準が定まったとき、節目の店として再訪し、
改めてレビューを、と考えていたのですが、
いろいろ都合が合わず、今回、火曜日が珍しく休みとなったのを機に、
念願の再訪、RDB初レビューとなった次第です。

この店、漢字一文字で表現させていただくなら、
『優』という文字を充てさせていただきましょう。
「優秀」の「優」であり、「優しさ」の優である、と。

その特徴が最も出るのが、まず、麺。
豚魚つけ麺の麺としては、かなり細い部類に属する、白くて丸断面のそれは、
二日ほど寝かせるというその効果なのでしょう、
噛んで甘味があり、初動がマシュマロのようにやわらかでありながら、
実にしなやか・伸びやかな弾力に富むもので、
グルテンの特性を実によく活かしています。

つけ汁は、豚魚にしてはサラッとしたタイプ、
9年前は、もう少しトロンとして、動物質の甘味が主体だったという記憶があるのですが、
本日の印象では、動物質の甘味と魚の旨味、昆布系の旨味を
巧く融合させたストック&フレーバーバランス。
動物の甘味を抑えることで、麺を引き立てようとする狙いかな?
さらに、細切れのチャーシューやスパイスがさりげなくコクの底上げと味の引き締め役を担います。
トータルで、インパクトはないけど、旨味に対する満足感が、徐々に神経内に蓄積していく感じです。

総じて、オーソドックスな材料を、手間暇厭わず、丁寧な仕事とバランス感覚で
奇を衒わない、体に染み入る味わいに仕上げた一杯、
これぞ「毎日食べたくなるつけ麺の完成形」というところでしょうか。

前回はあまりご主人の様子がわからなかったのですが、
本日はその目の前の席でした。
この男っぽさとは逆を行く、「母の味」的テイストだな、と思いました。
奥様の方は、9年も経ちますから、それなりに齢を重ねられたな、という印象で、
腰の低い丁寧な接客の中に、芯の強さがにじみ出るようになったような?

木場というと、硬い麺と熱いお湯が大好きな江戸っ子気質の極致のような印象ですが
(注:個人の妄想です)
その地にて、その逆の極致のような一杯で、周辺の方を魅了している、
なんて考えると、凄いなあというか、ちょっと心温まるような気がします。
「またお待ちしています」と声をかけていただき、
「いつになるかわかりませんが…」と心の中で呟いて、お店を後にしました。

投稿(更新) | コメント (5) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こんにちは。
>こちら、実は私がRDB登録して最初に食したお店です。
その前からGT猫さんとお付き合いがあったような記憶があります。
あのころは超絶行列だということで、美味いラーを次女に食べさせに連れていきたいと思いつつ未訪のまま。

美味しかった記憶は大事にしつつ、変化に気付くのはさすがGT猫さんです。
つけ麺濃度を競った時期もあり、その後インパクトより丁寧な仕事からの真の美味さに向かったと見てよいのでしょうか。
名店の看板は変わっていないようで安心しました。

mona2 | 2016年10月11日 19:29

とみ田が頭角を現す前は、こちらがとにかく人気でしたよね。
当時、両方めぐって同じ豚魚でも、あらぶる「とみ田」、洗練の「吉左右」という感覚でおりました。関東でラーメンレビューを始めた駆け出しのころの話。まだ2回か3回ほどしか訪問できていないのですが、わたくしのラ活の中では、大切な位置を占める店ですー。

思い入れのあるお店なんですね。
最近はこちらまで出向くことがないのですが、
貴殿の思い入れと共に食してみたくなりましたよー!

まるまる(°…°)四隅踏破 | 2016年10月12日 09:05

こんにちは
私も10年くらいいただいていないのですが、安定した美味しさなんですね。
当時は、こうかいぼうにシャッターして連食でこちらというパターンが
多かった気がします。(開店時間が30分違うので)
また、このパターンで食べてみようかなと思っちゃいました。

mocopapa | 2016年10月12日 13:21

我が心の店・吉左右へようこそ。
TVや雑誌に出る事はもうあり得ないと思いますので、法外な行列を見掛ける事は本当に少なくなりました。
お陰様で、近所に勤めている人やお住まいの方が行きやすい環境になり、結果回転が良くなっているような気がします。
お客さんとの間に一線を引いていますので、丁寧で柔らかな接客に全力で取り組みながらも、雑談等にはほぼ応じないスタンスです。
これが悪い常連が蔓延らない環境作りの秘訣でしょうか、淡々とした雰囲気は来客全てがフラットな居心地で食事を楽しめます。

気が付けば10年経過するも、未だ目指す味の途上にあるような気がします。今後も楽しみですね。

Dr.KOTO | 2016年10月16日 11:09