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「ajitoのつけ麺 並 + Z型装備」@ajitoの写真 お盆の週末(16日)、どうせ夏期休業の店が多いでしょうから、食べ歩きは選択肢の多い街に限ります。夏のコミケで大混雑のりんかい線で、大井町へ。
 ところが案の定、満員の「のりや食堂」にフラれ、「豚骨醤油 蕾」は予想通り夏期休業。ダメもとで近くの「ajito」をのぞいてみますと……あれ、営業中なのに行列がない。「こりゃ終了かな」と思いつつ中の様子をうかがっていると、ご主人「いらっしゃい」。なんと、待ちナシで入れちゃいました……注文は「ajitoのつけ麺 並」(780円)に「Z型装備」(120円)で。
 冷房はなく扇風機のみの店内、お隣のお洒落なご夫婦は夏の限定メニューを堪能中、ジェノベーゼ・ソースが涼しげですな……狭い店内に、ご主人とご夫婦の談笑が漂い、和やかな雰囲気。丼は約9分で到着。
 中をのぞくとつけ汁にドップリとかかる油分、その量、尋常ではありません。ちょいと一口いただきますと……ベースはノーマルのつけ汁と同じ「豚肉のデミグラス・ソース風」ですが、ミルポワ(香味野菜類)の比率をグッと下げ、そのかわりにドッカンと加えたガーリック・オイル。さらに、塩味に混じってアンチョビのような風味も加わり、粘度はノーマルのつけ汁より弱めですが、ハードなコクは数段上。
 麺は、ノーマルのつけ麺同様ストレートの中太麺ですが、粉唐辛子がかけられ、フライド・オニオンがのせられています。このメニュー、麺の味が云々というコンセプトではありませんので、そのままドップリつけ汁につけ、ジュブァ〜〜ッといきますと……ガーリック・オイルが引き立てた豚の濃厚なコクを、辛味でギラギラと際立たせ、それを小麦の甘みがソッと下支えするという……なんとも「混沌」として「カオス」的ながら、豊かな広がりを感じさせる力強い「世界観」。う〜〜む、うまく表現できませんが……ゴッホの絵を間近で見たような、殴りつけられるようなインパクトですな。全く未体験の「パラダイム」ながら、なぜか自然に受け入れられる、不思議な味わいです。
 具材は、チャーシュー、海苔、そして大量のネギ。つけ汁に沈む、分厚いバラ肉・チャーシューも美味なのですが、やはり白眉はこの、ネギ。つけ汁をほぼ動物系ドップリの構成にし、客を「野菜窒息症」に追い込んでおいて、キメの一手が、このネギ。噛むほどに感じるネギの瑞々しい甘さが、野菜を渇望する舌に「珠玉の潤い」を与えて、なんとも。ホント、確信犯的な演出ですな。
 さて、私の好きなスペイン料理に、「アヒーリョ」という「ガーリックオイル煮」がありますが、普通は魚貝類などサッパリした素材を使って、素材の味わいとオイルの濃厚なコクを楽しむ料理。コイツをアレンジして、豚肉とそのソースを使い、徹底的にコッテリと仕上げると……きっとこんな感じになるんでしょうな。おそらく、それ自体はクド過ぎてとても食べられないでしょうが、つけ汁にして麺と食べ合わせれば……そんな発想かも知れません。あまりにも大胆で、極端に賛否が分かれる一品だと思いますが、私としては、ご主人の「天才」に一票!

#豊洲に一軒、「アヒーリョ」の美味い店があります。

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