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「バン麺(830円)」@大勝軒の写真2015年の年末くらいに、個人的に辨麺(ばんめん)という料理を不定期シリーズ化してみようと、対象店訪問を開始しましたが、翌年初頭までに2軒訪問しただけで中断w

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当時、主に生き残っている横浜地区の他、都内にも数箇所食べさせる店があると、その1軒であるコチラはマークしていました。その後、すっかり忘れ去っていましたが、偶々、浅草橋の事業所を訪問する機会があり、そういえば徒歩圏にコチラがあるなと思い出した次第。人形町の大勝軒の系統とされています。

出先での仕事を終え、帰宅前に歩いてこちらに伺ってみます。18時頃に店頭着。引き戸のガラス越しに薄暗い白熱灯の照明。19時までの営業との情報だけど、もしかした早仕舞いかと、恐る々々引き戸を開けると、老齢のご主人が椅子に座っていました。営業しているとのことだったので入店。先客なし。大テーブルの一画に着席。卓上の味のある手書きメニューから、バン麺(830円)の名前を確認しオーダー。

入口の暖簾には大正13年創業の文字。してみると、震災後に新築され、今まで90年以上にわたって、営々と人々の胃袋を満たし続けてきたのか・・すげぇな。するとコチラの老齢のご主人は、すでに2代目ということか。店内、大テーブルの他は小上がりに座卓3つ。大正時代風の設えの店内、柱類は磨きこまれてピカピカに光り、入口の引き戸なども、現在の建具にはない重厚な設え。これが中華屋さんか? 平成より昭和の方を長く生きている自分から見ても、更にクラシカル且つ上品な異次元空間ですね。明るい現代のLED照明に慣れた眼には薄暗く感じる白熱灯の照明も、徐々に眼が馴れて来ました。

席から見える奥まった厨房の一画では、中華鍋で炒め物をしている風景、平たい皿のような独特の丼に麺を投入する風景などが目に入って来るので、何となくどんな作業をしているのか想像できます。10分少々時間がかかって我が料理がご主人の手により配膳。高さのない平たい丼に、緩い餡状に調製された醤油スープ。上に載る具は、キャベツ、長ネギ、椎茸、シメジ、タケノコに豚ロース肉細切れ。その下には中太ストレート麺が覗いています。量は全体に少なめですな。ではいただきます。

まずはスープ。緩い餡状で、トロンと軽い粘度があり、濁りの見て取れる鶏ガラ野菜ベースの醤油スープ。炒めた具材の旨みが溶け込んでる感があります。他所でいただくサンマーメンなどの様に、清湯醤油スープの上から餡を掛けたような痕跡がなく、緩い餡状のスープ全体に一体感があることから、(ココから想像)茹で上がった麺のみ平丼に入れておき、その上から餡状に調製したスープを掛けたものかと。生姜の香りが利いていて美味しい。

野菜類は、いずれもちゃんと食感を残した炒め(茹で)加減で、特にシメジの良い香りが食欲をそそりますな。ただ、横浜方面でいただいた辨麺たちは、赤系のニンジンや海老、なるとなどが彩りを添えていましたが、コチラのは緑と茶系だけで色彩に乏しい印象があります。

麺は、プリッとした柔らかめの茹で加減の多加水中太ストレート麺。粘度のあるスープをしっかり纏って持ち上がってきて、スープを連れてくるという仕事を着実にこなしてくれ、食感的にも柔麺好きな自分好み。ただ、一般的には、柔らかすぎとの評価だろうなとも思います。

物量が少なめなので、サクッとKKにて食了。帰り際、会計時にご主人に雰囲気のある素敵な建物ですねと声を掛けると、はにかんだように微笑んでおられました。料理の方も、まるで大正時代から時を越えて提供されたものみたいで、自分など若輩者が、評価を口にするのもおこがましく感じられた一杯でした。

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