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平日 小雨 13:30 待ちなし 先客5名 後客5名魔曜日だった。本日は目が覚めてから清らかな醤油ラーメンのことしか考えておらず訪問先は心の中では絞られていた。ふたつ候補があったのだが、ひとつは前回の初訪問で衝撃を受け再訪を誓った店と、もうひとつは安定感のある行列必至の超人気店だ。どちらも自宅からのアクセスが悪くないのが魅力でもある。早く目が覚めたこともあり開店前を狙って後者の超人気店を目指そうと身支度を始める。幾度か通った店なのでメニューは頭に入っているが念のためRDBを開いてみる。メニューを決めるつもりで見ていたのだが、ふと定休日の欄に目が行った。魔さかの本日定休日だった。失意のどん底かと思いきや私には第二候補があることに気がついた。そちらに向かったとしても開店時間には余裕で間に合う。前回は醤油味で大満足だったので今回も醤油味で勝負しようと念のためRDBでメニューを開くが再び魔さかの本日定休日。立ち崩れる。さすがにもう立ち上がれない。脳内も口内も胃袋内もすでに淡麗醤油に侵されている。過去のデータが頭の中を駆け巡るがデータ量が少なく候補の店が挙がってこない。諦めかけたその時に皆さんの写真の中に清く澄んだ淡褐色の中華そばが飛び込んできた。運命だと勝手に思い込んで定休日や営業時間を調べてみると私でも知ってる超有名のプロデュースとある。最近オーブンの新店のようで写真の情報は少ないが何故か惹かれたので初訪問決定。久しぶりに涼しい昼下がり、小雨が降るも傘は要らない程度で行列だったとしても大丈夫と自分に言い聞かす。末広町と聞くとピンとこないが裏アキバの外れで不便な立地ではない。しかし随分と街並みは変わっていた。10年以上も前だがこの辺りにある老舗のすき焼き店に度々訪れていたことがある。その際に通りの交差点にある「妻恋坂」の響きに魅かれたことを思い出す。その頃とは打って変わって飲食店が立ち並びラーメン屋とカレー屋が交互に現れる。しかしいずれのラーメン店も若者向けなのか濃厚とかガッツリの表記が多くおじさんの心には響かない。しかしカレー屋は気になっていた。浮気心を抑え目的のこちらに着くと行列の様子はなく外待ち用のイスも寂しそうだ。店内に入ると券売機はなく卓上メニューが置かれてあり口頭での注文スタイルのようだ。初訪問なので数々のトッピングを迷ったが敢えてシンプルに中華そばを選択。味玉だけは追加。四名体制で新店ながら皆さん機敏に動かれ経験の豊富さが分かる。ひとつ驚いたのがカウンター席の目線の高さに調理台が設けてあり作業工程が披露されている。何という自信の表れだろうかと感心した。店内を見渡すと二階へと続く階段があり二階席もあるのかと思ったがトイレだつた。ランチタイムサービスの白ごはんを断りラーメンに集中できる環境を整えてその時を待つ。目線の先で私のラーメンが作られているようだ。真っ白なラッパ型の丼に黒褐色のカエシと刻み白ネギを入れ澄みきったスープを注ぐ。その奥では焼豚がスライスされている様子が見える。どうやら端切れに当たったようだ。次の客の焼豚はガス台で炙られており順番運の無さを痛感する。麺が茹で上がりスープを丁寧にくぐらせ具材を盛り付ける。最後に薬味のネギを乗せて完成。すぐさま私の元へと運ばれてきた。紆余曲折あり出会えたラーメンの姿は昔っぽさはないが待ち焦がれた清く澄んだ美しさで期待を外さない。第四世代中華そばといったあたりだろうか。キラキラと照明の光を跳ね返す香味油とともにスープをひとくち。想像してた以上に優しく出迎えてくれる。甘 辛 酸 苦 塩の五味のバランスがとれた鷄清湯スープで丸みを帯びた印象。鷄ガラ主体の出汁の中に乾物系の旨味が共存しており喉を過ぎる頃に魚介系の微かな酸味が引き締め旨味がダレない。この酸味が毎回ひとくち毎にリセットする名脇役となることにはまだ気づいていない。麺はエッジのを感じる中細ストレート麺でこの上ない茹で加減。箸にしなだれかかりスープを纏う容姿も美しくぺっぴんさんな麺。喉ごしは良くスープ絡みも良いが噛もうとすると逃げて行くあたりが自家製麺っぽい。最近の自家製細麺の流暢なのだろうか。好み的にはパツンとした歯切れ良さが欲しい。具材の焼豚は大好きな赤耳の広東式叉焼で予想通り端っこの部分だったが面積を取るために斜めにカットされているので肉の繊維に逆らえず繊維に沿った切り方となっていた。さらにグラム数の調整だろうか分厚くカットされていたのでかなりの歯応えとなっていた。なので本来の叉焼の肉質を楽しめなかったのは残念だが肉っぽさを満喫できたと気持ちを切り替える。しかし味付けは抜群だった。数少なくなってきたこの手の叉焼だがここまで蜜ダレの甘さを利かせたものに出会ったのは久しぶりだ。五香粉の香りも適度でスープや麺の邪魔をしない。次回は絶対に叉焼麺にしようと思った。味玉は半熟具合も良く黄身の真ん中は飴状に熟成しているが塩気は抑えてあり本来の旨みが引き出されている。じっくりと浸透させている証だろう。最初は麺に埋もれて見えなかったメンマは中太と極太と形の揃わない組み合わせ。よって歯応えが違うのは当たり前で極太メンマは縦の繊維が残り過ぎて噛み切るのに苦労した。薬味の葱もそれぞれが役目を果たしていた。白ねぎの芯の部分のみじん切りは熱が通っていて甘味を演じて白髪ねぎは辛味と食感を、青ねぎの小口切りは苦味と清涼感を演じていた。素晴らしい共演だった。この辺りになってようやく天然由来以外の旨みを感じてきた。若干量なので許容範囲内なのだがスープの底上げとまとまりを計るためなのだろうか。本来ならレンゲが止まるのだが、ここで先ほど言った魚介系の微かな酸味が好演することになる。この酸味が飽和しそうな味覚をリセットすべく洗い流してくれる。これぞ助演女優賞に値する。ダレそうになる旨みを酸味がリセットする作業を繰り返し完飲とまでは行かなかったが七割がたスープを飲むことが出来た。突如として訪れた店で色々と浮き沈みがあったが、このラーメンに辿り着くまでの時間が無駄にならず本当に良かったと思える一杯でした。
魔曜日だった。本日は目が覚めてから清らかな醤油ラーメンのことしか考えておらず訪問先は心の中では絞られていた。ふたつ候補があったのだが、ひとつは前回の初訪問で衝撃を受け再訪を誓った店と、もうひとつは安定感のある行列必至の超人気店だ。どちらも自宅からのアクセスが悪くないのが魅力でもある。
早く目が覚めたこともあり開店前を狙って後者の超人気店を目指そうと身支度を始める。幾度か通った店なのでメニューは頭に入っているが念のためRDBを開いてみる。メニューを決めるつもりで見ていたのだが、ふと定休日の欄に目が行った。魔さかの本日定休日だった。
失意のどん底かと思いきや私には第二候補があることに気がついた。そちらに向かったとしても開店時間には余裕で間に合う。前回は醤油味で大満足だったので今回も醤油味で勝負しようと念のためRDBでメニューを開くが再び魔さかの本日定休日。立ち崩れる。
さすがにもう立ち上がれない。脳内も口内も胃袋内もすでに淡麗醤油に侵されている。過去のデータが頭の中を駆け巡るがデータ量が少なく候補の店が挙がってこない。諦めかけたその時に皆さんの写真の中に清く澄んだ淡褐色の中華そばが飛び込んできた。運命だと勝手に思い込んで定休日や営業時間を調べてみると私でも知ってる超有名のプロデュースとある。最近オーブンの新店のようで写真の情報は少ないが何故か惹かれたので初訪問決定。久しぶりに涼しい昼下がり、小雨が降るも傘は要らない程度で行列だったとしても大丈夫と自分に言い聞かす。
末広町と聞くとピンとこないが裏アキバの外れで不便な立地ではない。しかし随分と街並みは変わっていた。10年以上も前だがこの辺りにある老舗のすき焼き店に度々訪れていたことがある。その際に通りの交差点にある「妻恋坂」の響きに魅かれたことを思い出す。その頃とは打って変わって飲食店が立ち並びラーメン屋とカレー屋が交互に現れる。しかしいずれのラーメン店も若者向けなのか濃厚とかガッツリの表記が多くおじさんの心には響かない。しかしカレー屋は気になっていた。
浮気心を抑え目的のこちらに着くと行列の様子はなく外待ち用のイスも寂しそうだ。店内に入ると券売機はなく卓上メニューが置かれてあり口頭での注文スタイルのようだ。初訪問なので数々のトッピングを迷ったが敢えてシンプルに中華そばを選択。味玉だけは追加。
四名体制で新店ながら皆さん機敏に動かれ経験の豊富さが分かる。ひとつ驚いたのがカウンター席の目線の高さに調理台が設けてあり作業工程が披露されている。何という自信の表れだろうかと感心した。店内を見渡すと二階へと続く階段があり二階席もあるのかと思ったがトイレだつた。
ランチタイムサービスの白ごはんを断りラーメンに集中できる環境を整えてその時を待つ。目線の先で私のラーメンが作られているようだ。真っ白なラッパ型の丼に黒褐色のカエシと刻み白ネギを入れ澄みきったスープを注ぐ。その奥では焼豚がスライスされている様子が見える。どうやら端切れに当たったようだ。次の客の焼豚はガス台で炙られており順番運の無さを痛感する。麺が茹で上がりスープを丁寧にくぐらせ具材を盛り付ける。最後に薬味のネギを乗せて完成。すぐさま私の元へと運ばれてきた。
紆余曲折あり出会えたラーメンの姿は昔っぽさはないが待ち焦がれた清く澄んだ美しさで期待を外さない。第四世代中華そばといったあたりだろうか。
キラキラと照明の光を跳ね返す香味油とともにスープをひとくち。想像してた以上に優しく出迎えてくれる。甘 辛 酸 苦 塩の五味のバランスがとれた鷄清湯スープで丸みを帯びた印象。鷄ガラ主体の出汁の中に乾物系の旨味が共存しており喉を過ぎる頃に魚介系の微かな酸味が引き締め旨味がダレない。この酸味が毎回ひとくち毎にリセットする名脇役となることにはまだ気づいていない。
麺はエッジのを感じる中細ストレート麺でこの上ない茹で加減。箸にしなだれかかりスープを纏う容姿も美しくぺっぴんさんな麺。喉ごしは良くスープ絡みも良いが噛もうとすると逃げて行くあたりが自家製麺っぽい。最近の自家製細麺の流暢なのだろうか。好み的にはパツンとした歯切れ良さが欲しい。
具材の焼豚は大好きな赤耳の広東式叉焼で予想通り端っこの部分だったが面積を取るために斜めにカットされているので肉の繊維に逆らえず繊維に沿った切り方となっていた。さらにグラム数の調整だろうか分厚くカットされていたのでかなりの歯応えとなっていた。なので本来の叉焼の肉質を楽しめなかったのは残念だが肉っぽさを満喫できたと気持ちを切り替える。しかし味付けは抜群だった。数少なくなってきたこの手の叉焼だがここまで蜜ダレの甘さを利かせたものに出会ったのは久しぶりだ。五香粉の香りも適度でスープや麺の邪魔をしない。次回は絶対に叉焼麺にしようと思った。
味玉は半熟具合も良く黄身の真ん中は飴状に熟成しているが塩気は抑えてあり本来の旨みが引き出されている。じっくりと浸透させている証だろう。最初は麺に埋もれて見えなかったメンマは中太と極太と形の揃わない組み合わせ。よって歯応えが違うのは当たり前で極太メンマは縦の繊維が残り過ぎて噛み切るのに苦労した。
薬味の葱もそれぞれが役目を果たしていた。白ねぎの芯の部分のみじん切りは熱が通っていて甘味を演じて白髪ねぎは辛味と食感を、青ねぎの小口切りは苦味と清涼感を演じていた。素晴らしい共演だった。
この辺りになってようやく天然由来以外の旨みを感じてきた。若干量なので許容範囲内なのだがスープの底上げとまとまりを計るためなのだろうか。本来ならレンゲが止まるのだが、ここで先ほど言った魚介系の微かな酸味が好演することになる。この酸味が飽和しそうな味覚をリセットすべく洗い流してくれる。これぞ助演女優賞に値する。
ダレそうになる旨みを酸味がリセットする作業を繰り返し完飲とまでは行かなかったが七割がたスープを飲むことが出来た。突如として訪れた店で色々と浮き沈みがあったが、このラーメンに辿り着くまでの時間が無駄にならず本当に良かったと思える一杯でした。