レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 22:45 待ちなし 先客8名 後客2名現在、渋谷にて22時ちょうど。この時間の渋谷でラーメン店を探すも好みに合いそうな店はなく京王井の頭線に飛び乗る。目指すはつつじヶ丘の柴崎亭だ。なんと23時過ぎても入店できるらしいのだ。何で今まで知らなかったのだろうか。渋谷から30分弱でこの夜中に美味しいラーメンが食べられるなら自宅とは逆方向だろうと関係ない。人生で初めてかもしれない平日の帰宅ラッシュの電車内は想像以上に混んでて宴を楽しんだ強者たちのアルコール臭がシラフの身にはかなり堪える。気を紛らわせる為にRDBのメニューに目を通し本日のお題を見極める。前回はボリューム満点のワンタン麺にしたが夜中の老体には重た過ぎるかもと思考を変える。淡麗醤油系が好みだがこちらなら鴨系や煮干し系でも大丈夫かもと前回の美味しかった信頼関係を物語る。あれこれと考えてる内に明大前で乗り換え。この帰宅の人混みの中にラーメン店を目指して逆行する者がどれほどいるのだろうかと思うと泣けてきた。少し乗り慣れてきた京王線の特急への乗り間違いもなく無事につつじヶ丘に到着。駅からの道のりは分かっているが時間が遅いだけにスープ切れという最悪の結末を恐れながら近づいて行く。線路沿いから見る限りは明かりは灯っているが薄暗くも見える。さらに近づくと店内には客もいて店先に営業中の立て看板が見えた。開いてて良かった柴崎亭。煮干し系か鴨系かで悩んでいたが券売機の鴨系は全て売り切れになっており迷わずに済んだ。腹が減っていたので追加を考えたがこちらには好物の味玉がなく仕方なく追加は諦める。この時間でも腹を満たすために集まった男衆がカウンターを占拠する。一点を見つめラーメンを貪る男衆の姿は見ていて気持ち良い。メニューにあった山椒が香っているのは誰かの丼がそうなのだろう。良い意味で胃袋が刺激され食欲が湧いてきた。三人体制で満席ではないので慌ただしさはなく的確に各々の作業を全うする姿には安心感しか伝わってこない。作業の手元は見えないが平ザルで湯切りが行われている。まもなくの登場を感じさせる。着席後4分ほどで目の前に我が杯が到着。いびつな鳴門丼に盛られた姿にハッとさせられる。想像してた煮干し顔と違って美しく澄んだ姿だったのだ。これは食べる前から期待が持てる。はやる気持ちを抑えて香味油で光り輝く色気のあるスープをひとくち。まずは熱さに驚くがそれに伴って立ち上る醤油の香りにも更に驚く。そのあとで苦味とは言えない煮干しの香味が先行してやってくる。なんとも言えない芳ばしさが口中に広がる。しかしその後ろには確固たるベースとしてのスープの旨みが溢れている。醤油ダレのコクもキレも主張してこないが抜群の塩分バランスが全体を引き締める。次は美しく整列した麺をいただく。しっかりした角のある中細ストレート麺はドンピシャ好みの麺で口当たり、歯触り、歯応え、喉ごしの全てが完璧。ツルツルっと収まってくる麺は香味油が潤滑油の役割も大きいようだ。軽やかな煮干しの苦味を引き連れて勢いよく滑り込んでくる麺に箸の勢いは全く止まることなくゴールへ向かう。しかし麺の表情の変化を楽しみたい悪戯心に火が付き十数本の麺を残しスープに泳がせてみる。具材の大ぶりな豚肩ロースの低温焼豚は初対面の衝撃で熱々のスープから避難させるのを忘れてしまった。よってスープによって加熱されてしまいレア感は無くなったが豚肉本来の旨みと下味の良さから満足できる焼豚だった。メンマは中太で食感を残してあるが繊維のほぐれ方も味付けも程よく素晴らしい。ここでスープの中に放置した麺をいただく前に少しだけ温度の下がったスープを再び含む。レンゲの底で上層に浮かぶ香味油を円を描いて避けるようにして飲んでみる。すると不思議なほどに煮干しの香りがしない。さらに確認するように香味油と一緒にスープを口に含むとそこには煮干しの香味が伴う。この煮干し香はスープからではなく香味油からだというのにようやく気付いた。言い返せばこちらのベースとなるスープはオールラウンダーであらゆるカエシや香味油とタッグを組んで表情を変えるカメレオンのようなスープなのかも。よって様々な仕様のスープを提供出来るのだと思う。しかも低価格で。造り手の思いを感じながらスープに浸しておいた麺を食べてみる。高温のスープの中では表情の変化が激しくやはり若干の伸びを感じた。溶け出したグルテンの粘りは感じるがこちらの麺は提供されてからの5分間が私にはベストコンディションだと思えた。いびつな形状の丼を両手で傾けて完食完飲したが大変に満足感に包まれた。こんな時間に美味しいラーメンを食べられる地元の方がうらやましく思った。渋谷からわずかな時間で幸福を得られるならレギュラー化は止むを得ないと思った一杯でした。
現在、渋谷にて22時ちょうど。この時間の渋谷でラーメン店を探すも好みに合いそうな店はなく京王井の頭線に飛び乗る。目指すはつつじヶ丘の柴崎亭だ。なんと23時過ぎても入店できるらしいのだ。何で今まで知らなかったのだろうか。
渋谷から30分弱でこの夜中に美味しいラーメンが食べられるなら自宅とは逆方向だろうと関係ない。人生で初めてかもしれない平日の帰宅ラッシュの電車内は想像以上に混んでて宴を楽しんだ強者たちのアルコール臭がシラフの身にはかなり堪える。
気を紛らわせる為にRDBのメニューに目を通し本日のお題を見極める。前回はボリューム満点のワンタン麺にしたが夜中の老体には重た過ぎるかもと思考を変える。淡麗醤油系が好みだがこちらなら鴨系や煮干し系でも大丈夫かもと前回の美味しかった信頼関係を物語る。
あれこれと考えてる内に明大前で乗り換え。この帰宅の人混みの中にラーメン店を目指して逆行する者がどれほどいるのだろうかと思うと泣けてきた。少し乗り慣れてきた京王線の特急への乗り間違いもなく無事につつじヶ丘に到着。
駅からの道のりは分かっているが時間が遅いだけにスープ切れという最悪の結末を恐れながら近づいて行く。線路沿いから見る限りは明かりは灯っているが薄暗くも見える。さらに近づくと店内には客もいて店先に営業中の立て看板が見えた。開いてて良かった柴崎亭。
煮干し系か鴨系かで悩んでいたが券売機の鴨系は全て売り切れになっており迷わずに済んだ。腹が減っていたので追加を考えたがこちらには好物の味玉がなく仕方なく追加は諦める。
この時間でも腹を満たすために集まった男衆がカウンターを占拠する。一点を見つめラーメンを貪る男衆の姿は見ていて気持ち良い。メニューにあった山椒が香っているのは誰かの丼がそうなのだろう。良い意味で胃袋が刺激され食欲が湧いてきた。
三人体制で満席ではないので慌ただしさはなく的確に各々の作業を全うする姿には安心感しか伝わってこない。作業の手元は見えないが平ザルで湯切りが行われている。まもなくの登場を感じさせる。
着席後4分ほどで目の前に我が杯が到着。いびつな鳴門丼に盛られた姿にハッとさせられる。想像してた煮干し顔と違って美しく澄んだ姿だったのだ。これは食べる前から期待が持てる。
はやる気持ちを抑えて香味油で光り輝く色気のあるスープをひとくち。まずは熱さに驚くがそれに伴って立ち上る醤油の香りにも更に驚く。そのあとで苦味とは言えない煮干しの香味が先行してやってくる。なんとも言えない芳ばしさが口中に広がる。しかしその後ろには確固たるベースとしてのスープの旨みが溢れている。醤油ダレのコクもキレも主張してこないが抜群の塩分バランスが全体を引き締める。
次は美しく整列した麺をいただく。しっかりした角のある中細ストレート麺はドンピシャ好みの麺で口当たり、歯触り、歯応え、喉ごしの全てが完璧。ツルツルっと収まってくる麺は香味油が潤滑油の役割も大きいようだ。軽やかな煮干しの苦味を引き連れて勢いよく滑り込んでくる麺に箸の勢いは全く止まることなくゴールへ向かう。しかし麺の表情の変化を楽しみたい悪戯心に火が付き十数本の麺を残しスープに泳がせてみる。
具材の大ぶりな豚肩ロースの低温焼豚は初対面の衝撃で熱々のスープから避難させるのを忘れてしまった。よってスープによって加熱されてしまいレア感は無くなったが豚肉本来の旨みと下味の良さから満足できる焼豚だった。
メンマは中太で食感を残してあるが繊維のほぐれ方も味付けも程よく素晴らしい。
ここでスープの中に放置した麺をいただく前に少しだけ温度の下がったスープを再び含む。レンゲの底で上層に浮かぶ香味油を円を描いて避けるようにして飲んでみる。すると不思議なほどに煮干しの香りがしない。さらに確認するように香味油と一緒にスープを口に含むとそこには煮干しの香味が伴う。この煮干し香はスープからではなく香味油からだというのにようやく気付いた。
言い返せばこちらのベースとなるスープはオールラウンダーであらゆるカエシや香味油とタッグを組んで表情を変えるカメレオンのようなスープなのかも。よって様々な仕様のスープを提供出来るのだと思う。しかも低価格で。
造り手の思いを感じながらスープに浸しておいた麺を食べてみる。高温のスープの中では表情の変化が激しくやはり若干の伸びを感じた。溶け出したグルテンの粘りは感じるがこちらの麺は提供されてからの5分間が私にはベストコンディションだと思えた。
いびつな形状の丼を両手で傾けて完食完飲したが大変に満足感に包まれた。こんな時間に美味しいラーメンを食べられる地元の方がうらやましく思った。渋谷からわずかな時間で幸福を得られるならレギュラー化は止むを得ないと思った一杯でした。